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『AT HOME AT THE ZOO』@シアタートラム

厳しいチケット戦線をくぐり抜け、、、
めちゃくちゃ期待していたこの芝居、観てきました♪

AT HOME AT THE ZOO
AT HOME AT THE ZOO

ストーリーを理解できたか?と問われれば、正直言ってNOなんだけど・・・。
この作品は理解するより、感じる作品だったなと。
たしかに内容的には難解でしたが、感覚的には色んな事を感じました。
あぁ~表現が難しいなぁ。(笑)

てな事で詳細感想なんぞ。(長いよぉ)

「第1幕:ホームライフ」の舞台は、セントラル・パークにほど近い、アッパー・イースト・サイドにあるピーターの自宅のリビング。
ピーターの妻・アンが、ソファで読書するピーターに話しかけるが、ピーターは心ここにあらずの曖昧な受け答えを繰り返すばかり。
次第にアンは苛立ち、話題は挑発的で過激な内容になり、会話はあらぬ方向へ・・・。
そして、ピーターは、いつもの日曜の午後のように、本を手に取り、運命のセントラル・パークへと。
「第2幕:動物園物語」では、半世紀前に書かれた台本の通りに全く姿を変えず、そのままピーターとジェリーの物語が展開します。
「動物園に行って来たんだ。」と一方的に話しかけるジュリーのペースに巻き込まれたピーターは自分の家庭の事をポツリポツリと話し始める。
それから二人のやりとりが始まって・・・。


まず特筆すべきは舞台セットでしょう!
冒頭、芝居が始まる前には”口の字”型のステージがあり、後ろの壁にはドアと丸い穴が開いているのみ。
丸い穴からは街頭の明かりが見えていて、ドアからも光が漏れているだけ。
(ずいぶんシンプルなセットだなぁ)と思っていたら、開演後、ポッカリ開いていた口の字の中央部分がセリ上がってきて、POPでカラフルなリビングルームと共にソファで本を読むピーターが登場!
いやはや、、、この演出にはビックリでしたわ。

『ホームライフ』
真面目で稼ぎのいい夫と、可愛い子供が居て、特に不満がある訳でもなく幸せに生活している普通の主婦、アンを演じたのは小泉今日子さん
「ねえ、話があるの・・・」と夫に語りかけるが、夫は読書に夢中でうわの空。
自分の話をちゃんと聞いてくれない夫にイライラしながらも、今の生活には満足しているし、夫のことは愛している。
一方、家族には何不自由な生活はさせていないと自負していて、これ以上何を求めているのかが全く分からないピーター演じるのは、堤真一さん
読書中、妻に話しかけられるが、妻をないがしろにしている訳ではなく単純に読書に集中していただけ。

この夫婦の関係性は、世間一般の夫婦(もしくはカップル)に共通のことでしょうね。
単純に「男女」の違い、「考え方」の違い、「捉え方」の違い。
この後の展開を見れば一目瞭然なんですが、アンは別にエロ話をしたかった訳じゃなく、ほんのちょっとだけ刺激が欲しかっただけかと。
エロ話は単なるキッカケに過ぎなくて、もっとピーターと向き合いたかっただけじゃないかなぁっと。
そんな女心が理解できないピーターは、妻が何を欲しているのか分からず、ついつい自分の過去のエロ話を披露してしまい、墓穴を掘ると・・・。(笑)
割礼の話や、アンの母の浮気話、乱交パーティー話や、ア●ルセ●クスの話まで。
よくもまあ、こんなにエロ話がポンポン出てくるもんだと思いながら、ちょっと苦笑しながら見てました。
ピータにしろ、アンにしろ、お互いを愛しているし、今の生活に不満もないし、ましてや今の状態を壊そうなんて思ってもいない。
でもこの会話がきっかけになったのか、2幕目でピーターの心境に大きな変化が起きてしまうんだけど。

