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『黙阿彌オペラ』@新宿紀伊國屋サザンシアター

藤原くんにぜひ出演して欲しいと井上氏が願っていたというこの作品。
しかと観てきましたよー!

黙阿彌オペラ
黙阿彌オペラ

人情に厚い昔の日本を垣間見て、なんだか温かい気持ちになりました。
世知辛い現代日本にも、こんな温かい時代があったんだなぁ~っと。

てな事で、詳細感想を。

幕末から明治にかけての、日本の一大動乱期。
江戸の老若男女はあげて歌舞伎に熱狂していた。
それらの狂言を一手に引き受けていたのが、二世河竹新七、すなわちのちの黙阿彌。
この劇詩人が、小さなそば屋で知り合った江戸の庶民たちと株仲間を組み、天下のご一新をはさんでくりひろげる大騒動。
笑いと感動の物語。(公式サイトより)


舞台は老婆が営む蕎麦屋の店のみで、ここに集まってくる登場人物たちの人情話でしたね。
そしてこの芝居には基本的に”悪い人”は出てきません。
みんな気が優しくて、良い人ばかり。
そんな愛すべきキャスト達の感想なんぞ。

藤原竜也さん:五郎蔵
貧乏な”ざる”売り。娘を身売りしてしまった事を深く後悔し自殺を図ろうとするが・・・。
先日「ムサシ」を拝見したばかりですが、今回の役柄のほうがイキイキして演じてるように感じました。
鋼太郎さんとのやり取りが観てても本当に楽しそう♪
「死ぬのはいつでもできるが、人助けは今しかない!」とばかりに互いに自殺を止めあうとは、なんとも面白いシュチュエーションだわ。
身売りした娘に会いに行った時のシーンを演じてる時に「もう来ちゃいけないよ」と子供の声色で話す姿が可愛かったなぁ~。(笑)

吉田鋼太郎さん:河北新七
劇詩人で家族も持ち、そこそこの生活を送っているが、新作を書かせて貰えずに自殺をしようとしていた・・・。
橋から大川に身投げをしようとしていた理由を話し、「なんだ、そんな事でかい」と五郎蔵やとらに言われてたけど、私も同感。(笑)
でも当事者にとってみたら、命を捨てたくなるほどの一大事だったんだよねぇ。
この新七こそ後の黙阿彌。
有名作家となって大成功していくんだから、人生分からないよねぇ。
根っからの真面目な人で義理人情に厚い新七という役柄を見事に演じてました。
ん~、やっぱり鋼太郎さん格好いい♪

熊谷真実さん:とら/おみつ
「仁八そば」という蕎麦屋を商っている老婆。口は悪いが人情味に溢れる温かい人。
いやぁ~、この老婆が真実さんだとは全く気づきませんでした!
終始、腰を曲げてしゃがれ声で話す姿に(このお婆さんは誰?)とずっと疑問に思ってました。
そして、、、1幕終了間際におみつとして出てきてやっと気づいた。(遅っ!)
しゃがれ声だったのでちょっとセリフが聞き取りにくい所もあったけど、いやはや芸達者な女優さんですね。

内田慈さん:おせん
「仁八そば」に置き去りにされた子供で、とら達が”おせん株”を募り、株主仲間で育てていく。
2007年の「死ぬまでの短い時間」以来、久しぶりに舞台で拝見しました。
歌がお上手ですねぇ。
綺麗で、優しくて、機転も利いて、でも芯はしっかりしている才色兼備な、おせんという役がピッタリでした。

大鷹明良さん:円八
売れない噺家。「仁八そば」で食い逃げをしようとするが新七に止められる。
なんとか食い逃げしようと、怪しげな態度で動く様子が可笑しくてね。
とら婆ちゃんとの攻防戦は見ものでした。(笑)
自分のネタ帳を担保にして新七からお金を借りようとするが、命より大事なネタは手放しちゃダメだと諭してお金を貸す新七に惚れた!
その借りたお金で”おせん株”に参加するあたり、、、ちゃっかりしてます。(笑)

松田洋治さん:久次
自称五郎蔵の弟分。無実の罪で島送りになった五郎蔵の仇の為に狂言芝居を打ってお金をせしめていたという。
五郎蔵は身売りした娘が事故で亡くなり、「娘を返せ!」と暴れたところを恐喝だと騒がれ捕らわれてしまったというが・・・。
以前はTVドラマなどで見かけていましたが、最近では舞台でよく拝見しますね。
子役時代から演技を経験しているだけあって、どんな役でも器用にこなして安心感があります。
実年齢で言うと、藤原くんのほうが年下なんだけど、弟分って役でも違和感がないって、すごいよねぇ。(笑)

