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『ファウストの悲劇』@渋谷シアターコクーン

蜷川さんと萬斎さんの久し振りにタッグを組み、そして、、、
同じ演出家の長塚さんが役者として出演!って事で楽しみにしてました。

ファウストの悲劇
ファウストの悲劇

私的に一番期待していたのは、勝村さんだったんですが、、、
勝村さん最高!!
観客の視線を独り占め!と言っても過言じゃないくらい大活躍でした♪

てな事で、私的感想を♪

ドイツ・ヴィッテンベルグの大学教授・ファウスト博士は神学の最高権威として尊敬されていた。
しかし、神学にも哲学にも医学にも法学にも飽き足らず、ついに魔術にふけるようになる。善天使の忠告にも耳を貸さない。
大魔王ベルゼバブこそ、我が主、地獄落ちなど恐れないと宣言し、ベルゼバブの手下、悪魔メフィストフェレスを呼び出し、恐ろしい契約を結んでしまう。
その契約とは己の魂を悪魔に渡すかわりに、生きているうちはやりたい放題をすること。
メフィストフェレスはそれを全て叶え、ファウストに忠実に仕えること。
絶大な力を手にしたファウストは、竜の引く車で天空をかけ、宇宙の真理を探り、古代の詩人を訪ね、ヨーロッパ中を見物し、冒険を重ねる。
ギリシャ一の美女、トロイ戦争の原因ともなったヘレナさえ恋人にする。しかし、時が迫り、命が尽きようとする時、ファウストは、心から後悔し始めて・・・。


まず劇場に入って驚いたのは、会場内の壁に飾られた沢山の赤い提灯、そして舞台上には定式幕。
(あれ?コクーン歌舞伎だったっけ?)と錯覚してしまいました。(笑)
拍子木の音が聞こえ、口上役の木場さんが登場!そして幕を開ける黒子は、勝村さん!(笑)
舞台奥は鏡の壁で囲まれて、客席に座る私たち観客が写っています。
そして、鏡の壁に照明があたると、壁の向こうでは歌舞伎一座の楽屋のようなセットが現れ、役者たちが衣装を着替えたりして動き回っている。
舞台上では悪魔や天使が飛び交い、ステージ下の奈落でも役者が着替えたり、ワイヤー準備をしている様子が見えるようになってるし・・・。
いやぁ~もう、とにかく色んな仕掛けが満載でワクワクですよぉ♪
なんだか面白そうな芝居が始まりそうです。

野村萬斎さん:ファウスト
地位も名声も手に入れた博士。彼が次に興味を持ったのが「魔術」で悪魔に魂を売り払うまでのめり込んでしまう。
金色の長髪に黒のタキシードにマント姿がめちゃくちゃよく似合ってて、怪しげな雰囲気満載です。
悪魔との契約シーンはなんだかエロティックでゾクゾクしちゃったなぁ。
ナイフで腕を切り、したたる血で誓約書を書く時の恍惚とした表情がたまりません♪
血が乾いてしまって書けないというファウストに、蝋燭の炎で腕を温める悪魔。(笑)
エロティックなシーンと、ちょっと笑えるシーンの対比はお見事でした!
悪魔に魂を売ってから、ファウストが巻き起こす数々の出来事は、なんだかクダらない事ばかりなんだけど、それを喜々として披露する表情がまた可愛らしくてGoodでした。

勝村政信さん:悪魔メフィストフェレス
大魔王ベルゼバブの使者である悪魔で、ファウストに仕えることになる。
もぉ~、勝村さん大活躍でしたね。
冒頭での黒子に始まり、龍の化身のような悪魔の着ぐるみでフライングしたり、奈落で早着替えを見せたり、突如二階客席に現れてみたりと、とにかく神出鬼没で目が離せなかったです。
で、一番目を惹かれたのはファウストとのタンゴを踊るシーン。
萬斎さんが女性役、勝村さんが男性役でダンスをしてたんだけど、これがまたエロくてねぇ~。
顔を寄せ合い、見つめ合い、真っ赤な着物をファウストに羽織らせてあげるトコなんてもお、ゾクー!ってきました。
昭和初期の好青年って感じに刈上げた髪形と、白い燕尾服がまた似合ってて格好良かったです。

木場勝己さん:田舎者の馬番ロビン/口上
ファウストから立派な馬を買い、「決して水に濡らしてはダメ」と言われていたにも関わらず、この言葉に不信感を抱き馬を水につけてしまう。
馬はワラに変わり、ファウストの魔術によって作り出されたものだと気づく。
これぞまさしく”疑心暗鬼”ですなっ!
そして自らも犬に変身させられてしまうんだけど、ファウストはなんでこんなクダらない魔術を使うんだ?って感じです。(笑)
あと、終始片目が潰れたメイクをしていたんだけど、これがどういう意味だったのかすごく気になり、調べてみました。
公式サイトのレポで”マーロウ(作家)が受けた致命傷に重なる”って書いてあり、さらにWikiで調べたら、マーロウは眉間をナイフで突き刺されて殺されてるんですね。
って事は、この口上=マーロウの化身という意味合いだったのでしょうか。
ん~深い。。。

