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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『死ぬまでの短い時間』@ベニサン・ピット

秋山姐さんがベニサンの小さな劇場で音楽劇!って事で、観に行ってきました。

死ぬまでの短い時間
死ぬまでの短い時間

いやぁ~かなり久し振りにベニサン・ピットに行ったけど、街並みが変わってて迷子になりかけた。(笑)
過去の私の観劇歴を調べてみたら、、、2002年に上演されたt・p・t公演の「ブルールーム」(内野聖陽・秋山奈津子出演)以来のベニサン!
5年も経てば街並みも変わるっちゅうねん。(笑)
2002年以前は堤さんが頻繁にt・p・t公演に出演してたので、年に何度も通ってたのになぁ~。

ベニサン・ピットは住宅街にある、(私の記憶が確かなら・・・)繊維工場の跡地を改造して作られた劇場。
隣の敷地には複数の稽古スタジオもあり、ここから色々な芝居が生まれているのです。
作品ごとに舞台や客席の配置が変わり、毎回新鮮な気持ちで観れるから大好きな劇場のひとつです。

さて今回はどんな作品だったのでしょうか、、、長文ゴメン!

その海岸ぞいの小さな町には、自殺の名所があった。
時折、駅に目線の定まらぬ人間が降り立ちタクシーに乗り込み「崖っぷちまで」と言う。
自殺しに行くのだ。それがわかっていながらなぜ連れていくんだという非難を浴びながら
「仕事だから」と自殺者を崖っぷちに連れてゆくタクシー運転手・シミズ。
或る日、駅に降り立った女・フタバ。「崖っぷちまで」と言う。
シミズはタクシーを発車させる。
崖っぷちまで来たフタバとシミズの間には、しかし、意外な展開が。何がフタバを思い
とどまらせたか、彼女は自殺せず、次の朝、シミズの部屋で目覚めたのだった。
シミズの姿は見えず、枕元にお金だけが残されていた・・・。


いやぁ~難解だったなぁ~。
前回の「シェイクスピア・ソナタ」を観た時も感じたんだけど、私には岩松作品は難しいみたい。(笑)
特に今回の作品は時系列が前後するわ、会話がポンポン飛ぶわ、おまけに死者と生きてる人が交錯するわで、自分の中で消化するのに混乱してしまい・・・。

北村一輝さん:孤独なタクシー運転手・シミズ
舞台では初見でしたが、普通に格好良かったです。(笑)
TVでのイメージでは”悪い役”が多いけど、今回はいい人なんだか悪い人なんだかよく分からないけど、こういう屈折した役柄を演じさせたらウマイねぇ~。(笑)
自殺志願者を自殺の名所の崖まで乗せていき、あとは自殺を止めるでも無く、ネックレスや時計などの金品を貰おうとする。ある意味、”人との関わり”を拒否しているようでもあるが、姪っ子に対しては愛情を注いでいる摩訶不思議な性格。
数日前に崖まで乗せた若い女から貰ったネックレスを大事そうに持っていたが、実は貰ったのではなく奪い取ったものだった。

内田慈さん:ダンサー・ミヤマ
初めて拝見しましたが小劇団で活躍してる女優さんなんですね。
ちょっと影のある役がなんだかぴったりでした。
しつこく付きまとってくる男をナイフで刺し殺し、崖から飛び降り自殺した女。
しかも発作的に刺し殺したナイフは父親を殺そうと大事に持っていた男の手から奪い取ったもの。
シミズは「このネックレスを私だと思って大事にして」とミヤマから貰ったと話していたが実は言葉巧みに奪ったものだった。

田中圭さん:シミズに憧れている男・ユースケ
初舞台という割には良かったですねぇ。最近TVでよく見掛ける若手の役者で今後も注目していきたい1人です。
シミズの生き方に共感し、崇拝しているユースケ。自分の父親はシミズの事を人道的に非難しているが、そんな父親を憎憎しく思っている。
いつか父親を刺してやろうとサバイバルナイフを隠し持ってたが、ひょんな事からミヤマの手に渡り、目の前で男を刺し殺されてしまう。
そして殺された男ドイの幽霊はユースケと友達になろうと寄ってくるが・・・。