北村有起哉さん:及川孝之進   
貧乏な浪人。久次が川に身投げする振りをして、人から金をせしめていたと暴く。
その見事な手腕を見込んで、弟子入りしたいと久次を追ってきた・・・。
ちょっと三枚目役で面白かったですねぇ。
動きやら声が、どうしても”大倉孝司さん”に見えて仕方なかったよぉ。(笑)
最初は汚い着流し姿だったのがどんどん羽振りが良くなって、英国紳士風の姿で出てきた時には、、、思わず笑
っちゃいました。
だって~、付けヒゲが息で飛びそうになって、ピロピロなってるんだもん。(笑)

三味線と唄の特技を買われ、フランスの万国博覧会に行く事になったおせん。
1年間のはずが、結局4年間も留学して、オペラを勉強して帰ってきた。
株仲間たちは、、”おせん株”を担保に大蔵省の役人から借金をして、国立銀行を作り成功を手にしていた。
銀行の預金者集めの為に、新七にオペラの戯曲を書かせ、おせんに唄ってもらおうと企んでいるが、新七は首を縦に振らない。
「おじさまの芝居のセリフはオペラの音楽に乗る!」と断言するおせんは、新七の書いたセリフをオペラで唄い始める。

このシーンがなんだか可笑しくてね。
おせんの歌声が綺麗なのに加えて、他の株仲間たちがコーラスとして歌う姿が面白くて。(笑)
しかも全員すごく楽しそうに歌ってるし♪

結局、経営が悪化していった国立銀行は、他の銀行に吸収されてしまい株仲間達は自殺をほのめかす手紙を残して消えてしまう。
心配して捜しまわる新七と入れ替わるようにして店に戻ってきた男達。(笑)
全てを無くした男達に、おみつは蕎麦打ちを教え込もうとしたとき、店先から赤ん坊の泣き声が。
「また株を始めるか・・・」と、赤ん坊を抱き上げるシーンで、幕。

幕末から明治にかけて、激動の日本を変え(ようとし)た、愛すべき登場人物たちに拍手を贈ります。(笑)

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コメント

ニアミス?!

残暑お見舞い申し上げます!
え?麗ちゃん、もしかして14日?!
ソワレ!?
久々に会えていたかもかな…。
ムリクリ歌わないストレートだから、じっくり物語と芝居を
堪能できました。
あのキャパで味わう贅沢この上ない上質重厚、だけどチャンと
楽しめて考えて元気にもなれる舞台!
見ることができて幸運でした。
(^^)v

midoriさん

毎日暑いねぇ~。
夏バテしてないですか?

って、、、えー!!!
midoriちゃんも14日だったのぉ?
でも私はマチネだったんですけど。(笑)
ニアミスだったね。

>ムリクリ歌わないストレート
確かにそうだったね。(笑)
でも皆で「百両~♪」って唄うシーンはなんだか楽しかったなぁ。
キャスト全員がみんな魅力的でした。
特に私は、、、鋼太郎さんだなぁ~♪
着流し姿が妙に色っぽくて視線が釘付けでした。(笑)

感想頑張って書かなくちゃ!

<余談>
「真夜中のパーティー」にコメント寄らせてもらってます。
良かったら読んでやってくださいませ。(笑)

あったかいね~

麗さん♪
私は前楽に見てきました!
竜也君がイキイキと演じてましたよね~、結構笑いも取ってたし。
なんかすごく新鮮でした。
そして、あの老婆役!私なんか、2幕途中まで気づきませんでしたよ(笑)。
個人的には、おみつちゃんよりも、お婆さんのキャラのほうが好みでした(笑)。
何だかんだいっても、やり直そうと思えばやり直せるもんだよって
井上ひさしさんがおっしゃっているような舞台でした!

みんみんさん

前楽でのご観劇でしたか。
竜也くん、イキイキしてましたねぇ。
なんかのびのび演じてるのが好印象でした。

>2幕途中まで気づきませんでしたよ。
うははは!
勝ったぁ~♪(笑)
でも、あの見事な老婆っぷりは気付かないよねぇ。
外見だけでなく、声まで使い分けるとはお見事です。

人間、死ぬ気になれば何でもできる!
先はなにが起きるかわからない!
だから人生面白い!って感じですかね。(笑)

あぢぃ。。。

・・・あ、読みにきたんだってば。。

幕末~明治の庶民を描くのって
ドラマでも映画でもほとんどないから
そういう意味でも面白い芝居だったなぁ。。

読んでて思い出したけど、
鋼太郎さんも最初の出で一瞬誰かわかんなかったです。。
エライ若作りしてらっしゃったもんで(笑)

