運良くチケットを譲って頂くことができ、観てまいりました!
「ヴァージニアウルフなんて怖くない」

今回のコクーンの舞台はいつもと違い、真ん中に舞台。
その舞台を挟むように前後に客席(NODA-MAPの「贋作 罪と罰」みたい)、
そして舞台の周りにも特設の客席があり、舞台上の二組の夫婦を覗き見しているよう。
舞台はリビングルーム。ソファーや、デスクが置いてあり、脱ぎ散らかした洋服やら、
食べ散らかした後の食器、本やゴミが散らかっている。
このリビングで、どんな話が始まるのか・・・。
(以下ネタバレあり)
結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージとマーサ。
ある夜、マーサの父である学長主催のパーティから泥酔気味で帰宅した二人は、
パーティで知り合ったばかりの新任の助教授夫妻ニックとハネーを自宅に招き入れる。
この初対面同然の若いゲストの面前で、ジョージとマーサはお互いの不満を爆発させ、
激しく罵りあい、その露悪的な振る舞いはエスカレート。
やがて、その矛先は若夫婦にも向けられ、否応なくこの狂気のゲームに巻き込まれていく。
眠りを忘れた長い夜に繰り広げられる壮絶な戦い。
果たして、彼らに夜明けは訪れるのか?!(公式サイトより)
お話は三幕。
第一幕:たわむれ (休憩15分)
第二幕:夜祭り (休憩10分)
第三幕:悪魔ばらい
とタイトル見ると、ちょっと怖いイメージだけど、、、
中年夫婦の不安や、愛憎といったものが目の前で繰り広げられ、確かに怖かった。(笑)
年下の夫に対して攻撃的なマーサ演じた大竹しのぶさん。
いやぁ~、やっぱり、しのぶさん最高だわ!
今回の舞台の為に、ちょっと太って役作りをしたとTVで言ってたけど、
確かにちょっとぽっちゃりしてたかな。
中年女性の貫禄を感じさせてくれました。
マーサの罵倒に対し恐怖のゲームを仕掛ける夫、ジョージ演じた段田安則さん。
もう圧倒的な安定感!膨大なセリフをも難なくこなす段田さんは圧巻でした。
始めは飄々とマーサの攻撃をかわしながらも、次第に怒りをあらわにし、
妻や客をも巻き込む暴露ゲームを仕掛ける頭脳的な話術は、
段田さんだからこそ成立したんじゃないかって思わせる程、適役だったな。
中年夫婦の大竹&段田の罵倒合戦はかなりすごかった!
始めは笑えるような内容だったものの、次第に過去を暴露しあい、
罵り、なじり、夫の目の前で浮気をして挑発したり、
どんどんヘビーな内容になっていったのには、観てるほうも疲れた。(笑)
中年夫婦の喧嘩に巻き込まれ、自分達夫婦の秘密まで露呈する事になる、
若夫婦の夫、ニック演じた稲垣吾郎さん。
初生ゴローちゃん♪やっぱり格好良いね
演技のほうも、妙に自然で良かった!
最初は居心地悪そうにしていたが、酒に酔い、饒舌になって自分達の結婚のなれそめを話してしまい、暴露ゲームの餌食になってしまう。
しかも教授の娘であるマーサに取り入る事で、出世が頭をよぎり、マーサと寝るようなずる賢い男。
ん~、でもゴローちゃんならいっか。(笑)
そしてニックの妻、無邪気で可愛らしいハネー演じた、ともさかりえさん。
この役はまさにハマり役!天真爛漫なお嬢様って雰囲気がぴったりでした。
子供は嫌いと言うが、想像妊娠をした事でニックと結婚。
暴露ゲームでこの事をバラされ、ニックはお金目当てで自分と結婚した事を知ってしまい、壊れていく様子が見事でした。
マーサとジョージの息子は、実はマーサの妄想が作り上げた架空の子供。
それはマーサの心の支えでもあったが、ジョージが最後のゲームでその息子は「死んだ」と言う。
現実に引き戻されるマーサ。
「ヴァージニアウルフなんて怖くない」と言うジョージにぽつりと、
「怖いわ。。。」とマーサ。
二人を繋いでいた子供の存在が、現実のモノではなかったと気付かされ、
これからの夫婦のあり方を恐怖と感じたマーサの本音にドキリとしました。
夫婦ってナンなんだろうって最後に考えさせられてしまいました。
「ヴァージニアウルフなんて怖くない」

今回のコクーンの舞台はいつもと違い、真ん中に舞台。
