ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

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『90ミニッツ』@渋谷PARCO劇場

激しいチケット戦線でしたが、無事にGETできて、、、
早速観に行ってきました!

90ミニッツ
90ミニッツ

笑いを封印したこの作品。
かなり見応えありましたねぇ~。
時折、笑える箇所もあったけど、終始緊迫したムードで進んでいきました。
どちらの言い分も理解できるような、できないような。。。

てな事で、詳細感想なんぞ。

滞在先の東京で9歳の男の子が交通事故に遭い、救急車で搬送されてきた。
子供は、90分以内に手術をすれば助かる。
急いで駆け付けた息子の父親(近藤芳正さん)に手術の同意書へのサインを依頼するが、
地方の土着的慣習の理由から、頑ななまでに輸血を拒否し、同意書へのサインを拒否している。
そんな中、刻一刻と息子の容態は悪化していく。
患者の命を救うために、父親を説得する大学病院の整形外科副部長(西村雅彦さん)との濃密な会話劇。


セットはいたってシンプル。
病院の副部長室で、大きなデスクと簡易的なソファが置いてあるのみ。
そして天井からは、一筋の水が落ち続けている。
出演者が二人きり、そしてシンプルなセットという事もあり、舞台が無駄に大きく見えてしまいました。
もう少し小さな劇場(シアタートラム位)だったら、緊迫感もさらに増して良かったと思うんだけど。

この話のベースになっている(であろう)事件が、実際に起きてますよね。
宗教上の理由から輸血を拒否し、死んでしまった事件があり、社会問題にもなっていたと記憶しています。
舞台上でも「手術をして命を助けたい」医者と、「輸血だけは絶対に拒否する」父親との攻防を90分間見せていくというものでしたが、なんだか舞台を見ててイライラして、腹がたって仕方なかったです。
互いの言い分で優勢になったり、劣勢になったりするんだけど、なかなか話が進んでいかない展開に辟易。(笑)
さらに自分自身を医者や父親の気持ちになって見ると、どちらの言い分も分るような気分になってさらに複雑な思いになってなってました。

医者の立場からしてみれば、
・患者の命を助けるのが使命
・手術をすれば確実に助かる(ただし輸血が必要)
・未成年者ゆえ、手術をするには保護者の同意が必要
は、表向きの言い分で、本音を言えば、、、
・同意書のサインが必要なのは、その後万が一の事が起きた場合の医療訴訟を避けるため。
に尽きるでしょう。
いわゆる「責任逃れ」ですな。(笑)

父親の立場からすれば、
・可愛い息子の命は助けたい
でも、
・輸血を受け入れる事はできない
・万が一輸血を受け入れた場合には、その土地で暮らせなくなる
という感じでしょうか。

お互いに自分への「リスク」の事ばかりを考えていて、
息子の「生命」について真剣に考えていない事に非常に怒りを覚えました。
時折、笑えるようなセリフの応酬もあるんだけど、”クスっ”程度。
なんだか笑ったら不謹慎な気がしてしまいました・・・。

刻一刻と時は過ぎ、とうとう息子は危篤状態に。
最後の最後、副部長は電話をして現場の医師に同意書なしでの手術決行を告げる。
リスクを負う事よりも、医師として人命を優先した結果の行動ですね。
そしてその様子を、何故か安堵の様子を見せる父親。
これも輸血を受ける事でのリスクを忘れ、ただ単純に愛する息子が助かる安心からでしょうか。

「あと3秒、あなたが受話器を取るのが遅かったら、私は同意書にサインをしてました。」
「私はこれから息子を見る度、この3秒の事を思う事になるだろう」と。

息子を愛する気持ちよりも、医師としての使命のほうが3秒分重かったという事でしょうか。

ミタニン、、、生誕50周年の最後の芝居に、
何故、今、このテーマを選んだの?
なんとも後味のよろしくない、重い芝居でした。

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