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『叔母との旅』@青山円形劇場

イケメン俳優が出てる訳じゃないけど・・・。(笑)
演劇界では最高に格好いい3人のオジ様達が出演って事で楽しみにしてました!

叔母との旅
叔母との旅

いやぁ~、お見事!
4人の役者が20役以上もの役柄を演じてるんだけど、
同じ人物を次々に入れ替わり演じていたのはお見事としか言いようがないです。
おかげでちょっと混乱しましたが・・・。(笑)

私的感想に興味のあるかたはどうぞ。

叔母オーガスタは、すでに70代後半でありながら彼女を愛してやまない若い恋人もいて、その生き方は自由奔放そのもの。
一方の甥・ヘンリーは、30年勤め上げた銀行を定年退職した独身男。
ふたりは、86歳で他界したヘンリーの母親の葬儀で50年ぶりの再会を果たす。
ひょんなことから最初は英国の保養地ブライトンへの小旅行。
そして誘われるままに、パリからオリエント急行に乗って、スイス、イタリア、イスタンブールへと出かけることになり、ついには、南米アルゼンチンからパラグアイへ・・・。
旅の途中で叔母が語る昔話は、いかがわしい犯罪の匂いさえ漂う途方もないものばかり・・・。
当惑しながらも、常識やモラルにとらわれない叔母の生き方に巻き込まれていく常識人ヘンリー。
やがて、ヘンリーが自己の真実に向き合う旅のクライマックスが訪れる・・・。(公式サイトより)


4人で20人もの役柄を演じ分けるんだけど、特に着替えるでもなく、メイクやかつらをつけるでもなく、単純に役者の演技力のみ。
スーツやワイシャツ姿のまま、女性を演じたのはお見事としか言いようがないです。
舞台セットに関してもいたってシンプル。
円形の舞台上には何も置かれてなく、話が進むに連れてキャストが簡単な机やら小道具を用意する程度。
小道具も使用したのは旅行トランク。
これが冷蔵庫になったり、タクシーになったり、列車の座席になったりと上手い使い方だなって思ってました。
舞台の下には蝋燭の燭台やら、グラス、帽子などが綺麗にディスプレイしてありました。
なんかちょっとしたギャラリーみたいでしたね。

主人公のヘンリーは4人が全員演じ、セリフを言いながら瞬時に入れ替わるのが本当にお見事でした。
って事で、おおまかな配役とそれぞれの役者さんの感想なんぞ。

段田安則さん
主にオーガスタを演じてました。
口が達者で自由奔放、そしていつまでも「恋」に生きる素敵なお婆ちゃんを表現されてました。
見た目はスーツ姿の段田さんそのものなのに、波乱万丈な人生を送ってきたお婆ちゃんに見えるのよねぇ。
オーガスタは自分の気持ちに正直な女性。
70歳を超えているのに、ワーズ・ワースという若い男を虜にしちゃってるし、若い頃から恋焦がれてるヴィスコンティの為に色々と動いて、危険な橋をいくつも超えるし。(笑)
なかでも一番驚いたのは、ヴィスコンティに儲け話があると言われ大金を持ち出した時、警察の目をくらます為に
大金を金の延べ棒に換えて、大きな蝋燭の中に隠していたというシーン。
このエピソードは、オーガスタが”只者ではないな”っと確信した瞬間でした。(笑)

浅野和之さん
主にオーガスタ以外の女性役を演じてました。
列車の中で出会う若い女性やら、ヘンリーと付き合っていたであろうミス・キーン、そして14歳の少女など。
浅野さんもお見事でしたね!
もともと身体も細いので、女性役も違和感なかったんですが、、、でもやっぱり見た目は普通のオジサン(失礼!)でしょ。(笑)
女性らしく少し上ずったような声とか、ちょっとした仕草を器用に演じて見せてくれて感心しちゃいました。
女性役だけでなくヘンリーも演じていましたが、浅野さんのヘンリーが一番印象に残ってます。
ちょっと気弱で、温厚で、平和主義なヘンリーだったのに、母の葬儀で何十年ぶりかに叔母と出会い、その後振り回される人生を送ることになっていく過程がなんだか面白く感じてました。
本の間に挟まっていた古い写真に写っていた女性は、若かりし頃のオーガスタ。
おなかが少し膨らんだオーガスタを撮ったのは、ヘンリーの父であり、、、自分の実の母親がオーガスタでは?と気付くシーンが一番印象的でした。

