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『ペッジ・パードン』@世田谷パブリックシアター

なんとかチケットを確保したこの作品。
ミタニン生誕50周年記念公演の第三弾!(笑)
楽しみに観に行きました!!

ペッジ・パードン
ペッジ・パードン

あぁ~もう、めちゃくちゃ面白かった!
今回の功労賞は、なんと言っても浅野さん!!
ものすごい活躍っぷりです。(笑)

ってなことで、詳細感想を。

文豪・夏目漱石が、明治政府からの命を受け、文部省第1回給費留学生として、英国・ロンドンへと旅立ったのは、明治33年(1900年)のこと。
出発直前まで、熊本第五高等学校(現・熊本大学)で教鞭をとっていた漱石(本名:金之助)は、この時すでに33歳。
身重の妻・鏡子と幼子を残しての2年間の単身留学は、大きなカルチャーギャップと生来の神経症的な性質もあいまって苛酷極まりないものであった・・・
という定説だが、彼がロンドンで綴った文章には、度々<ベッジ・パードン>なる女性が登場する。
下宿の使用人だっという実在の女性は、孤独な留学生・漱石にとって、どんな存在だったのだろう? (公式サイトより)


舞台セット。
アパートメントの外観の壁(というか板)が舞台ギリギリまで降りていて、1階と2階の窓が開くようになっている。
窓にはカーテンがひかれており、メイド服の深津っちゃんがカーテンを開け放ち、、、開演です。
この壁が上がると、アパートの一室(漱石の部屋)が現れ、話は進んでいきました。
冒頭、漱石役の萬斎さんと、このアパートメントの大家役の浅野さんが英語で会話をしています。
(え?このまま英語劇?)と思っていたら、「お客様の鑑賞の妨げになります」というような場内アナウンスがあり、日本語での会話に切り替わりました。(笑)

野村萬斎さん:夏目金之助
ロンドンへ語学留学してきた英語教師。自分の英語が周りの人にうまく通じず憂鬱になっている。
何かといえばすぐに「Thank You!」と言ってごまかす、典型的な日本人。(笑)

萬斎さんの本格的(?)なストレートプレイって初めてじゃないかなぁ?
今回の役は、本人は大いに真面目なんだけど、それが笑いを誘うコメディ色の強い役柄で、
セリフ回しも”能”のような発声じゃなく、普通の会話だったのがすごく新鮮でした。
惣太郎との掛け合いが面白くて、たくさん笑わせて貰ったよぉ。
日本人同士だからと、すぐに日本語で話したがる夏目に向かい、「英語を学ぶために来たんだから、僕と話す時でも英語で!」という惣太郎。(ごもっともな意見!)
「英語を学べば日本に帰って英語教師にでもなれる!、、、ところで日本では何の仕事をしていたの?」と尋ねられ、
「、、、英語教師です。」と夏目が答えた瞬間、もう大爆笑でした。(笑)
 
深津絵里さん:アニー・ペリン(ベッジ・パードン)
ブレット家のメイド。田舎育ちでちょっとガサツだがすごい働き者で、金之助が唯一安心して英語で話せる相手。
訛りがきつくて「I beg your pardon」が「bedge pardon?」に聞こえることから、ベッジというあだ名になる。

ちょっと頭が弱い女の子って感じなんだけど、それがまた深津っちゃんが演じてると可愛くて仕方ない。
でも「知識はないけどバカじゃないよ」っと言うだけあってベッジの言う事はすべてにおいて的確でハっとさせられる事多し。
夏目が、ベッジの前では気楽に英語を話せるのは「私の事を見下してるからよ。」というセリフにはドキっとさせられました。
昨夜見た夢の話をする時だけは生き生きと話すベッジ。
いつもは自分が話すと「違う!」と否定されるが、夢の話は自分しか知らないから否定されないという彼女の言葉は、
なんだかとても悲しき聞こえました。

大泉洋さん:畑中惣太郎
金之助の階下に下宿する日本人で、英語も堪能。
なにかと金之助を気にかけて、優しく接しているが、実は嫉妬の塊だった。

舞台で拝見するのは初めてですが、、、いやぁ~TVのまんま!(笑)
面白かったわぁ~♪
笑いの「間」が絶妙で、表情豊かだし、たくさん笑わせて貰いました。
劇中、日本語で話す(ってずーっと日本語なんですが。)シーンがあり、
英語では流暢に話していたのに日本語で話した瞬間、東北弁でめちゃくちゃ訛って話す姿に大爆笑!
(だから日本語で話すのを頑なに拒否してたんだ)って分ったら、この惣太郎というキャラがなんだか可愛く思えてきました。
が、、、金之助の妻から送られてきた手紙を隠し、夫婦仲に亀裂を入れさせた張本人だと判明してからは嫌悪感。(笑)
しかもその理由が「金之助の笑いのセンス(出会った当初、英語教師ですと言った事)に嫉妬していた」と告白したのは、どうなのよ。
そんな事でこんなイジワルするのか???
この理由付は、今までの話の流れが良かっただけに、ちょっと弱すぎだな。

