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『十月大阪平成中村座 夜の部』@大阪城西の丸庭園内

今日はあいにくの雨模様。
そんな中、行ってきました!大阪へ!!
目的はもちろん、、、これだー!!

十月大歌舞伎
大阪平成中村座 夜の部

十月大歌舞伎 大阪平成中村座

大阪に到着したのは午後2時半。
そっから谷町4丁目に移動し、まずはホテルにチェックイン!
一休みして、多少迷子になりながら、、、
着いたよ、大阪城!!

201010_大阪01   のぼりと大阪城

201010_大阪02     201010_大阪03

     毎度おなじみ、中村座の芝居小屋

夜の部の演目は、この三つ。
一、俊寛
二、太閤桜(新作)
三、弁天娘女男白浪


私的にはどれも初めて拝見する演目で、中でも「俊寛」が一番のお目当て♪
どれもこれも本当に素晴らしかった!
しかも今日のお席は2列目4番という超良席!
舞台にも近いし、花道にも近いし、超間近で役者さん達を拝見できました。
細かい表情までバッチリ見れて眼福だったよー!

てな事で、興奮しまくりの私的感想なんぞ。(めちゃくちゃ長いっす)

一、俊寛
平家を滅ぼそうと謀った談合が発覚し俊寛、成経、康頼の三人は鬼界が島に流された。
成経と海女千鳥が夫婦の杯を交わした処へ、都から赦免状を持った丹左衛門一行が来る。
3人と千鳥も迎えの船に乗ろうとするが瀬尾が許さない。
その上、俊寛の妻・あづまやが平清盛の側女となることを拒み、斬り付けて殺害したことを告げる。
俊寛は瀬尾を殺しその罪を負って島に残るが・・・。


俊寛僧都を演じるのは中村勘三郎さん
ボロボロの着物にボサボサの髪で登場し、普通なら(汚っ!)って思うところなんでしょうが、なんだか逆に風格を感じた私。
島流しの刑にあっているとは言え、元は位の高い僧侶だった俊寛。
初見で全く前知識ゼロの私にも風格を感じさせる演技を見せてくれた勘三郎さん、さすがです。
ほんのわずかのワカメを、木を組んだだけの吹き晒しの小屋に持ち帰る姿は可哀想になるくらい侘しい姿でした。
そこへ同じく島流しに遭っている成経(中村萬太郎さん)と、康頼(中村勘之丞さん)が訪ねてくるんですが、、、萬太郎くん可愛いね♪(笑)
思わず目を奪われてしまいました。
島で知り合った海女の千鳥(坂東新悟さん)と酒の代わりに真水で杯を交わして祝言をあげる様子がなんとも初々しかったです。
暗い島流しの生活の中でも目出度い出来事だと喜んでいた俊寛たちのもとへ「御赦免」の迎えの舟が近づいてくる。
意地悪そうな瀬尾太郎兼康(坂東彌十郎さん)が舟から降りてきて御赦免状を読み上げるが、そこには俊寛の名前がない。
もうね、彌十郎さんが本当に憎憎しくて本当にイヤなヤツでした。(笑)
っと奥から丹左衛門尉基康(中村勘太郎さん)が、俊寛の御赦免状と共に登場!
いやぁ~正義のヒーローに見えましたよぉ。(笑)
勘太郎くんの凛々しい姿は格好良かったわぁ~。

喜んで舟に乗り込もうとする一行に、イジワル瀬尾が「千鳥はダメ!」と言い放ちます。(本当に意地悪だなぁ)
それならば自分も一緒に島に残ると成経が言い出し、じゃあ私たちも残ると俊寛たちもタッグを組んで応戦。
っと瀬尾が俊寛に「お前の妻、東屋はお上の命に背いたから俺が斬ったわ!」と言う。(どこまで底意地悪いんだ、コイツは!)
茫然自失となった隙に、舟に押し込められる俊寛たち3人。
と、今度は千鳥ちゃんが成経と一緒に居られないなら死んでやるー!と岩にぶつかり、縄に手をかけ、自殺をしようとする。

