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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『IZO』@青山劇場

チケットを取る時点であまり乗り気でなかったこの作品・・・。(笑)
新感線なんだけど、、、いのうえ歌舞伎なんだけど、、、
どうにもこうにも、あまり興味が持てなかったが、
FC先行で珍しくF列というまあまあの良席が取れたので観てきました!
IZO
IZO

うむ・・・。可も無く不可もなくって印象。(笑)

とか言いながら、長文の感想ごめん。

安政元年(1854年)
身分制度の厳しい土佐の地で、足軽の岡田以蔵に剣を習う術などなかったが、そんな以蔵の運命を、郷士・武市半平太が変えた。
武市は以蔵に自らの道場で剣術を学ばせてくれたばかりか、江戸へ剣術修行に随行させてくれると言う。
「武市先生に、俺はすべてを捧げるぜよ」と、以蔵の目はギラギラと光った。
やがて以蔵は文久の世になって以降、土佐勤王党の面々と共に数々の要人の暗殺に携わり、「人斬り以蔵」と人々に怖れられ、幕末の暗殺者としてのみその名を馳せていく。
そんな中、薩摩の人斬り田中新兵衛と親交を深めていくが、田中の死に以蔵を慕うミツが深く関わってしまう・・・
そして何より、以蔵が知らなかったのは、彼を犬のように扱い、棄てていくことになるのが、他ならぬ武市その人であるということだった。


決してツマらなかった訳じゃないんですが、冒頭で言ったように「可も不可もなく」という感想がどうしても付きまとってくる。
あくまでも私的な事情だけど、幕末モノが苦手で土佐弁に慣れるまで時間が掛かったというのが大きな理由かも。
しかも説明セリフが多すぎて躍動感やスピード感があまり感じられなかったのも大きいかな。

森田剛さん:岡田以蔵
単細胞で頭の悪い”以蔵”という役にはピッタリでした。
剣により世の中を変えたいという野望はあるものの、自分の思想は皆無。
誰かについていく事でしか自分の存在価値を見出せない可哀相な男。
自分の思い通りにいかないと足をバタつかせ駄々をこね、ライバルの新兵衛に大好きな先生を取られたと嫉妬し、おミツに対しても素直に好きと言えず逆に憎まれ口を叩いてしまう。
パンフレットでも書いてありましたが、ほんと小学生レベルの思考ですよね。(笑)
そこが以蔵の純粋さゆえの魅力でもあり、悲しい結末を迎えてしまう訳ですが・・・。
ある意味、森田くんは「以蔵そのもの」でよく演じられてたと思います。
しっかし声、、、かなり潰してましたねぇ。大きな声でセリフを言うと声が割れてしまって聞き取り辛かったなぁ。
おミツと三々九度のマネごとをするシーンでは、観てるほうとしては酒に毒が盛られてる事がわかるので、(飲んじゃダメだー!)っと、まるでドリフの(志村、後ろ!後ろ!)的にハラハラしちゃいました。(古い?)
そして絞首台に向かうシーンでのマンサクの花吹雪には、思わず涙腺緩みました。

戸田恵梨香さん:ミツ
新感線が初舞台なんですね!うむ、、、可愛いながらも勝気な性格のミツという女性を好演してたと思います。
唯一以蔵に対して鋭い発言を浴びせる事の出来る相手で、「なんの為に人を斬るのか?」とか、「侍を辞める気はないか?」と。
そして「私と一緒に年をとって暮らして欲しい」と逆プロポーズをするような積極的な発言もあり、なんだか本当に以蔵の事を思い、好きなんだなっと感じました。
結局、最後まで刀を捨てなかった以蔵を待ちきれず見合い相手と結婚してしまい、毒入りの三々九度を以蔵と酌み交わして死んでしまったが、逆におミツはこれで幸せだったのかもね。
ラストでのマンサクの花吹雪は以蔵を迎え入れる、おミツの「愛」そのものだったのかと思いました。

田辺誠一さん:武市半平太
声がいいね!今回の舞台で一番声が出てたんじゃないかなぁ。
凛と通る大声は、自らの”信条”や”権力”を象徴しているようでした。
以蔵に慕われ、最初は自分の後をついてくる可愛い子犬だったが、成長するにつれ手を追えなくなり疎ましい存在になる。
そして飼い犬に手を噛まれかねないと毒殺を試みるが・・・。
ん~、自分勝手な飼い主だね。最後まで愛情を持って育ててれば以蔵も暴走しなかっただろうに。
でもある意味、武市の気持ちにも共感できるんだよなぁ。彼もまた時代の波に翻弄され、多くの同志が集まり、あれよあれよで政治を動かす程の大きな波にのまれてしまったんだからね。
きっと自分の信条が正しいと思いつつも(本当に正しいのか?)と考える暇さえ無く、巻き込まれていった感じが伝わってきました。
裁きの場で、以蔵が言った言葉で初めて気付かされたんだろうね。
「自分も以蔵と同じ犬だった」と・・・。武市も悲しい男だな。