私の株も誰か買ってくれんじゃろか~

ぴらさん

毎日あぢぃね・・・。

>幕末~明治の庶民を描く
確かに庶民中心のお話って無いよねぇ。
どうしても武士がメインの話ばかりだし。

>エライ若作りしてらっしゃったもんで
いえてるー!(笑)
私も鋼太郎さんが登場してきた時、誰だか分からなかったよぉ。
声を聴いて(ん?もしや鋼太郎さん?)って気付いたし。

>私の株も誰か買ってくれんじゃろか~
私が買うたろか?
その代わり、私の株も買ってくれー!(笑)

そこそこ(笑)

いまごろ大阪で見ました~。
後味のいいお芝居でしたね♪
藤原君・・・カンペキに今まで知らなかった藤原君でした。
きっと初めは苦しくもあったんじゃないかと、
それを突き抜けてだんだん楽しくなったのでは・・・
ナンテ勝手に思いましたよ~。

> しかも全員すごく楽しそうに歌ってるし♪
そこそこ(笑)。
みんなで間の手のコーラス入れてたとこ、歌詞なんだったっけ?
「・・・・・・って言えばいいだけ」って言ってたけど。
「・・・・・・」が思い出せなくて、言葉の便秘なのじゃ~。

ムンパリさん

おぉ!
大阪公演は9月に上演してましたか!
ムンパリさんも楽しまれたようで何よりです♪

>後味のいいお芝居でしたね♪
うんうん!
基本的に悪い人はいないから、なんだか温かい気持ちになりました。
まさに人情話だったと思います。
藤原くん、伸び伸び演じてたね~♪
すごく楽しそうで、観てるほうにも伝わってきました。

>歌詞なんだったっけ?
「百両~♪」じゃなかった?
皆でニコニコしながら合いの手入れて歌う様子が、
めちゃくちゃ楽しそうだったよねぇ~。
、、、スッキリした?(笑)

ひゃあ~!

便秘すっきり♪
そ、そ、そ、「ひゃくりょう!」
ありがとーねー。楽しそうだったねー。

この舞台・・・。

読ませていただいて思ったのですが
この舞台、出演者が皆さん・・・みんな
とっても楽しそうなのがスンゴク伝わってくる
舞台でしたよね~!
藤原くんとか、鋼太郎さんと一緒に出れて
嬉しい~~って・・・♪
そういうの・・・セリフじゃなくて伝わってくるから・・・
また、『舞台』を観に行っちゃうんだろうね~♪

ムンパリさん

スッキリ開通、良かったわ♪
私の記憶力も、たまには役にたつもんだ。(笑)

「ひゃくりょぉ~♪」のコーラス、一緒に唄いたかったわ。

かずりんさん

ほんと!
キャスト全員が本当に楽しそうに演じてたよねぇ。♪
特に、竜也くん!
例えるならば、、、
遊び盛りの子犬が、しっぽをちぎれんばかりに、
激しくフリフリしてじゃれてる感じ!?(笑)
鋼太郎さんと一緒に舞台に出れるのが、
楽しくて楽しくて仕方ないって感じに見えたよねぇ。

>また、『舞台』を観に行っちゃうんだろうね~♪
観劇連鎖ですな。(笑)
だから芝居はヤメられない!

井上さんエッセンス

麗さま
「黙阿彌オペラ」 井上さんエッセンスたっぷりの
舞台でとても楽しくおもしろく観ました。
そして井上ひさしさんの偉大さも改めて感じました。
大量の台詞が美しく、見応えばかりか聴き応えも
いっぱいでしたね。

オペラのシーン、ほんとにみんな楽しそうでした。
竜也くんの歌もまた聴いてみたくなりました・・・
あ、自爆?(笑)

スキップさん

>井上さんエッセンスたっぷりの舞台・・・
本当ですね!
この芝居、良く出来たお話でした。
なんだか温かい気持ちになって、劇場を後にしましたよ。

なんだか井上さんと新七の姿がオーバーラップしました。
人気作家ゆえの苦悩とか、新人作家に対する焦りとか、
なかでも「観客あっての芝居」という姿勢は井上さんの、
心からの言葉だったのでは?っと思えます。

オペラのシーンは観てるほうまで、楽しくワクワクでしたよぉ!
キャスト全員楽しそうだったよね。
そういえば竜也くんの歌ってまともに聞いた事ないなぁ。
>あ、自爆?(笑)
あ、、、そういうこと?(笑)

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観劇「黙阿彌オペラ」

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