そこへ舟から俊寛が降りてきて「妻が居ない都へ帰っても仕方ない」と、自分の代わりに千鳥に舟に乗るように促す。
それを見ていた瀬尾がまたまた難癖をつけて、一向に願いを聞き入れてくれない事でついに俊寛が瀬尾を斬り付けてしまう。
助けを求める瀬尾に、丹左衛門が「そのような役目は受けていない」と一蹴。(笑)
このシーンはなんだかスカっとしたなぁ~。
「罪が重くなるから止めは刺すな」と言う丹左衛門の忠告に、「瀬尾を斬った罪で島に留まるから代わりに千鳥を乗せてくれ」と言い残し、止めを刺してしまう。
改めて罪人になった俊寛を残して去っていく舟。

ここからが最大の見せ場ですね!
懸命に岩をよじ登り、何度も何度も「おーい!おーい!」と声を張り上げながら手を振る俊寛。
次第に声も枯れ枯れになり、最後には声も出ずに吐息で「(おーい)」と言う姿は何とも言えず切なくなりました。
涙を流しながらの熱演に、もらい泣きです。

二、太閤桜
秀吉が京都の醍醐寺で盛大に催した花見の宴を華やかに再現した新作舞踊劇

この演目は今回の大阪中村座のために書き下ろした新作。
いやぁ~大阪城にちなんで、とても素晴らしい作品だったと思います。

舞台は桜満開の醍醐寺。
秀吉主催の「醍醐寺の花見」が催されていて、侍女達が舞い踊っている。
なんでもこの花見のために700本もの桜の木を植えさせたとの事ですが、これって実話なんですね。
しかも女性達には3回の衣装替えが出来るようにと3000枚もの着物を用意していたとか。
いやぁ~スケールがでかいわぁ~。

そこへ豊臣秀吉を演じる中村橋之助さんが、北の政所(中村扇雀さん)と、淀君(中村七之助さん)を引き連れて花道から登場。
いやぁ~もうとにかく華やか!
橋之助さんは貫禄充分だし、扇雀さんは艶やかだし、七之助くんは可憐で綺麗だし♪
満開の桜の下で淀君が舞を披露し、北の政所も秀吉に舞を振舞う。
俳句を詠んでいた秀吉だったが、下の句が思い浮かばない。
己を消して人の心を読めば、何かいい句が浮かぶかもと思い立ち、白酒売りに扮装して出かけていく。

っとそこに現れるのは明智光秀の亡霊(中村獅童さん)。
秀吉が詠んだ上の句を見て、あまりの思い上がりに憤怒します。
この亡霊光秀の最初の登場は小屋の2階にある”お大尽席”でビックリしましたよぉ。
会場が暗くなって、(なんか後ろから声がするなぁ)って思って振り返ったら、お大尽席に居るんだもん。
最初は声だけでは誰だか分かりませんでした。(笑)

扮装した秀吉と意気投合するのは猿吉演じた勘三郎さん
「秀吉は百姓の金星だ」と語る猿吉の言葉にすっかりご機嫌になった秀吉は、酒を振舞い、ふたりで一緒に踊り始める。
このシーンは2人とも本当に楽しそうに踊ってましたねえ。
出番は少ないものの、勘三郎さんの存在感はばっちりでした。

浮かれている秀吉に更に憤怒する光秀の亡霊。
今度は花道スッポンからの登場です。(笑)
この時点で(あ、獅童くんだ)って初めて分かりました。
青白い照明を浴びて、甲冑に身を包んでいる姿は凛々しくて格好良かったですねぇ。

盛大な花見の宴も終わり、下の句を書き上げた秀吉。
「名も知らぬ 桜は寺をあらわして いつか忘れん 花のおもかげ」
光秀はこの句を読み、桜の花と照らし合わせて”いつかは自分も忘れさられてしまうだろう”という世の無常を読み取り驚く。
と、秀吉が光秀の姿に気付き、「向こう(あの世)の事情を聞かせてくれ」といい、城の茶室に招待する。
「いい茶室なんだよ。金が貼ってあるんだ」と言いながら、歩く2人の前には、ライトアップされた大阪城が!