白井晃さん:弟子ヴァーグナー/他
ファウストの弟子としてファウストの世界、歌舞伎一座の座長として芝居の世界を繋ぐ橋渡し役。
役者として白井さんを拝見したのは昨年の「現代版 桜姫」以来かな。
今回の髪型がなんか、白井さんにすごく似合っててねぇ。
動くたびにフワフワとなびく様子がすごく印象に残ってます。

長塚圭史さん:騎士ヴェンヴォーリオ
ファウスト博士に対し、敵対心を丸出しにしている。
、、、出番少なっ!(笑)
でも出番がない時も楽屋での様子では、酒に酔い、他の役者にちょっかいを出したりという小芝居をずっとしていたので、役柄としてのインパクトはめちゃくちゃ強かったです。
ファウストに鹿のツノを生やされ、仲間と凶暴して闇討ちで斬ったはずのファウストの足がまた生えてきたりと、魔術により人生を狂わされた人物の1人。

星智也さん:アレクサンダー大王/他
前回「ヘンリー六世」でサマセット公を演じていて、その格好良さにひと目でKOされた私♪
今回もご出演と聞いて非常に楽しみしにしてたんだけど、、唯一気付いたのはアレクサンダー大王役。
ん~、、、メイクでほとんど顔わかんねーし。(笑)

24年という魂の契約期間が間近に迫った頃、ファウストは激しく後悔をし、命の期限を恨めしく思う。
結局最後まであがき続けたが、魂の契約の通りファウストは地獄に堕ちてしまう。
自分の命と引き換えに魔術を得たファウストは、結局何を得たんでしょうね。
人間の浅はかな「欲望」への警鐘を見たような気がします。

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コメント

観に行かれたんですね!

私も、25日に観に行ってきます!
勝村さん最高!ですか!?
俄然楽しみになってまいりました。

ちなみに私は、ヘンリーを観に行った時に素敵だった、星さん目当てです^^

梅子さん

おっ!
千秋楽に観に行くんですね!
私もその日のチケットを取ってたんですが、、、
赤坂歌舞伎とWブッキングしてしまったので、
本日の観劇と相成りました。(笑)

勝村さん、いいですよぉ~!
めちゃくちゃ期待しててOKです♪

実は私も星さんを楽しみにしてたんですが、、、
星さんの格好良さは堪能できませんでした。(笑)
ま、その辺もお楽しみに♪

かけたー

もう十日くらい経っちゃったぜ。。。

麗さん一押しの星さんはねー、
ものすご汗かいて吊るされてたのが印象的でした(笑)

オッサン好きの私は
今回たかお鷹さんがお気に入りでした。

ぴらさん

感想書けましたか!
あとでお邪魔しますね♪

星くん・・・。
吊るされてるの分かったんだけど、
悪魔メイクが派手すぎて、
誰だかわからんちゅうに!って思ってました。(笑)

たかお鷹さんがお気に入りでしたか!
サルの姿がお気に入り?(笑)

ようやく感想アップできたのでTBさせていただきました(^^ゞ

>(あれ?コクーン歌舞伎だったっけ?)と錯覚......これで遠いヨーロッパの昔の伝説がググっとシアターコクーンに通い慣れている私たちに身近になりましたよね。
「悲劇」なのにこんなにドタバタ喜劇でいいのかと思いつつ観ていました。ゲーテの作品は悲劇で終っていなかったし・・・・・。
勝村メフィストが可愛くて魅力的で、その魅力(=欲望のままにできる力)の虜になっているファウストがだんだん心配になっていったら、案の定の悲嘆の場へ。
可笑しくてエロティックで最後には自らの傲慢さを悔いて救いを求めても救われなかった悲劇の物語。蜷川さんの周囲が仕掛けて「ジジイをのせるのがうまい」と大将も感心したという企画に、私も予想以上に感心させられました。
上川×勝村の「表裏源内蛙合戦」を連想して観ていましたが、井上ひさしさんは亡くなってしまったけれど、蜷川さんにはもっともっと長生きしていろいろと見せて欲しいと思っています。蜷川さん企画、ガラかめ、ゴールドシアターと続けて観る予定です。

ぴかちゅうさん

最初、客席を見た瞬間、(間違えた?)って思いましたよ。
洋物作品だと思ってたのに、いきなり提灯&定式幕ですもん。(笑)

勝村さんが本当に魅力的で終始、目が離せませんでした。
宙吊りになったり、奈落での早着替え、2階席への瞬間移動(?)などなど。
萬斎さんとのタンゴを踊るシーンはエロティックだったし、大活躍でしたね♪

「悲劇」なんですが、暗く終わらずに、
なんだか明るい気分で最後まで観れたのも良かったです。

>蜷川さんにはもっともっと長生きして・・・
ほんとにそうですね。
井上さんや、つかさんの分も長生きしていただいて、
沢山の感動を私達演劇ファンに与えて欲しいです。

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