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『ろくでなし啄木』@東京芸術劇場

「三谷幸喜生誕50周年」を記念して、新作ばかりを発表するという2011年。(笑)
その記念すべき、第一弾を観てきましたー!

ろくでなし啄木
ろくでなし啄木

いやぁ~面白かった!
たった3人の出演者ながら、濃密な時間を過ごしてきました。
もぉ~勘太郎くんが最高!!
あとは、、、初めて藤原くんをキライになりました。
あ、もちろん役柄的にね。(笑)

てな事で、私的感想を。

才能がありながら文壇に認められず赤貧洗うがごとくの不遇をかこつ啄木。
文学には縁もゆかりもない香具師のテツ。仕事のかたわら親分のいいつけで借金とりを手伝うテツが、啄木の借金をとりたてに行ったことから二人は知り合う。
何の接点もない二人はなぜか意気投合。夜な夜ないきつけのカフェーで飲み明かすまでに。
いつしかカフェーの女給のトミも楽しい仲間に加わる。
そこには微妙な三角関係が生じるが、妻子ある啄木がトミと結ばれ、トミに恋するテツは涙をのんだ。
ある日、例によって金に困った啄木は、小金を貯めこんでいるらしいテツにお金を出させる一計を案じ、トミも巻き込んでの大作戦を展開する。
しかしこの事件について言うことは三人ともばらばらで、まさに”真実はやぶの中”。
一体その時三人には何か起きたのか?(公式サイトより)


舞台セットはいたってシンプル。
舞台上を前後に分けるような太いラインがあり、四角いスペースが二つ。
これが話が進むにつれ、旅館の廊下と2つの和室になり、ふすまで区切るという仕掛けになってました。
幕があがり、ザーッと本水を使った雨が降り出し、和服にコート、帽子を被った男性が黒い傘をさして立っている。
舞台奥のスクリーンには「ろくでなし啄木」とタイトルの映像が。
このシーンがこの芝居の”キー”になるとは知らず、(ミタニン、本水使いたかっただけなのか?)って思ってました。(笑)

2幕が始まる前にも、同じようにタイトルが表示され、本水の雨が降る中、男性が立ってるんだけど、
鏡で見たように、タイトルの文字が反転し、男性も後姿で傘を持つ手も逆という表現がすごく”おしゃれ”だなぁって思いました。
ん~、ミタニン!センスいいぞ!(笑)

啄木が失踪してしまう前日、3人で行った旅行先でのエピソードを、
3人それぞれの視線から演じていくという、面白い展開に感心しきり。
一つの出来事なのに、当事者が変われば違った話になるというのが本当に面白かった!
1幕目はトミ視線、2幕目はテツ視線で、最後にハジメが真意を語るって感じでした。

肝心のキャストの感想なんぞ。

吹石一恵さん:トミ
カフェの女給で、ハジメの東京で同棲して色々面倒を見ている。
今回、初舞台との事ですが、そうだったっけ?と思わせるほど上出来だったと思います。
和服姿も似合ってたし、日本髪も似合ってましたね。
声もよく通って、セリフも聞き取りやすく、初舞台とは思えないほどでした♪

トミは本当に心からハジメのことを愛していたんですねぇ。
ハジメの喜びそうなこと、ハジメが楽しんでくれそうなことを知り尽くしてて、その期待通りに行動する。
本当はヤモリなんて全然怖くないのに、ハジメが喜ぶから怖いフリをして驚いてみせたり・・・。
せっかく旅行に来たのだから、一緒に「どこ行く?なに食べる?」ってあれこれ話して決めたかったという気持ちは、可愛い乙女心ってやつですなぁ。(笑)
ハジメに説得されて、テツを誘惑しお金を貰おうとする企みに乗っかってしまうシーンは、見ててハジメに対してすごい嫌悪感を感じました。
それでも健気に、ハジメの言うように誘惑しちゃうトミ。
「恋は盲目」とは良く言ったもんだ。(笑)
いざという時にハジメに助けを求めるための合図、ヒザ裏に手を当てて音を鳴らす”しぐさ”があまりにも滑稽で笑っちゃいました。