桜の花びらが舞散る中、舞台奥の城に向かって歩いていく2人。
このシーンは本当に美しく、目に焼きついてます。

201010_大阪04  終演後、帰り際に撮ったお城


三、弁天娘女男白浪
鎌倉の呉服屋「浜松屋」に、振り袖姿の美しい武家娘と供の若党がやってくる。
婚礼の衣装をいろいろと注文している間に、緋鹿子を万引きしたのが見つかる。
娘は番頭にそろばんで、額に傷をつけられてしまうが、その品物は他店で買ったものだと判明し、万引きの疑いは誤りと分かる。
婚礼前の娘に傷をつけられたまま屋敷には帰れぬと難癖をつける若党だが、ちょうど居合わせた、玉島逸当と名乗る侍に女装した盗賊ではないかと見破られる。
シラを切る娘を問い詰めると、とうとう正体を現し、「知らざあ、言って聞かせやしょう。」と啖呵を切る。


<浜松屋見世先の場>
美しい武家娘(実は弁天小僧菊之助)演じるのは中村七之助さん
その娘のお付の侍、四十八(実は南郷力丸)演じるのは中村勘太郎さん
この2人が花道に登場した時には、もう目がハート(笑)
なんて美しいんでしょう!毎度の事ながら七之助くんの美しさには惚れ惚れしちゃいます。
浜松屋のシーンで店の番頭(中村小三朗さん)に「ご贔屓の役者を当ててみせましょう!中村七之助でしょう!」といわれ、「、、、あんな人嫌い」と返して客席大爆笑!
じゃあとばかりに「最近可愛らしい方と結婚し、来年には2世も誕生するお目出度続きの中村勘太郎でしょう!」といわれて、間髪いれずに勘太郎くんが「あんなヤツ好かん」と。(笑)
これにも会場大爆笑!って、2世ご懐妊のニュースってもう解禁なの?

万引きをしたと誤認され(まあ、そういう風に仕掛けたんだけど)、おまけに額にケガまで負わされたと言って大騒ぎする四十八に、なんとかお金でおさめてくれと浜松屋の店主。
100両もの大金を手にしようとしていた、その時、店の奥から現れた侍に、袖からチラリと墨が見えたと、あっさり女装を見破られ万事休す。
もう誤魔化せないと悟った2人は逃げ出すかと思いきや、、、開き直って正体暴露。(笑)
この開き直りシーンがめちゃくちゃ面白い!
さっきまで美しい娘だったのが、片膝を立てて座り、もろ肌脱いだ肩には桜吹雪の刺青。
声も急に低くなって男の声になってるし、口調まで乱暴に変わってるし、もぉ格好いいわぁ。
このシーンを見てて、舞台上にいるのは七之助くんで「男」だというのは重々承知してるんですが、さっきまでの美しい娘という印象が強く残ってるからなんか頭の中が混乱してねぇ。(笑)
胸がはだけ、裾からは足が見えて、、、なんだか異常にドキドキしちゃいました。(完全なるアホ)
啖呵を切るあたりは、なんだか小気味よくてスカっ!としちゃいました。

そのまま居座られるのも迷惑っとばかりに、膏薬代として20両を渡して双方手打ち。
正体を見破った侍に礼を言い、奥の座敷でおもてなしを受けるんだけど、この侍も実は仲間の日本駄右衛門(中村橋之助さん)。
頭を隠していた頭巾を取った瞬間、(あ!五右衛門だ!)って思っちゃいました。
って、この日本駄右衛門 のモデルって石川五右衛門?(笑)

脱いだ着物や刀という小道具(?)を持ち帰る、弁天と南郷。
せしめた20両をアバウトな方法で分け合い、しかもその荷物をどちらが持っていくかでモメている。
結局「坊主代わり」で荷物を交代に持とうということで決定したところに、花道奥から坊主(盲目の按摩さん)が登場。
そのまま普通にすれ違うと思いきや途中で引き返したり、またまたやってくるのを弁天に見えないように南郷が隠したりと、笑えるシーンが続きます。
なんだか普通に兄弟喧嘩をしてるみたいで、可笑しかったなぁ。

<稲瀬川勢揃いの場>
ここで白波五人衆の勢ぞろい!
花道に1人ずつ登場し”名乗り”をあげるんだけど、もぉ~めちゃくちゃ格好いい!!
赤星十三郎演じる、中村萬太郎くんもキリリとした風情で格好よく、忠信利平演じる中村獅童さんも貫禄を感じさせる立ち姿。
それぞれ柄が違うものの、お揃いの着物を身につけ、「志ら浪」と書かれた傘を手に決める姿に惚れ惚れです。
花道から舞台に移動して、捕り手達との大立ち回り、で幕。

とにかく5人それぞれが格好よく、眼福な演目で大満足でした!