その舞台を挟むように前後に客席(NODA-MAPの「贋作 罪と罰」みたい)、
そして舞台の周りにも特設の客席があり、舞台上の二組の夫婦を覗き見しているよう。
舞台はリビングルーム。ソファーや、デスクが置いてあり、脱ぎ散らかした洋服やら、
食べ散らかした後の食器、本やゴミが散らかっている。
このリビングで、どんな話が始まるのか・・・。
(以下ネタバレあり)
結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージとマーサ。
ある夜、マーサの父である学長主催のパーティから泥酔気味で帰宅した二人は、
パーティで知り合ったばかりの新任の助教授夫妻ニックとハネーを自宅に招き入れる。
この初対面同然の若いゲストの面前で、ジョージとマーサはお互いの不満を爆発させ、
激しく罵りあい、その露悪的な振る舞いはエスカレート。
やがて、その矛先は若夫婦にも向けられ、否応なくこの狂気のゲームに巻き込まれていく。
眠りを忘れた長い夜に繰り広げられる壮絶な戦い。
果たして、彼らに夜明けは訪れるのか?!(公式サイトより)
お話は三幕。
第一幕:たわむれ (休憩15分)
第二幕:夜祭り (休憩10分)
第三幕:悪魔ばらい
とタイトル見ると、ちょっと怖いイメージだけど、、、
中年夫婦の不安や、愛憎といったものが目の前で繰り広げられ、確かに怖かった。(笑)
年下の夫に対して攻撃的なマーサ演じた大竹しのぶさん。
いやぁ~、やっぱり、しのぶさん最高だわ!
今回の舞台の為に、ちょっと太って役作りをしたとTVで言ってたけど、
確かにちょっとぽっちゃりしてたかな。
中年女性の貫禄を感じさせてくれました。
マーサの罵倒に対し恐怖のゲームを仕掛ける夫、ジョージ演じた段田安則さん。
もう圧倒的な安定感!膨大なセリフをも難なくこなす段田さんは圧巻でした。
始めは飄々とマーサの攻撃をかわしながらも、次第に怒りをあらわにし、
妻や客をも巻き込む暴露ゲームを仕掛ける頭脳的な話術は、
段田さんだからこそ成立したんじゃないかって思わせる程、適役だったな。
中年夫婦の大竹&段田の罵倒合戦はかなりすごかった!
始めは笑えるような内容だったものの、次第に過去を暴露しあい、
罵り、なじり、夫の目の前で浮気をして挑発したり、
どんどんヘビーな内容になっていったのには、観てるほうも疲れた。(笑)
中年夫婦の喧嘩に巻き込まれ、自分達夫婦の秘密まで露呈する事になる、
若夫婦の夫、ニック演じた稲垣吾郎さん。
初生ゴローちゃん♪やっぱり格好良いね

演技のほうも、妙に自然で良かった!
最初は居心地悪そうにしていたが、酒に酔い、饒舌になって自分達の結婚のなれそめを話してしまい、暴露ゲームの餌食になってしまう。
しかも教授の娘であるマーサに取り入る事で、出世が頭をよぎり、マーサと寝るようなずる賢い男。
ん~、でもゴローちゃんならいっか。(笑)
そしてニックの妻、無邪気で可愛らしいハネー演じた、ともさかりえさん。
この役はまさにハマり役!天真爛漫なお嬢様って雰囲気がぴったりでした。
子供は嫌いと言うが、想像妊娠をした事でニックと結婚。
暴露ゲームでこの事をバラされ、ニックはお金目当てで自分と結婚した事を知ってしまい、壊れていく様子が見事でした。
マーサとジョージの息子は、実はマーサの妄想が作り上げた架空の子供。
それはマーサの心の支えでもあったが、ジョージが最後のゲームでその息子は「死んだ」と言う。
現実に引き戻されるマーサ。
「ヴァージニアウルフなんて怖くない」と言うジョージにぽつりと、
「怖いわ。。。」とマーサ。
二人を繋いでいた子供の存在が、現実のモノではなかったと気付かされ、
これからの夫婦のあり方を恐怖と感じたマーサの本音にドキリとしました。
夫婦ってナンなんだろうって最後に考えさせられてしまいました。
コメント
ともみさん
こちらこそ、コメント&TBありがとうございました。
段田&しのぶのセリフの応酬は本当に圧巻でした。
激しい言い合いの中でも、笑いがあったりして。
ほんと、お見事としか言いようがないです。
吾郎&ともさかも健闘してましたよね!
