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『トップ・ガールズ』@渋谷シアターコクーン

7人の個性的な女優だけで演じられるこの芝居。
観に行ってきました!

トップ・ガールズ
トップ・ガールズ

あぁ~もう、ガールズトークがこんなに”ウザい”もんだとは・・・。(笑)
みんな、しゃべる!しゃべる!
食い気味に話すもんだから、誰の言葉に集中していいのかわからず、耳が疲れたよ。

てな事で、感想を。

ロンドンのキャリア・ウーマン、マーリーンが、男性たちとの熾烈な競争の末、遂に重要ポストを勝ち取った昇進祝いのパーティから始まります。 
ところが、ウェイトレスが案内する席に次々と集まって来たのは、歴史や芸術作品に名を残す古今東西のパワフルなヒロインたち・・・。
彼女たちは、パーティの目的なんかお構いなしに、我先に自分の人生に起こった出来事や出会った男たちとのあれこれ、自分が女性として何かを成し遂げるまでに辿った苦難の道を、猛烈な勢いで話し出します。まさに時空を超えた "史上最強のガールズ・トーク" の盛り上がりです。
やがて、舞台はマーリーンの今の姿を描く現実社会へ・・・。(公式サイトより抜粋)


舞台上には何も装飾は無し。
中央にはパーティー用にお花や食器が綺麗に並べられた大きなテーブルがあり、テーブルの前には大きな額縁のような枠があるのみ。
そして上演が始まると舞台後ろの壁が、鯨幕(葬式用の黒白幕)に変化して、面白い演出だなぁって思いました。

このお芝居は前半と後半でガラっと大きく印象が変わります。
前半は時代や国籍を超越した架空の世界での、ウザいくらいのガールズトーク。
全員が互いの話をまともに聞かず、他の人の話を取って自分の事を話しだす。
しかもそれをあちこちでやられるモンだから、誰の話を聞けばいいのかわからない状態。(笑)
ってな事で、様々な女性を演じた女優陣の感想なんぞ。

寺島しのぶさん:マーリーン
人材派遣会社の管理職としてバリバリ働くキャリアウーマン。
今夜のパーティーの主役(のはず)だが、ゲスト達はマーリーンの昇進話をまともに聞かず、自分の話をするのに夢中。(笑)
赤のシンプルなワンピース姿で登場した瞬間、真っ先に思ったのは、、、(細っ!!)。
いやぁ~、相変わらずスタイルいいですねぇ。って、ちょっと痩せすぎか!?
パーティーのシーンでは、とにかく自由奔放なゲスト達を上手に捌いて、ホステス役に徹して皆をまとめていく”仕事のデキる女”という雰囲気が感じられました。

麻実れいさん:イザベラ・バード/ジョイス/キッド夫人 
ヴィクトリア朝時代に世界を旅した女性探検家・イザべラ・バード。
実在の人物で、1850年代から世界を旅した旅行家で日本にも来たことがあるとか。
彼女のエピソードを聞きながら、以前に見た天海祐希さんの舞台「テイク・フライト」に登場する、世界初の女性飛行家 アメリア・イアハートと印象がダブってしまってねぇ。
正直言って、他のゲストのエピソードが濃すぎて、イザベラのエピソードをまるで覚えてないんですが・・・。(笑)
マーリーンの姉のジョイスを演じた時の存在感は、さすが麻実さん!って感じで圧巻でした。

小泉今日子さん:二条/ウィン
日本の帝(後深草上皇)の寵愛を受け日記文学に名を残す二条。
長い黒髪に十二単衣で登場した瞬間、会場からは笑いが起きてました。(笑)
最近、舞台で拝見する機会が増えましたが、自然な演技が好感持てますね。
ただ今日は、セリフ噛み過ぎだったなぁ・・・。
「大君がぁ~」、「帝がぁ~」と、とにかく、どれだけ自分が愛されていたかを自慢気に話すもんだから鼻につく。(笑)
でも、大君との間に生まれた娘は正妻に引き取られ、その後、愛人の有明の月との間に生まれた息子も取り上げられ、、、
有明の月の死後、身ごもっていた子供を産み育てたが、愛情は湧かなかったと言ってるあたり、「母」ではなく「女」として生きたかった人なのねぇっと思わされました。
 
渡辺えりさん:フリート/アンジー
ブリューゲルの絵画「悪女フリート」に登場する女傑。
鎧甲冑にエプロン姿、右手には剣、左手には鍋を持って豪快に笑う様子はえりさんのイメージにぴったり!(笑)
みんなのパンを持ち帰ろうとしたり、料理をバクバク食べたりと、とにかく仕草が可笑しくて目が離せなかったなぁ。
これは実在の人物ではなくて絵画の中だけの人物なのでしょうか?
女性蔑視の社会に反発して戦いを挑む勇ましい女性の姿を描いたと言われているらしいですが、「肝っ玉母さん」という感じが、えりさんのキャラと相まってすごく納得しちゃいました。