池田鉄洋さん:坂本龍馬
イケテツ最高!
唯一お笑い担当で、癒しの存在でした。
今までも色々な芝居やら映画で坂本龍馬は描かれているけど、こんなに胡散臭い龍馬像は初めて見たかも。(笑)
人間臭く、人当たりの良い龍馬も観ていて面白かったな。でも彼もまた日本国を変える野望の為に、以蔵を利用し、時代の波に翻弄される姿になんとも言えない気持ちになりました。

山内圭哉さん:田中新兵衛
二枚目onlyの山内くん、久し振りじゃなかろうか。(笑)
薩摩弁も山内くんの雰囲気にすごくマッチしてて違和感なかったです。
いつもの弁髪姿で登場してくるかと思ったから、髷カツラで登場した時には、一瞬(誰?)って思っちゃいました。
剣もたち、武市と思想が同じこともあり義兄弟の契りを交わすが、そのことで以蔵から嫉妬をされ、ミツにより盗まれた刀で暗殺の罪を被せられる。
裁きの場で自害してしまうが、この男も時代の波に飲まれてしまったんだね・・・。

その他にも、飯屋の主人演じた木場勝己さんや、山内容堂演じた西岡徳馬さんといったベテラン勢の共演で、舞台全体が引き締まった印象。
ただねぇ~、毎度の事ながら新感線の劇団員の活躍が少ないよぉ。
勝海舟演じた粟根まことさんは良い役ながらも、出番少ないし、綾小路公知演じた右近健一さんも面白い役どころながら、見せ場無いし・・・。
なかでも一番勿体無いと感じたのは(劇団員じゃないけど)島村源兵衛演じた千葉哲也さん
な~んかねぇ印象薄いんですわ。立ち回りの見せ場も少なかったように感じるし・・・。
まあこれだけ沢山の登場人物が居れば、仕方の無い事かもしれませんね。

裁きの場で以蔵が言った言葉。
「天の指示でやった。でも天は動く。」(ニュアンスだけ読み取ってね)
この一言が、幕末の世を的確に表してますね。

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コメント

ぷぷぷっ

麗さん♪
>可も無く不可もなくって印象。
うまい(笑)。
感想楽しみにしてま~す!

私は1日に

観に行きます!
I列だったけど、取れたってのが奇跡だと思ったよ。
取れなくてもどうでもいいかとは思っていたのだが・・・。

みんみんさん

えへっ♪
褒めてもらっちゃった。(笑)

ツマラナイ訳じゃないんだけど、、、
どうにもねぇ~。(笑)
今回の舞台で唯一声をあげて笑ってしまったのは、
意外(?)にも村木仁さんのセリフでした。

感想は近日中に書き上げます。

きたむーさん

おっ!
きたむーさんは1日に観るんですね!
私の感想は気にせずに、楽しんで来てくださいね♪
チケットは、「欲」が無いと、
取れるようで・・・。(笑)

お!観ましたか!
ワタシはハナっから期待してなかったのもあって(笑)
年初めの演目としてはよかったかなーと

1幕はつまんなくて、休憩中にかなり後悔しましたけどねー。
なんか、平日って空席目立ってるという話しも聞きました。
村木仁さんのセリフ…なんだっけな?

その天気予報(笑)

麗さん、ナイスです。なーんか笑えます。
私、観劇日を間違えてとってしまったので今回はコレ観ないんですけど、パスしてもあんまり悔しくなかったのかなって思っちゃった(笑)。
いちおうネタバレ読む気満々なんですけど~。楽しみにしてますね。あ、イケテツがどうだったか、個人的に知りたいです・・・。

う~ん

特に心を揺さぶるものもなく、観ました。
若い女性が多くて場違いな感じもしました・・・・
そして、若い娘達は泣いておりました。
たぶん、僕の心が大人になったのでしょう。

でも、人を斬るシーンが多かったが、生々しい場面が目立たなかったのは良かったです。

gajuさん

観てきましたよぉ~。
gajuさんの感想も自分が観に行く前だったので、
斜め読みさせて貰ってたのですが・・・。(笑)

