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『さらば八月のうた』@新宿紀伊国屋ホール

本作品にて解散が決まっている劇団M.O.P。
私的に、、、最初で最後のM.O.P観劇となりました。

さらば八月のうた
さらば八月のうた

あぁ~もう後悔。
なぜもっと早くからこの劇団の公演を観なかったんだろう。
ラストでは、なんだか泣けてきてしまいました。
解散してしまうなんて、本当に勿体無いなぁ。
”ほっこり”と温かい気持ちになって劇場を後にしてきました。

てな事で、私的感想を。

深夜のとあるラジオ局のDJブース。
パーソナリティの神崎カオルと構成作家の柴田陸朗が軽快なおしゃべりを繰り広げているが、リスナーから「曲名の分からない歌を調べて欲しい」という内容のメールが紹介される。
柴田や他の番組スタッフは知らないというその歌だったが、なぜかカオルは聴き覚えがあった。
その「謎のうた」をめぐって、時代が交錯していき、やがて舞台は戦時中へと移っていくが・・・。


舞台上にはDJブースに見立てたテーブルやマイクが置かれていました。
開演前、客席内ではマキノさんと日替わりゲストの軽快なトークが聞こえています。
本日のゲストは青年座の大家仁志さんでしたが、お話の中で新感線のいのうえさんの名前も飛び出してきて興味津々。(笑)
なかなか面白い話が聞けました。

このお芝居を観て率直に感じた事は、、、よく出来た脚本だなぁ~って事。
舞台セット後方にあった電光掲示板に年代が表示され、時系列がどんどん前後していき、沢山の伏線がバラバラな「点」として提示されていくんだけど、
その「点」が最後の最後になって全て繋がって一つの「線」になるあたり、さすがだなぁ~って思ってました。
あとは劇団員への「愛」が溢れた脚本だなぁっと。
皆さんそれぞれに”見せ場”があって、特にドリさんの場合は、芝居同様泣かせようとしてたようで・・・。(笑)
長年一緒になって作品を創り上げてきた仲間に対して、芝居を通じて労いの言葉を掛けているように感じました。

主な場面は、とあるラジオ局のDJブースと、「寒川丸」という船の船上のみ。
この二つの場所で、お話が進んでいきました。

キムラ緑子さん:神崎カオル(ラジオDJ)/宮下そら子(歌手)
DJのカオル役が、ドリさんの雰囲気にぴったりでめちゃくちゃ格好良かったぁ~♪
爆発したような(誉めてます)ワイルドなソバージュの髪型がお似合いで、(こういうDJいる!いる!)って思ってました。
また声がいいのよねぇ~。
良い”大人の女性”といった感じなんだけど、同級生のヨシエ(林英世さん)と話してる時は、高校生時代に戻ったようにあどけなく無邪気になって、本当に楽しそうだった。
一方、歌手の宮下そら子を演じていた時の自由奔放な生き方をする女性の演技もお見事でした。
作曲家の先生に失恋して船から飛び降りて自殺しようとしたり、その愛する人との間に出来た子供を出産したり、
そして数年後、再会した時に現在の夫と離婚して作曲家と復縁しようとしたり。(笑)
はちゃめちゃなんだけど、憎めないそら子という役柄を見事に演じてました。
戦時中、戦地への慰問で夫とのコンビで夫婦漫才をして、兵隊さん達につかの間の笑いを提供していたあたりは、なんだか胸が熱くなりました。
「兵隊さんの前では元気な姿を見せなあかん」と言い、ヒロポンを打って”躁”状態にしていたそら子。
結局はそのヒロポンによって自らの命を縮めてしまうんだけど、ある意味真っ直ぐな”芯”の通った生き方をしたそら子に共感しちゃいました。
ヒロポンの急性中毒で壮絶な死を迎えるシーンは、迫力があって思わず見入ってしまいました。

小市慢太郎さん:柴田陸朗(DJの構成作家)
慢ちゃんの声に癒されたぁ~♪(笑)
ドリさんとの息もぴったりで、DJで話す声がなんとも言えず格好いいやら、癒されるやら。
構成作家という立場ゆえ、26年におよぶ番組の打ち切りをカオルに告げるため、寒川丸に呼び出すシーン。
そこでプロポーズをするんだけど、「バッカじゃないの!」と言われて「だよなー」と照れ隠しで笑う顔に、、、萌えました。(笑)
劇中、高校生役でも登場してましたが、ツメ襟姿も似合ってました。
仲間を置き去りにして逃げちゃうような、ダラしない男なんだけどね。(笑)

三上市朗さん:八代良一(作曲家)
舞台で三上さんを拝見するのは私的にはすごく久しぶり!
冒頭での年老いた八代役での登場も三上さんですか?!
老けメイクが違和感なくて、声まで歳とってたからよく判らなかったんだけど・・・。
しかしこの八代って男は最低ですな。
次から次へと新しい女を作っては、手切れ金代わりに曲をプレゼントしている作曲家で、そら子も捨てられた女の1人。
金持ちの女性と結婚したが、子宝に恵まれず、そら子と偶然再会した事で、子供も一緒に引き取る条件で復縁をしようとする。
で、話がまとまりかけた時に、妻から懐妊したという知らせがあり、全てご破算!
あまりにも自分勝手な言動に怒りがこみ上げてました。(笑)