神野三鈴さん:法王ヨハンナ/ルイーズ 
女性であることを隠し法王になったヨハンナ。
彼女もまた架空の人物なのかしら?
ヨハンナの場合は、女という性で生まれてきたことによる不幸なんですよねぇ。
っていうか女という自覚がまったく無かった事による不幸といったほうがいいかなぁ。
学業に励み、知識を得て、枢機卿となり教皇にまでなるが妊娠してしまい、大聖堂に向かう道中、出産してしまう。
石を投げつけられ、馬に引きずられて惨たらしい最期を迎えるんですが、この出来事を話す神野さんの迫真の演技にすっかり引き込まれてました。
思わず貰い泣きしそうだったけど、、、そりゃSEXすれば妊娠もするだろうよと醒めた目で見てる自分もいて複雑でした。(笑)

鈴木杏さん:忍耐強きグリゼルダ/ネル/ジニーン 
中世の「カンタベリー物語」に登場する貞淑な妻グリゼルダ。
金髪縦巻きカールの髪型にフリフリのドレス姿は、お人形さんのようで可愛らしかったなぁ。
これも物語の中の架空の人物だったのでしょうか。
貧しい娘が伯爵に見初められ結婚したという、ある意味「シンデレラストーリー」なんだけど、この夫がグリゼルダの愛情を疑い、子供を取り上げ、離婚をして家を追い出し、伯爵が再婚する際に結婚式の手伝いをさせるという仕打ち。
それなのに、どんなに酷い事をされても従順に振る舞うグリゼルダに、違和感バリバリです。(笑)
彼女の存在によって今までの話題が「男の愚痴大会」から「女の苦労話」に変化していくのが面白かったです。

池谷のぶえさん:ウェイトレス/キット/ショーナ
池谷さん、、、いい味だしてましたねぇ~。(笑)
ウェイトレス役の時はセリフはなくて、パーティーの給仕をしてるだけなんだけど、ゲストたちの注文に怪訝そうな顔をしたり、微笑んだり、イラっとしたり表情豊かに演じてました。
Kyon2演じる二条が登場した時、十二単姿を見て驚き、二度見した表情が忘れられない!
かなり、いい表情してました。(笑)

芝居後半は現代を生きる、キャリアウーマンを取り巻く過酷な社会の事情、とでもいいましょうか。
マーリーンを中心にし、彼女の過去や現在の悩みをさらけ出していきました。
大きな額縁を転がして縦に配置したり、斜めに配置したり、
舞台奥の黒い背景をスライドさせてライティングによって窓やドア、場面転換を表現したのは、非常に格好いい演出だったと思う。

男性社員を押し抜いて、重要ポストへ出世したマーリーンが勤める人材派遣会社には面接希望の様々な女性たちが訪れてくる。
夢ばかりを追い求め自分を過大評価して応募してくる女、
長年勤めた会社に自分の存在価値を見直させるためだけに転職を考える女、
そして出世の道を断たれすっかり落ち込んでしまった夫の代わりに、マーリーンに昇進を辞退しろと迫る妻。
また働いているスタッフも社内不倫をしていたり、もっと上を目指して転職を考えていたりと、どの女性もどこかアンバランスさを持っている。
とか言いながら共感できる部分もあったりして、なんだか微妙な感じで観てました。

マーリーンは、自らの子供アンジー(えりさん)を姉ジョイス(麻実さん)に育ててもらっていた。
10代の頃、妊娠と中絶を繰り返し、、、産んだ子供を、なかなか子宝に恵まれなかった姉夫婦に引き取ってもらっていたらしい。
病弱な母親の面倒も姉に任せっきりにして、競争社会に身を置いている。
6年ぶりに訪れた姉の家で、なんだかチクチクとした姉妹の攻防が繰り広げられる。
きっと一度も社会に出て働いた事のない姉ジョイスは、アンジーの事、母親の事、自分の夫が出て行った事など、家族の話で妹を責める。
一方の妹マーリーンは毎日、会社という戦場でクタクタになっているので、家の事が気になりつつも自分の事だけで精一杯だと訴える。
お互いに、相手の言う事が理解できるはずもなく、攻防戦は平行線のまま。(まあ当然の結果だろう。)
泊まっていくというマーリーンに向かって、怖い夢でも見たらしいアンジーが「ママ、怖いよぉ」と起きてくる。
すると2人の背後には歴代のトップ・ガールズたちの写真が現れ、幕。

女性蔑視や、女性の社会進出に貢献してきた女性たち。
現代社会は、女性にとって住みやすい社会になったんでしょうかね?(笑)

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