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『散歩する侵略者』@シアタートラム

劇団イキウメの2011年の春公演。
私的には劇団公演を観るのは2度目ですが、、、行ってきましたよー!

散歩する侵略者
散歩する侵略者

あぁ~もう、ラストで泣かされたぁ。(笑)
すごく切なくて、自然と涙がこぼれてしまいました。
しかも役者さんの演技が上手くてねぇ。
グイグイと惹き込まれてしまいましたわ。
この作品が何度も上演をくりかえしているのも分かります。
しかも今回の上演のために、大幅に書き換えたらしいし・・・。
「イキウメ」は、脚本的にも役者の演技も、、、やっぱりクオリティ高いわ!(笑)

てな事で、私的感想を。

日本海に面した小さな港町。
大陸に近いこの町には同盟国の大規模な基地がある。この国にとって戦略的に重要な土地だ。
加瀬真治は、地元の夏祭が終わると性格が一変していた。今までの記憶を失くし、町の徘徊を始める真治。
夫を介護しなければならなくなった妻の鳴海は、新しい生活に戸惑う。
町に事件が起きる。
それは老婆が息子一家を刺殺した後、自殺するという凄惨なものだった。
同じ頃、海岸線では町の人々が奇妙な光を見る。それが隣国のミサイル誤射であることをテレビのニュースは伝える。
凄惨な事件と、軍事的な緊張とが相まって、町には不穏な空気が流れていた。
そして、真治は鳴海に告白をする…。(公式サイトより)


舞台セット全てが白色やグレーで統一されていて、なんだか無機質な感じ。
それがまた現実なのか、空想の世界なのか、あやふやな感じがして、一気に話に惹きこまれていきました。

朦朧としながら登場してきた男、真治(窪田道聡さん)は、裸足のまま歩きまわり、躓いたり、派手に転んだり、なんだか挙動不審。
そこへ現れた、この町へ3日前にやってきたライターだという男(浜田信也さん)が、真治を保護し病院へ連れていくところから話が始まる。
真治は手に、縁日で捕ったという金魚を持っていただけだった。
夫を迎えにきた妻、鳴海(伊勢佳世さん)は医者から、「脳に異常はないが、介護が必要になるだろう」と告げられる。
別居状態だった夫がいきなり戻ってきたかと思えば、介護生活が必要と宣言され、会話もままならない状態に困惑する鳴海。
しかも目の前にいる真治は、自分の知らない真治となっていた。

鳴海の姉、明日美(岩本幸子さん)と、明日美の夫、浩紀(安井順平さん)の家へ真治を連れていく。
すると、真治は明日美から「家族」という言葉について説明を受け、「それを貰うよ。」と言ったかと思うと、突然明日美は崩れ落ち、泣き出してしまった。
(この時点では何が起きたのか、さっぱりわからない私・・・。)
真治を最初に保護したライターが訪ねてきて、この町で一家惨殺事件のことを浩紀に聞きに来たらしい。
実は浩紀は刑事で、このライターも元刑事で、事件後に唯一生き残った少女を取材しているという。
この事件というのがかなりエグい内容で、惨殺された現場では祖母が自分の身体を切り裂き、内臓を取り出していたという。(ひえ~!)

入院中だという少女への面会を試みているが、病院側からのブロックが固くなかなか取材が進まないライター。
と、同じく少女に会いに来たという中学生の天野(大窪人衛さん)と出会い、訳の分からぬまま彼のガイド役を引き受け、
ファミレスで少女に会うための作戦を練る事になった。
そこで天野くんから聞かされた話は、ライターにとっては信じ難い事ばかりだったが、面白い”ネタ”として真剣に聞いていた。
なんでも自分は宇宙人で、地球を侵略するため調査目的で仲間3人でやってきたが、みんなバラバラになってしまい探しているとのこと。
自分たちは地球人から言葉や物事の「概念」を学習して調査を進めていて、
その概念を学習すると相手の人間からは、「概念」を奪ってしまう事になるという。
(明日美の異変は、「家族」という概念を奪われたからなのね!っと合点がいった私。)