浦井健治さん:グリムズビー
ベッジの弟で自由奔放。今までも散々姉に迷惑をかけ続けている愚弟。

最初登場した時、誰だか分りませんでした。
しかし、この弟はアホというか、素直というか・・・。(笑)
姉同様、”知識はないけどバカじゃない”って感じで、初対面なのに惣太郎の胡散臭さを見抜き、
金之助に「惣太郎には気をつけろ!」と忠告するところは、さすが鋭いって感じでした。
急にクリスマスプレゼントの交換会をしようと言い出したり、銀行強盗をするって言い出したり、
本当に突飛な発想で周りを巻き込んでいくんだけど、やっぱり一番の犠牲者は姉であるベッジだったね。

浅野和之さん:ハロルド・ブレットなど
金之助の下宿先の主人とか夫人とか犬とか・・・全部で11役!(笑)

今作品の功労賞決定!
アパートメントの大家、ブレッド氏に始まり、その妻のブレッド夫人、
英語教師に、神父、神父の知り合いの貴婦人に、グリムズビーを誘い込んだ銀行強盗などなど。
そして極め付けが、ブレッド家で飼われていた犬のミスター・ジャック。(笑)
たった1人で11役ものキャラを演じ分けたその才能に圧倒されました。ってか、笑った!
金之助が英語を話すことに対して恐怖心を覚え、(というかイギリス人恐怖症)言い放った一言。
「みんな同じ顔に見える・・・」
そりゃそーだ!(笑) このセリフには大爆笑でした。

惣太郎が金之助の妻からの手紙を隠し持っていた事で、妻はもう自分の事を忘れてしまったと絶望感を抱いていた金之助。
そんなときに次第と心を通わせ、大事な存在になっていたベッジに一緒に日本へ来て欲しいと、
”プロポーズ”をし、ベッジもまた快くその申し出に頷く。
が、実は妻から何通もの手紙が届いていた事が分り、一気に妻への想いが溢れる金之助。
そんな姿を間近で見ていたベッジは、銀行強盗に失敗した愚弟グリムズビーの”落とし前”をつける為に、身を売る決意をしそっと金之助の前から姿を消す。
ベッジが居なくなり心の支えが無くなった金之助は、廃人同然となり部屋に引きこもっていた。
金之助が引きこもりになっていると噂を聞きつけ、惣太郎が様子を見に来るが、荒れ果てた部屋に金之助が居る事に気づかず、どうやらベッジが死んでしまったらしいと独り言をいう。
「放っておいてくれ!一人にしてくれ!」と激しく威嚇し、また部屋で一人になった金之助の前に、死んでしまった犬のミスター・ジャックが登場。(笑)
金之助(ってか漱石)に向かい、「犬を主人公にした小説を書け」と告げられる。
「いや、、、猫のほうがいいだろう。」と机に向かい、漱石の肖像画などで有名な頬杖をつくポーズで考え込んでいると、
ベッジを始め、漱石の留学時代を支えた人物たちが静かに集まってきて、幕。

この作品、「差別」や「偏見」、「妬み」など、かなりシリアスで重い要素が満載だったけど、
観終わった後に、暗い気持ちではなく、なんだか清々しい気持ちで劇場を後にすることができました。
ま、単純に面白く、たくさん笑ったしね♪

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コメント

ミタニン…

これ、北海道のスターが出るので(笑)
観たかったんですけどねー。
道外脱出できず(涙)

ミタニン連載してる新聞のコラム、
今なんか寂しそうなんで(笑)
そっちも気になりますわ。。。

gajuさん

北海道のスター!(笑)
めちゃくちゃ活躍してて、面白かったですよ!
イイ味出してました♪

ミタニン、、、寂しそうなんですか。。。
まあ、長年連れ添った相方が居なくなったら寂しいでしょうねぇ。
今回の作品でも、そういう感じのシーンがありました。
ミタニンからのメッセージでしょうか。(笑)

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