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『砂利』@青山スパイラルホール

地方公演を終え、スパイラルホールでの初日に行ってきました!

砂利
砂利

三津五郎さんが歌舞伎以外の舞台に出演!
しかも今まで気にはなってたものの、実際に観た事がなかった、
劇団ダンダンブエノ&本谷有希子さんの脚本に惹かれてチケットを取ったのです。

今日は初めて芝居を観るという友人を連れて行ったので、
誘った手前、楽しんで貰えるか心配してたんだけど、、、
めっちゃ楽しんでましたよ♪(あぁ~良かった)

(てな訳で、以下かなり長いです・・・)

人の心を踏むような砂利の音。
音を消そうと舞い落ちる雪。
これは雪国のある屋敷で起きた本末転倒な人々のお話。


舞台中央には2階建ての昔ながらの日本家屋。
そして大きな砂利が屋敷の周りに敷き詰められている。
所々に、とけ残った雪が積もっていて・・・。
今日の席は最前列のかぶりつき♪
舞台上で役者が歩き回る度、砂利が飛んで来るんじゃないかとハラハラしてました。(笑)

坂東三津五郎さん:ハスミダ
父親の介護の為に会社を辞めて看病していたが、
その父が亡くなってから、心が”空っぽ”になってしまった男。
彼は、真夜中になると家の壁に砂利を投げつけ何者かに怯えている様子。
それは子供の頃に自分がいじめた同級生の復讐。
いじめていた子が転校する時に言い残した、
「お前が幸せになった時に必ず復讐にやってくる」と言う言葉を信じているのだ。
そして毎年送られてくる血文字で書かれた「あけましておめでとう」という、
年賀状をなぜか大事そうに持ち歩いてて・・・。

ヨレヨレのスエットを着て、登場した三津五郎さんは、、、普通のオヤジでした。(笑)
スエットのズボンのポケットに沢山の石を入れ、重みでズボンがズリ下がった姿で、
さらにピョンピョンとジャンプしてズリ下げる様子に笑ってしまいました。
いやぁ~、歌舞伎の舞台では絶対に観られない姿だよ。(当然!)
後半では、もっとハジけた姿を披露してくれたが、、、それは後ほど。(笑)

田中美里さん:ユウリ
介護ヘルパーとして働いていた時に、ハスミダと出逢い交際を続けている。
今は彼の子供を身ごもっているが、「幸せ」になることを恐れている彼の気持ちを察し、
籍は入れずに同居している。
そして彼と一緒に、同級生の復讐に怯えているが・・・。

舞台で拝見するのは初めてでしたが、まあ可も無く不可も無くって感じ。(笑)
ちょっと抜けた、ボケボケな役はピッタリだったよ。
「ハスミダちゃん」と呼ぶ声が、なんだか耳に残ってます。

近藤芳正さん:ハスミダの弟
個人タクシーの仕事をし、”空っぽ”になった無職の兄を心配し、支えている。
父の介護を、全部兄にまかせっきりで何もしなかった事を負い目に感じていて、
兄のチカラになりたいと思っている。
興奮すると服を脱ぎ捨て、そこらじゅうを走り回る奇行癖あり。

いやぁ~、さすがの安定感&存在感ですね。
ふんどし姿で庭を走り回った時には、目がテンになりましたが・・・。(笑)
兄を思うがゆえの様々な行動を知った時は、ちょっとホロリとしました。

片桐はいりさん:ユリの姉
化粧品のセールスレディをしているが、身重の妹から、
しばらく一緒に住んで欲しいとお願いされ、仕事を休んで暫く同居する事になる。
そして得体の知れない復讐に怯えるハスミダに衝撃の告白をする。
「その、いじめられっ子は私です」と・・・。

もうね、今回の芝居の主役ですわっ!(笑)
片桐嬢が舞台に出てきた瞬間から、芝居がイキイキしてきました。
その登場シーンも面白かったなぁ。玄関のすりガラス越しに「お姉ちゃんよ開けて!」と、
近づいてきたり、離れたり・・・。
ガラスに映るシルエットが大きくなったり小さくなったりするのが、最高に可笑しかった!
セリフや仕草のテンポや間の取り方が絶妙で、それが自然と笑いに繋がるんだよねぇ。
やっぱり上手い女優さんだわ。

彼女はいじめられていた事や、転校前に言い残した言葉、年賀状の事など、
すっかり忘れていたという。(どうやら嘘ではない模様)
かえって、今まで苦しめてしまい申し訳ないとも。
復讐の恐怖から開放され、喜ぶかと思われたハスミダだが何故か浮かない。
無理やり「幸せ」を噛み締めようと、今までした事もなかったカラオケに興じ、
派手な衣装を着てはしゃいでみたが、何故か覇気が無い。