高橋克実さん
主にワーズ・ワースやヴィスコンテイなど男性役を演じてました。
克実さんもいい味だしてましたね~♪
特に黒人のワーズ・ワースを演じていたのが最高でした。
カタコトで話し、少し訛りを表現されていたのが、舞台はイギリスでありながら、アメリカのスラムで育った黒人だったのでは?っと想像させるのに充分でした。(いや~芸が細かい!)
ヘンリーから渡された母親の骨壷に薬物を混ぜて隠してみたり、ヘンリーの行く先々で偶然(?)に会ったりと、彼もまた謎の多い人物でした。
なんと言っても一番の謎は、70歳を超えたお婆ちゃんの体にゾッコンで惚れていたこと。(笑)
ん~、若い男にこんなに愛されるお婆ちゃんになってみたいもんです。
最後は殺されてしまうんだけど、彼を殺したのはヴィスコンテイって事でいいのかしら?

鈴木浩介さん
ウェイターやら刑事やら色々・・・(笑)
芸達者な3人の役者に囲まれて、奮闘してましたね!
元々、青年座に居たんですね。
今回の中で演じた役柄が一番多いのは彼じゃないでしょうか?
いわゆる”ちょい役”ばかりだったけど、一番忙しかったのは間違いなく鈴木さんでしょう。(笑)
適材適所で様々な役を演じ分けられる演技力に感心しきりでした。

平和な余生を送ることより、叔母と一緒に波乱万丈な人生を歩む事を決意したヘンリー。
育ての母親が亡くなった事で、他に身寄りが居なくなったことの淋しさなのか、
変化のない毎日に飽きて刺激の多い叔母との生活を望んだのか、
はたまたオーガスタが実の生みの母親だと分かったからか、、、
ヘンリーの真意は分かりませんが、劇中に言ったオーガスタのセリフが耳に残ってます。

「唯一の親族はあなたなのよ」

叔母との旅は始まったばかりのようです。

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コメント

演劇ならでは!

麗さん♪
予備知識ゼロで行ったから(しかも初日だったし)、同じ衣装で出てきて
「一体今から何が始まるんだ?」と思っちゃいました。
でも段田さん、浅野さんと遊民社出身の方は女性役が上手いですよね。
(もちろん野田さんもお上手だし)。
個人的には、ワーズ・ワースが一番ツボだった私です。なんだかキュートで。
トランクが冷蔵庫になったり、浅野さんが少女に見えたり、
克実さんがキュートに見えたり(笑)
演劇ってすごいな~って思いました(笑)。

みんみんさん

私も予備知識が全くない状態で観にいって、
冒頭でのヘンリーのセリフを4人で入れ替わり言うシーンでヤられました。
(こりゃ凄い芝居だな)ってこの時点で実感しましたよ。

オジ様たちが女性役を見事に演じてましたねぇ。(笑)
男性が演じる女性ってなんであんなに可愛らしく、
女性っぽくなるんでしょうね。

>個人的には、ワーズ・ワースが一番ツボだった私です。
あー!私も!!
あのカタコトの話し方がなんだか可愛らしく感じてました。
最後の最後まで、謎だらけの人物だったけど。(笑)

小道具や衣装などに頼ることなく、
演技力だけで色々な事を想像させてくれたこの芝居。
これぞ「演劇」って感じで大満足でした!

やっと・・・

書けました。。
いい舞台だったねぇ。

>彼を殺したのはヴィスコンテイって事でいいのかしら?
あれって殺されちゃったの?
私は自殺かなぁって思ったんだけど。。
まぁどっちでもいいんだけど。。(笑)
横たわるワーズワースが可哀想で仕方なかったよ~。。

ぴらさん

おっ!やっと書けたのね♪
やれば出来るじゃぁ~ん!(笑)

>私は自殺かなぁって思ったんだけど。。
あ、そうなのか!
私はてっきり殺されちゃったんだと思ってた。
オーガスタがヴィスコンテイと結婚して冷たくなったからか?

スローモーションのように、静かに横たわるワーズワースは、
印象に残ってます。
しかし克実さん、、舞台上では格好いいね♪(笑)

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