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コメント

「俊寛」!

拙ブログの秀山祭の「俊寛」の記事にコメント有難うございました。歌舞伎座での勘三郎丈の「俊寛」の記事のリンクもあるのでTBさせていただきますm(_ _)m
私が高校時代に友人に誘われて観た初めての歌舞伎が国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で、その中の演目のひとつが幸四郎(当時は染五郎)の俊寛でした。
それから何人もの役者さんの俊寛を観ましたが、それぞれ違った演じ方だし、次に同じ方の舞台を観るとまた違っていて役者さんの進化もたどれるというのが面白いです。
この作品は舞台装置も含めて実に名作だと思います。
麗さんの感想の本格アップを楽しみにしていますね(^_^)/

ぴかちゅうさん

あらぁ~。
まだまともな感想も書けてないのに、TB有難うございます。
頑張って書かねば!(笑)

私的に初の「俊寛」でしたが、演じる役者さんによって、
色々と雰囲気も変わるようですね。
ネットで色々な感想を拝見してたら、
仁左衛門さんが俊寛を演じた際にはスッポンに入っていって、
海に浸かってまで舟を追いかける演技をなさったとか。
いやぁ~、この演目も色々な役者さんで見てみたいです。

>この作品は舞台装置も含めて実に名作だと思います。
ほんとですね。
俊寛の演技ももちろんですが、憎まれ役の「瀬尾」を演じる役者さんの力量によっても、
印象がかなり変わりそうですね。
いやぁ~、やっぱり奥が深いっ!

また自分の感想が書けたら、お目汚しにいらして下さい。(笑)

いいな

>麗さま
最近は全く計画性欠いてます。まだ行けるかどうかわっからへんおとみです。
ワタクシは高校がお城の前でしたので、クラブで毎日一周してました。デートのカップルがうらやましかったです。なんかお城を見てると、気ぃ大きいなってきます。絶好の装置ですね。

とみさん

あら。
まだ観に行く日が決まってないんですね。
毎日、当日券が出てますので、時間の都合がついたら、
すぐにGO!ですよ。(笑)

お城の前に高校があったんですね。
絶好のロケーションですね~♪
今でも多くのランナーの方たちがジョギングを楽しんでますね。

>なんかお城を見てると、気ぃ大きいなってきます。
確かにそうですね!
歴史上の人物になったような気分です。
天下獲ってやるぞーって。(笑)

TB&コメントを有難うございますm(_ _)m

>2世ご懐妊のニュースってもう解禁なの?......海老蔵の結婚披露宴で芝翫丈がポロリと口にし、その後、勘三郎丈が明らかにしていますから、解禁ですよ~。
大阪平成中村座の配役は勘三郎×彌十郎の対決コンビ以外はずいぶんと若手の配役だったのですね。お江戸とは対極的でそれもまた面白いです。
麗さんの本格アップで他の演目もイメージできて有難いです。東京スカイツリー落成記念行事の一環として7か月連続の平成中村座公演が決まっているようですが、全部観ていたら財布の方がもたないと思うので、どれを観ようかと悩みそうですよね。みんなで悩みましょう(笑)

ぴかちゅうさん

またまたコメント有難うございます!

ご懐妊のニュース、確かにもう解禁ですね♪
それを芝居の中でネタにしちゃってて、
(大丈夫?)って思っちゃいました。(笑)

>勘三郎×彌十郎の対決コンビ以外はずいぶんと若手・・・
そうですね。
確かにこの2人以外は若手中心の配役になってました。
中堅所の橋之助さんも出てなかったし。
でもこの2人の対決は見応えありましたよぉ。
彌十郎さんが本当に憎たらしくてねぇ~。(笑)

>東京スカイツリー落成記念行事の一環として7か月連続の平成中村座公演
きゃー!!!!
そうなんですか!(知らなかった)
こりゃ行かなくちゃ!行かなくちゃ!!
毎月違う演目なんですかね?
素敵な情報有難うございます。
楽しみ♪楽しみ♪

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