ここで三津五郎さん、第二の驚きの衣装です。(笑)
金ピカなシャツ&ズボンを着て、頭には大きなアフロヘアのかつら。
そして、どデカいトンボのようなサングラスを掛け、マイク片手に大熱唱!
もうね、この姿を観れただけでも大満足ですわ♪(笑)

復讐に怯える事で、生きる意味&恐怖の感情を得ていたハスミダは、
開放された事で再び、生きる意味を失ってしまったのだ。
実は、いじめていたのは弟のほう。
空っぽになった心に、弟の記憶を自分のものとすり替えていたのだった。
恐怖というマイナスな感情であれ、
生きる目的を得た兄に、血文字の年賀状を送り続けていたのも弟。
そしてユウリを好きだという感情も、実は弟がユウリを好きだという気持ちを、
自分の感情にしていたのだった・・・。
生きる目的を無くしたハスミダにユリは、
「お姉ちゃんは忘れたフリをしてるだけだよ。きっと復讐するよ」と言ってしまい・・・。

あぁ~、なんかね「人間の心の脆さ」をまざまざと見せ付けられた感じ。
他にも、人のアゲアシを取って暇を潰して楽しんでる男役の山西惇さんや、
”痛い”という気持ちを全て箱の中に押し込んで、
大事にその箱を持ち歩いてる男役の酒井敏也さんなど、、、
それぞれの役者さん達の魅力的な演技に惹き込まれてました。

本谷さんは「腑抜け」がお好きなようで・・・。(笑)

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コメント

私は明日観にいきま~す♪
本谷さんは独特の感性を持ってらっしゃるからどんなんなるのか期待と不安でいっぱいだけど
楽しめたらいいなぁ~。
ドタバタ劇ではないから楽しむっていうのとは違うのかもしれないけど…。
ここでの後日感想、待ってます(^-^)

せんぢゅさん

舞台はいかがでしたか?
私は初本谷作品でしたが、今回の舞台は結構楽しかったです♪

せんじゅさんの感想も楽しみにしてますね!

まだ感想は載せてませんが、辛辣感想になりそうな予感・・・。
面白かったっていえばそうなのですが・・・(^_^;)まま、よければ今度見にきてくださいまし☆

ああ、私も観たかったんですが。
山口までは来てたんですが。
山口の会場が非常に遠くて諦めんたんですよねー。
どうでしたか?
三津五郎さん。

せんぢゅさん

>辛辣感想になりそうな予感・・・。
あらら。
あまり、お気に召さなかったのですか?
私も冒頭は「・・・」って感じだったけど、
片桐はいり嬢が登場してからは、グイグイ惹き込まれてました。

私も早く感想書かねば。(笑)

きたむーさん

隣県とは言えども、関門海峡挟んでますしね。(笑)
会場も遠いところだったんですか。

三津五郎さん、チャレンジしてましたよぉー。(笑)
あんな格好までするとは・・・。
感想書くので、しばしお待ちくだされ♪

感想読みましたぁ♪

たしかに今回の主役は片桐はいり様ですね(^-^)
どうしても、つい目で追ってしまいます☆
内容は?的なものも多かったけど
あまり観ることができない「はじけっぷり」はなかなかでございました(^▽^)♪

せんじゅさん

片桐はいりさんは本当に良かったですよねー!
めちゃくちゃ笑わせてもらいました。
内容は、、、私は結構、引き込まれてました。(笑)
三津五郎さんにも楽しませてもらったし♪

麗様、まいど!
>もうね、今回の芝居の主役ですわっ!(笑)
その通り!はいりから眼が離せなくって(笑)
登場シーンの玄関の影もナイスでしたねぇ。ヒャヒャヒャ。

三津五郎ファンは、あの弾け方を観てOKサインを出したのかな?
あまりにも歌舞伎座と違うもんだから(笑)。

本谷作品は初めて観たのですが、
自分からほど遠い物語のようで、気がつくとなんだか心にグサ!でした。

かしまし娘さん

はいりさん良かったですねぇ~♪
ほんと目が離せなくってずっと彼女の動きを追ってました。
登場シーンのデカい女には大爆笑ですわ。(笑)

三津五郎さんファン(であろう)ご年配の方々を多く見かけましたが、
どう思われたのか聞いてみたかったです。
あのアフロ姿とか・・・。(笑)

私も本谷作品は初めてでしたが、
意外にもスンナリ入っていけて面白かったです♪

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