登場人物のキャラにぴったりだったと思います。
密度の濃い4人の芝居、思い切り堪能できました♪
またお芝居を観に行かれたら、ぜひ感想聞かせて下さいね。
これからも宜しくお願いします!
こちらこそ、コメント&TBありがとうございました。
段田&しのぶのセリフの応酬は本当に圧巻でした。
激しい言い合いの中でも、笑いがあったりして。
ほんと、お見事としか言いようがないです。
吾郎&ともさかも健闘してましたよね!
登場人物のキャラにぴったりだったと思います。
密度の濃い4人の芝居、思い切り堪能できました♪
またお芝居を観に行かれたら、ぜひ感想聞かせて下さいね。
これからも宜しくお願いします!
こんにちは!
私も先週の木曜に観てきました!
4人とも適材適所って感じですごい舞台でしたよね。
見終わった後は「家政婦は見た!」的な気分でした(笑)
私も先週の木曜に観てきました!
4人とも適材適所って感じですごい舞台でしたよね。
見終わった後は「家政婦は見た!」的な気分でした(笑)
yukikaさん
ほんと「家政婦は見た」状態でしたよね。
最初は笑って、隣家の夫婦喧嘩を見てるような感じでしたが、
次第にヘビーになってきて、、、(笑)
各々が色んな「思い」を抱えているのが分ってくるにつれて、
なんだかいたたまれなくなってしまいました。
ジョージ&マーサ夫妻は互いを罵倒し合う事で、
愛情を確かめる「不器用な愛し方」しかできないんですよね。
うぅ~む、色んな愛の形があるんですねぇ。(笑)
ほんと「家政婦は見た」状態でしたよね。
最初は笑って、隣家の夫婦喧嘩を見てるような感じでしたが、
次第にヘビーになってきて、、、(笑)
各々が色んな「思い」を抱えているのが分ってくるにつれて、
なんだかいたたまれなくなってしまいました。
ジョージ&マーサ夫妻は互いを罵倒し合う事で、
愛情を確かめる「不器用な愛し方」しかできないんですよね。
うぅ~む、色んな愛の形があるんですねぇ。(笑)
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映画「バージニア・ウルフなんてこわくない」本物の大スターの訃報
「バージニア・ウルフなんてこわくない」★★★
エリザベス・テイラー, リチャード・バートン,
ジョージ・シーガル, サンディ・デニス 出演
マイク・ニコルズ 監督、
135分 、`67年公開、米
(原作:原題:Who's Afraind of Virginia Woolf?)
舞台 「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」
☆あらすじ結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージとマーサ(段田安則&大竹しのぶ)。結婚生活の惰性と幻滅の毎日の中で、二人はある刺激を求めていた。ある夜、マーサの父である学長主催のパーティから泥酔気味で帰宅した二人は、パーティで知り合ったばかりの新任....
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?
シアターコクーンで、シス・カンパニー公演『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』を観てきました。【 STORY 】結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージ(段田安則)とマーサ(大竹しのぶ)。結婚生活の惰性と幻滅の毎日の中で、二人はある刺激を求めていた。...
舞台『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』
渋谷・Bunkamuraシアターコクーンにて、作:エドワード・オルビー、翻訳:徐賀世子、演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ。結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージ(段田安則)とマーサ(大竹しのぶ)。結婚生活の惰性と幻滅の毎日の中で、2人はある刺激を求めていた。ある
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない? 初日6/5
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない? シアターコクーン 初日6月5日(月)18:30開演[作]エドワード・オルビー [翻訳]徐賀世子 [演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ
舞台『ヴァージニア・ウフルなんてこわくない?』鑑賞
昨晩、Bunkamuraシアターコクーンで公演中の舞台『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』を鑑賞して来ました。Edward Albeeの原作を、KERA=ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が演出し、大竹しのぶ・段田安則・稲垣吾郎・ともさかりえの4人による怒涛の台詞の応酬が繰り
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段田さん&大竹さんのバトルは見ごたえありましたね!
2人のセリフ回しや間が、見事にKERAさんのセリフ回しや間だったのがオモシロでした。
若い2人もがんばってましたね♪