少年の作り話程度にしか思ってなかったライターだが、天野くんと一緒に少女の入院する病院へ行き、この話が真実だと思い知らされる。
少女への面会を「禁止」していた医者から、「禁止」の概念を奪い、難なく院内に入る事に成功したのである。
再会を喜ぶ二人だったが、少女の口から事件の詳細が語られる。
最初、老婆の身体に入り込み、体の仕組みに興味がわき、自ら腹を切り裂いて内臓を見てみたと、あっけらかんと話しだす。
しかもその後、老婆の身体がヤバくなってきたから、少女の身体に入り込み、現在に至ると・・・。
「概念」を奪われ、一瞬にして人格が変わった医者の姿を目の当たりにし、一家惨殺事件の詳細を少女から聞き、
そして地球侵略を目論んでいるこの得体のしれない宇宙人(とあえて言う)の存在を認めざるを得ないライターだった。
その後、鳴海とともに病院を訪れた真治は、仲間たちと対面し、互いの成果について報告し合う。
冒頭で真治が持っていた縁日の金魚は、一番最初に真治が乗り移った生物だった事や、今まで学習した概念の事など・・・。
そして地球侵略を成功させるために、さらなる調査が必要だと互いに認識を確かめ合う3人。

彼らの会話を聞いていた鳴海は、真治が普通の真治ではない事を改めて知らされることになる。
地球での調査が終了したら、帰らなくてはいけないという真治に、動揺をする鳴海。
元の真治より、身体を乗り取られた今の真治の事を愛し始めていたからだ。
ただ、真治の身体から離れると、その身体の持ち主は死んでしまう(金魚で実験済み)と聞かされた鳴海は、
真治にある概念を私から取って欲しいとお願いする。
「愛」についてだ。
この概念は、誰に説明を求めてもきっと答えは見つからないだろうが、
私の持っている概念を学習して奪って欲しいと懇願する。
鳴海は自分から「愛」の概念を失くせば、真治を失う悲しみを負う事がなくなると考えたのだろう。
「ガイドからは概念を奪わないよ」と拒否する真治だったが、
「いいから取ってよっ!」と半ば怒りながら強く言う鳴海に根負けし「愛」の概念を学習する事にした真治。

腰から崩れ落ち、泣きだしていたのは、、、真治のほうだった。
一方の鳴海は何かに怯えるかのように震えていた。

長い時間、暗転が続き、、、客席のあちこちでは鼻をすする音が聞こえてました。
私も自然と涙がこぼれてきて、気付いたら泣いてたって感じ。

人間から「愛」を教わった宇宙人と、「愛」を失くした人間。
地球を侵略するはずだった真治(宇宙人)が「もう、よくわからないんだ」とポツリと言ったセリフがとても切なく、
そして、もう誰からの愛も感じる事ができなくなった鳴海が、とても悲しかったです。

イキウメ。
これからもハズせないな。

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コメント

久しぶりに

麗さん♪
最近は観劇レポのコメントがなかなかできなかったけど
これだけは!とノコノコ書き込みに来ました(笑)。
初演は安井さんが“真治”だったんですね!!
けど、ストーリーも演出も役者もコスパのいい劇団ですよね。
私は諸事情で割高で観ましたが(笑)。
ラストシーン、本当にぐっときました。
秋の新作も楽しみですねっ!!

みんみんさん

いらっしゃーい!(笑)
この作品は、本当に色々と書き残したいですよね。
私も記憶が薄れる前に、いち早く感想を書きたかったもん。

>初演は安井さんが“真治”だったんですね!!
あ、そうなんだ!
ん~、イメージできない。。。(笑)
安井さんはもうすっかり劇団員ですよね。
独特の雰囲気がすごく好きです♪

ラストシーンには本当に泣けました。
じわじわ~って涙が湧いてきて、自然と泣けてきたもん。
あぁ~、いい作品観たわぁ♪
私も秋の新作、楽しみにしてます!
絶対観にいくぞー!

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観劇「散歩する侵略者」

一番好きなのは、私を芝居好きにした劇団☆新感線。でも一番好きな小劇団は?と聞かれたら真っ先に挙げるのがこの「イキウメ」です。「散歩する侵略者」ABCホール15列目13:00開演、15: ...
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