>1幕はつまんなくて・・・
たしかに。(笑)
なんか説明が多くて、退屈に感じちゃいました。
でも2幕目後半からグイグイと惹き込まれてたんですがね♪

>村木仁さんのセリフ…なんだっけな?
んっとね、、、(笑)
2幕で仁さんが以蔵を探しに女郎宿へ来た時、
エマちゃんが身体を張って阻止しようと、
仁さんに抱きついてきた時のセリフ。
「アンアン言うんじゃない!ワクワクするじゃねえか!」って。(笑)
これには爆笑しちゃいました。

ムンパリさん

麗の天気予報は、、、どうでしょう?(笑)
意外にもハズレてるかもしれませんよ。
しかし日にちを間違えてチケットを取ってただなんて。
勿体ないなぁ~!
無事に捌けましたか?

池鉄、良かったですよぉ~!
山内くんもお笑い無しの真面目な役だったし♪
そこが物足りなかったのか?!(笑)

スヌゾーさん

>特に心を揺さぶるものもなく
ええ。私もその通りです。
なんだか説明セリフが多くて、
淡々と話が進んでいった感じです。
土佐弁に慣れるまで時間も掛かってしまったし。

>若い娘達は泣いておりました。
んっと、んっと・・・。
私もラストではちょっとウルウルしちゃいましたよ♪
私も若い娘の仲間?(笑)

人を斬るシーンでは、
血しぶきを多様してましたね。

麗さんも

麗さん♪
幕末モノ、苦手でらっしゃいますか、一緒ですね(笑)。
そして森田クン、やっぱり喉つぶしてましたか・・。
開幕直後、とばしまくってましたからね~。でも声が割れなくても
ダミ声気味と土佐弁で聞きづらかったのは確かですよ(爆)

麗さんの感想、本当に「以下同文」って感じです(笑)。
なんとか「竜馬がゆく」の5巻まで読み終わり、この芝居の
時代の部分は読み終わりましたので、予備知識をもって
大阪公演に臨んできたいと思いますっ!

>新感線の劇団員の活躍が少ないよぉ
そうなんですよね!!!
私、新感線の役者さんたちって大好きなので、淋しいです・・。

みんみんさん

私、幕末モノだけじゃなく、
時代劇全般が苦手だと気付きました。(笑)
いわゆる、ちょんまげ&チャンバラに興味が無いというか・・・。
色々とTVドラマでも時代劇やってますが、
唯一、全話見たのは三谷氏の「新撰組」くらいでして。(笑)
ま、これは舞台役者が多く出てたので、
楽しく見れたんだけどね♪

みんみんさんが観た時も、
森田くんの声は聞き辛かったですか。
あのダミ声と土佐弁は確かに辛かったぁ。(笑)

「竜馬がゆく」も5巻まで読み終えましたか!
ある程度、この時代の知識があると、
次回観た時は印象変わるかもね♪

劇団員の活躍の場が少ない事に関しては、
毎度の事なんですがね。
今回はまこっちゃんが勝海舟という良い配役だっただけに、
出番が少なくて本当に残念でした。

下・・・だし、ごめんなさい。オヤジギャグ以下です。

こんに・・・チワワ。
いや、スピッツ♪(またうちにも遊びに来てね)

>パンフレットでも書いてありましたが、ほんと小学生レベルの思考ですよね。(笑)

あまりに・・・・だったので、パンフ買わなかったのですが、
そうなのか・・・。そこを狙っていたのか・・。
小学生レベルでも野性味ありの暗い影のある男を想像していたのがいけなかったのね~~・・私。

>可も不可もなく・・
ナイス!言いえて麗!・・・間違えた・・言いえて妙!でございます。
それにつきますな。今回。

かずりんさん

こんばんばーん!、、、_| ̄|○

かずりんさんも不完全燃焼だったようで。(笑)
な~んかねぇ~、新感線なんだけど、
新感線じゃないみたいで・・・。
いのうえ歌舞伎なんだけど、いのうえ歌舞伎じゃないみたいで・・・。

私も期待してないつもりだったんだけど、
ちょっとは期待してしまってたようです。(笑)
今回の舞台は「可も不可もなく」
これにかずりん!
・・・もとい!かぎりますな。(笑)
※お後がよろしいようで♪

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観劇「IZO」

今年最初の新感線です。こんなに待ち遠しくない新感線は初めてかもね。主演は2人とも全く興味もてない、脇はいいキャストだけど古田さんじゅんさん、聖子さんなんかの主力劇団員も出ない、脚本はかずきさんじゃないし(かずきさんは幕末が苦手だそうだ)、歴史モノ、特に
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