奥田達士さん:幾太郎(寒川丸船員および夫婦漫才の相方)
なんとなくお顔は存じ上げてたので、他の舞台やTVなどで拝見していたのかなぁ。
凄く真面目で優しい幾太郎という役柄がピッタリでした。
八代にフられて船から飛び降りようとしたそら子を引きとめ、お腹の子供もろとも受け止めた幾太郎。
そら子から離婚して欲しいと言われてすんなり承諾しちゃうシーンでは(優しすぎるよぉ~)とちょっと不満でした。(笑)
でも、そら子が発作を起こして倒れた時、形相が一変して真っ先に駆け寄っていく様子で、本当にそら子を愛してたんだなぁっと思えました。

マキノノゾミさん:ガヤ(笑)
今回は役者としても出演して活躍されてましたねぇ。
っていつもM.O.Pのお芝居では、毎回出演されてるのでしょうか?(今回の作品だけ?)
貫禄十分な高校生役とか、病院船の船長役でご出演してました。
他の役者さんたちとの絶妙な”あうん”の呼吸で、(本当に仲がいいんだろうなぁ)(信頼し合ってるんだろうなぁ~)と感じてました。

この作品は本当に沢山の伏線があって・・・。
戦時中、病院船に乗り合わせていた兵隊さんや看護婦さんによって結成された「八月会」の集まりやら、カオルの同級生が「イチゴのアップリケ」というラジオネームで投稿し続けていた事。
その子供にカオルが”イチゴロウ”と名前を付けていた事や、大阪人が大嫌いだと力説していた青年が、実は幾太郎とそら子の間に生まれた(本当は八代との間に出来た)”キイチロウ”だったとか・・・。
とにかく色々な要素が満載。
そして最後の最後で一つに繋がるのはお見事!としか言い様がないです。

日替わりゲストの重要な役どころは、寒川丸の船上でケンカ別れしてしまった「イチゴのアップリケ」さんこと、同級生の息子の「イチゴロウ」。
このイチゴロウが最後のDJ放送後に花束を持って現れる。
(そうきたかー!)と思ってました。(笑)
お母さんはケンカした後も欠かさずにラジオを聴いていた事を知り、感激するカオル。
そして今は入院中なので、自分が代わりに局までやってきたと言う。
「どこが悪いの?」とおそるおそる聞くカオルに、、、「ギックリ腰だ」と。(笑)

実はカオルの祖父は”幾太郎”。
おじいちゃんに「わかれのうた」を何度も何度も唄って聞かされていたから、カオルはこの曲を知っていたのだ。
この結末には(なるほどー!)と感心しきりでした。

ラストは「本編とは関係ない曲ですが・・・」とキャスト全員で演奏。
みんなが楽しそうに演奏してる姿に感動しちゃいました。
おしゃれで大人な劇団M.O.P。
解散してしまうのは残念だけど、、、26年間お疲れ様でした!

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コメント

めっちゃよかったでしょ?!
でも観れてよかったよ!私も、とあるお方が
誘ってくれなかったら、観れてなかったの♪
もう、足向けて寝てません!
彼女のお住まいの方向に・・(笑)

かずりんさん

めっちゃくちゃ良かったよぉ~♪
ほんと最後に観れて良かったです。

>もう、足向けて寝てません!
名古屋方面ですね。(笑)
感謝!感謝!だね。

むふふ♪

M.O.P.の楽しさを知ってくれて有難う!!
「面白かった」と言ってもらえるのが、スンごく嬉しいです(ぺこり)

ひーさん

凄く良かったですよぉ~♪
もっと早くからM.O.Pを観ておくべきだった。

ひーさんは京都公演も観に行くのかしら?

良いでしょ~

ね、良いでしょう!!
面白味の中にもお洒落なところがある劇団なんですよね。
で、あったかいの~。
東京はまだまだあります!
是非とも、また行って~♪

ハヌルさん

ほんと、良かったですぅ~♪
芝居の内容自体も面白くて、
数々の疑問の「点」が最後には「線」となって、
スッキリ!って感じでした。(笑)
ラストでの演奏も格好良くてシビれた~♪

東京公演はまだ若干チケットに余裕があるって言ってたしなぁ。
当日券で行っちゃおうかしら。(笑)

書けた~

いや~ようできたホンでした。
マキノさんの愛情あふれる芝居でした。

解散は淋しいけど、
何故か惜しいとか残念とは感じないの。。
オシャレで素敵な大人の劇団があって
それを観られたことにただただ感謝してます。

>なぜもっと早くからこの劇団の公演を観なかったんだろう。
マキノさんはこの言葉が聞けたら言うことなしだそうです(笑)

ぴらさん

あら!
もう感想書けたのね♪
相変わらず仕事が早いなあ。(笑)