古澤祐介さん:ミヤマに付きまとう男・ドイ
いやぁ~キモい。(笑)
あのオカッパ頭がなんとも気持ち悪くて・・・。彼は劇団ゴキブリコンビナートの役者さんなんですね。
キモくて、なんだか言動にイライラさせられる役柄だったので、終始冷めた目で見ていたんだけど、大爆笑させて貰った彼のセリフが・・・。
なんでも角の弁当屋が無くなって、目印が無くなっからここに来るのに迷った人がたくさん居たらしいよ。」
これ、ベニサン・ピットへの道しるべだったんですよぉ。(笑)
かくゆう私も、この弁当屋が無くなって迷った一人だったので、このセリフには声をあげて笑ってしまいました。(会場の観客も笑う人多し。)

秋山奈津子さん:自殺志望の女・フタバ
姐さん、素敵♪(笑)
スリップ姿で佇む姿に惚れ惚れ。しかもスリップの肩紐がハラリとズリ落ちた時は、なんともいえない色っぽさに同性ながらドキドキしてました。
出演者の中で唯一姐さんだけが唄ってくれたんだけど、ちょっとハスキーな声に、これまた萌え~♪(笑)
同性をドキドキさせてくれる貴重な女優さんです。
シミズのタクシーに乗り、崖っぷちまで来たが一度は自殺を思いとどまるフタバ。
大事そうに抱えた紙袋の中には、古ぼけた人形が入っていて、シミズに「その紙袋の中身をくれっ!」と言われるが頑なに拒否をする。
フタバは男を殺してきたと言う。そして自分の母親も。
この男というのは継父だよね?劇中の唄で「子供が出来た」との歌詞があったけど、これは継父との間に出来た子じゃないよね?などとあれこれ勘ぐってしまいました。

この芝居には色んなキーワードが出てくる。
「花」や「マッチ」、「新聞紙」や「人形」そして「シェーン」。
ラスト近く、崖から「シェーン!カムバーク!」と叫ぶシミズ。きっとこの瞬間、フタバは崖から飛び降りて死んでしまったんだね・・・。
その直後、背後からフタバが現れ、普通に会話を始める。
フタバが差し出した手を握るシミズへの「私の手は温かい?」という問いかけに、「ああ、温かいよ」と言った言葉は、シミズの最後の優しさだったんだろうか。

生きてる人と死んだ人の関係も面白く、フタバの姿はシミズにしか見えない。ドイの姿はユースケにしか見えない。幽霊同士は互いに見えるというのも面白かった。

ステージ後ろで演奏をしてるバンドの格好良い音楽が耳に心地よかった。
女性ツインボーカルもパンチが効いてて良かったし♪
こういう音楽劇、悪くないね。

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コメント

初めてのコメントです

オハヨウございます。
舞台劇・・・いいな~v-9

ちょっと失敗!

書き込みのミスをしてしまいました。ごめんなさい(けっこうおっちょこちょいなんです)。 「死ぬまでの短い時間」どんなストーリーなんだろう? 人はそれぞれ自分の運命というのがあるのだろうけど、好きな人には自分よりずっと長い時間を生きてほしい・・・・そんなことを思っています。

たんしんくん さん

コメントありがとうございます。
「芝居」いいですよぉ~。(笑)
一度、芝居の面白さにハマると、
なかなか抜け出せなくなりますよ♪

機会があれば、ぜひご覧になってください。

難しいですよねー

麗さん♪
>時系列が前後するわ、会話がポンポン飛ぶわ、
>おまけに死者と生きてる人が交錯するわで
そぉなんですよね、観ていても「で、あなたは今は誰の役?」
って何度思ったか(笑)。
でも、バンドがいい感じに合ってましたよねー。

みんみんさん

ほんと、難解な内容でした。(笑)
一緒に行った友人と、帰り道に、
「あれは、こーで、あーで・・・」などと、
確認しあってました。

バンドはマジで格好良かったぁー。
出演者が歌わないミュージカルって感じでしたね。

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観劇「死ぬまでの短い時間」

大好きな秋山菜津子さん出演の音楽劇。苦手系の岩松脚本でも“音楽劇”でも、これは、やっぱりどうしても行きたい!場所が160名しか入らないベニサン・ピットというのも興味アリアリ。代々木のカリグラフィー教室の後、道具は新宿のコインロッカーに預け森下駅へ!うぉ...
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