中村勘太郎さん:テツ
テキ屋でお金を稼いで、ハジメを資金的に支援している男。
ハジメのことを「ピンちゃん」と呼び、慕っている気のいいヤツ。

勘太郎くん、ふんどし姿で大熱演でしたねぇ。(笑)
思わず眼福でした♪
しかも終始、テンション高い!!
思わず、父上(勘三郎さん)を思い浮かべちゃいました。(笑)

一度はトミに振られたものの、まだ想いを残しているのをいい事に、ハジメにそそのかされる。
まあ、「本当はトミもお前の事が好きなんだ」ってあれこれ言われたら、その気になっちゃうよね。
しかも言いくるめられて、ハジメにお金を渡し、トミからもお願いされてお金を渡してしまうんだけど、なんていい人なんだろう!
ってか、人が良すぎてちょっとイライラしちゃいました。(笑)
「どうして素直にお金が必要だって言わないんだ!」っという言葉に、テツの”男気”を感じて惚れそうになりました。
テツも心からハジメの事が大好きだったんだなぁ。

トミが助けを求めてヒザを必死に鳴らそうとしている時に、テツも一緒になってヒザを鳴らすシーンでは大爆笑しちゃいました。(笑)
ん~、お茶目だわぁ~♪

藤原竜也さん:ハジメ(石川啄木)
文才をなかなか認めてもらえず、赤貧ながらも弁は立つ男。
恋人トミのヒモ。

あぁ~もう、なんてイヤな男なんだろう!
天邪鬼で素直じゃないし、自分勝手で”地球は自分を中心に回っている”という典型的な自己中心男。
見てて何度ムカ!っとしたことか。(笑)
頭が良いから、次から次へと嘘をつくんだけど、(あ、そうなのぁ)って思い込ませてしまう程、弁がたつのよねぇ。
それが更にムカつくんだけど。(笑)

本当は既に結婚をしていて子供までいたハジメ。
家族が上京してくる事になり、トミとの生活を終わらせなければならないっていう状況は分かるけど、、、ズルい男だよねぇ。
トミの事を本当に愛していたから、トミと別れるのがツライ。
自殺してしまおうと考えたがそれもできず、ならばトミかテツに殺して貰おうと考え、トミに”美人局”のような事をさせ、憎んでもらおうとする。
もぉ~、この考えからしてズルいというか、情けないっていうか・・・ムカつくー!(笑)
結局、トミはハジメを責めたりせず、全ての顛末を悟ったテツも何も言わず、普段と変わらず自分を迎え入れていた。
しかも何も告げずに、ちゃっかりお金を持ってトミやテツの前から急にいなくなるとは・・・・。
自分が仕向けた事とはいえ、トミとテツが抱き合っている時、居てもたってもいられず、雨の降る中、町へでて賭場へ行っていたハジメ。
テツから貰ったお金で博打をしていたが、負けに負けてしまう。
100円あったお金のうち8円だけ残していたという話ではテツ同様、(小せぇ男だなぁ)って思ってました。(笑)
こんなイヤなハジメという役を、藤原くんは熱演してましたね。
ん~、こんなにキライになる程の役を演じきった藤原くんに、賛辞です。

「一握の砂」
わたしも”ひとにぎりのすな”だと思ってました。(笑)

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コメント

わーいっぱい書いたはる

>麗さま
まだ2月には東京公演ありますが…。
勘太郎さん、勘三郎さんにそっくりでしたね。藤原竜也さんもさすがね説得力。あっさり言いくるめられました。三人とも体格いいですね。全編を貫く品の良さもツボです。
演出は二十世紀のモノクロ映画のようで、記念事業の感じがでてました。ギャグは新しくしてほしいかな。

とみさん

ダラダラ長く書きなぐった感想を、
読んでいただいて恐縮です。(笑)

勘太郎くん、父上にそっくりでしたよね!
テンションの高さが、もぉ似てるわぁ。
藤原くんに関しては、、、ムカつく!(笑)
イヤな役を見事に演じきってましたね。
啄木って、本当にこんなイヤな奴だったんでしょうか?
ぞーっとそればかり気になってしまいます。(笑)

生誕50周年記念の第一弾にふさわしい、
見応えのある作品でした。
次の「国民の映画」も楽しみです♪

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