ほんとよく出来た脚本だったね。
最後に全てが繋がって(ほほぉ~)って感心しちゃったよ。
ドリさんへの愛が溢れた素晴らしい内容でした。
ってか最後に泣かせようと本気で狙ってるようだね。(笑)

>それを観られたことにただただ感謝してます。
うん。
私も最初で最後になっちゃったけど、
観れて本当に良かったわ。

>マキノさんはこの言葉が聞けたら言うことなしだそうです。
そうなんだ?(笑)
何度でも言っちゃうよー!
M.O.Pを観れて本当に良かったよー!(笑)

人の縁

色んな人物、時代での人の繋がり、人の縁って、
不思議で、面白いなあと感じました。
確かにこれはフィクションかもしれないけれど、
実際にも、少なからずあるような気がしますから。

いつも、頭を抱えてギリギリに脚本が仕上がるようですが(笑)
上手く出来てるなあ、と思いました。 
劇団作品最後にして、初めてのDVD予約済(笑)
今回ラストってことで初めて(?)役者としても出演された
マキノさん、笑っちゃいけないんだけど、ちょっと微笑ましい。

劇団とドリさんとを上手くひっかけたストーリーでしたね。
ホントにドリさんへの愛が感じられ温かかったです。 

読みました^^

マキノさん、昔は普通に舞台出てましたからね~^^
懐かしかったです。ってか、お江戸では学生役でも出てたんですか~?大阪は船長の役だけでした。
小さいカオルの声役が三上さんの娘さんってのも、三上ファンには美味しいでしたよね☆

今週末、がっつり見てきます~^^

ハヌルさん

確かにこの作品は「縁」がいっぱい詰まってましたね。
時代を超えて繋がっていくあたり、面白かったです。
私達のようにblogを通じて知り合ったのも、
不思議な「縁」ですからね♪
実際にもありますよ!(笑)

>今回ラストってことで初めて(?)役者としても出演・・・
あ、そうなんだ!
最終公演で役者デビューだったんですね。
マキノさんが舞台に登場した瞬間、
周りに居た観客が大笑いしてましたよ。(笑)

劇団創立26年と、ラジオ番組26年という事を掛けていたのも、お見事でしたねぇ。
本当に良く出来た作品で大満足でした!

ひーさん

おっ!
昔はマキノさんも普通に舞台に出てたんですね。
そうそう!東京公演では学生役でも出演してましたよ。
大阪公演の時は船長役のみだったんですね。
自分で出番増やしたのかな?(笑)

>小さいカオルの声役が三上さんの娘さん
あ、そうだったんだ!
劇団員の家族も出演だなんて、なんかアットホームでいいなぁ。
最後の最後!
京都公演、しかと見届けてきてくださいね♪

読みにきたー

麗さんとは好みが近いみたいなんで
MOPは観れば絶対気に入ると思ってました(笑)

奥田さんはねー、「白い巨塔」で
唐沢くんの財前派の助手か講師かなんかだったんだけど・・・
見てた?(笑)

ぴらさん

気に入ったよー!
ってか、もう本当に後悔・・・
もっと早くから観ておくべきだった。

>唐沢くんの財前派の助手か講師・・・
あぁー!見てた!見てた!!
確かに居たね。
なんだかスッキリしたわ。
教えてくれてありがとー!

もう1回観たかったな~

麗さん♪
素直に、いい話だーって思える作品でしたよね。
もう私的には、慢太郎さんに萌え~(笑)。
私と1歳しか違わないのに、めっちゃ大人な雰囲気で。
ほんと、解散が勿体無い劇団ですよね・・・。
あとは、DVDが届くのを楽しみに待つのみ!予約ありがとう!

みんみんさん

ほんと、素敵なお話でしたね。
解散するのが勿体無いよねぇ。

>私と1歳しか違わないのに・・・
えぇー!そうなの?
慢ちゃんの、あの落ち着きはなんなん?(笑)
大人の男の魅力満開だもんなぁ。

DVD早く届くといいね♪

感動でした

麗さま
ほんとによかった。
「そんなにすべてがうまく符号するなんて」って
いうようなことも、この脚本なら許せる気がします。
M.O.P.のよさも、ドリさんの魅力も炸裂でしたが、
それもすべて知り尽くした座付作家で座長の
マキノさんなればこそ、ですね。
あぁ、また他の作品も観たくなってしまいました。
無理だけど(涙)。

スキップさん

京都大千秋楽のレポ、拝見しましたよ!
終演後のロビーで、怪しくドリさんを見つめる姿。。。
想像すると笑えます。(笑)

たしかに「んなアホなっ!」と言いたくなるような、
ベタな「縁」がてんこ盛りなんですが、
そんなの関係ないって程、感動させてもらいました。

26年間培ってきた、劇団の結束と歴史を、
最後の最後に、実際に観に行けて本当に良かったです。
「ラジオの神様」が居るんだから、「演劇の神様」も居るはず!(笑)
いつの日か、MOP復活公演をやってくれる事を期待してます。

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