セットチェンジの際、またまたビックリさせられました!
リビングルームが下に沈んでいくのと同時に、舞台後ろの壁が前方に倒れこんでくる。
公園のベンチやら、ゴミ箱が壁にくっついていて、先程まで丸い窓だった穴が、マンホールの穴に!
その穴からピーターが現れ、マンホールの蓋を閉めて、公園の出来上がり。
いやぁ~この舞台セットは、本当にお見事でした。(舞台美術:松井るみさん、天晴れです♪)

『動物園物語』
いつものように本を手にして公園のベンチで本を読むピーター。
そこへ「動物園に行ってきたんだ!」と話しかけてくる見知らぬ青年ジュリー演じるは大森南朋さん
一方的に話しかけてくるジュリーを、なんだか無視できなくて相手をしていくピーター。
ジュリーは自分の身の上話を始め、ピーターもまたポツリポツリと自分の家の住所やら家族の事を話してしまう。
貧乏な生活をしていて、家族もなく、うるさい大家と、凶暴な番犬に囲まれているジュリー。
一方、裕福な生活で、社会的地位もあり、妻や子供のいる家族を持ち、幸せに暮らしているピーター。
ん~、弱者と強者、敗者と勝者の対比とでもいいましょうか。
いつものピータなら、きっとジュリーとの会話も面倒になりそのまま立ち去っていったのかと思うんだけど、きっとピーターは、自分にはない魅力をジュリーの中に見い出して、自然と惹かれていったんじゃないのかな。
もちろん、リビングでのアンとの会話が起爆剤になったという事もあるんでしょうが、いつもとはちょっとだけ違う事がしたくなり、この変な青年ともっと話がしたいって思ったのかと。
子供のように、1つのベンチを2人で取り合うのも、お互いに心を許し始めた象徴だったのかな。

ベンチを取り合ううちに、ナイフを取り出したジュリー。
別に刺して殺すつもりだった訳ではなく、単に脅したかっただけ。
でももみ合ううちに、ちょっとしたはずみでピーターがジュリーを刺してしまう。
「どうしよう・・・どうしよう・・・」とうろたえるピーターに「早く行け!」と逃がそうとするジュリー。
やっとピーターが立ち去ったあと、1人公園のベンチに残され傷口を押さえたジュリーが一言、「どうしよう・・・」で、幕。

たった3人の出演者でしたが、狭い空間で、濃いぃ時間を堪能しました。
はぁ~眼福♪眼福♪(笑)

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コメント

At The Zooのみ

麗さま
訳あって(笑)、At Home 部分は大半が抜け落ちて
いますので、麗さんのレポを読んで、「なるほど~」
とか、「へぇ、そんなことも?」とやたら感心しました(爆)。

あの舞台転換は見逃しませんでしたよ。
ほんとにカッコよかったですね。

役者さんはもちろん3人ともすばらしかったですが、
やっぱり今回は大森南朋さんが第一の発見でしたね。
別の舞台もまた観てみたいです。

スキップさん

訳あり観劇、お疲れ様でした。(笑)

「動物園物語」自体初めて観たんですが、
私的には前半の「ホームライフ」のほうが好みでした。
ってかエロ話が面白くて。
必死に話す堤さんの姿が良かったのかも!?(笑)

>あの舞台転換は見逃しませんでしたよ。
良かったですよねぇ。
マジで感動しちゃいました。
ああいう、おしゃれなセットは大好きです。

舞台では初めて大森南朋さんを拝見しましたが、
今度は違う役でも観てみたいですね。
めちゃくちゃ2枚目の役とか、逆に3枚目の役とか。
振り幅の大きい演技とかうまそうだし♪

大森さん♪

麗さん♪
今回ばかりは、堤さんよりも大森南朋さん目当てで、名古屋から10時間半かけて
三軒茶屋に行きましたのよ(笑)。
堤さんと大森さんの共演なんて、まあ何て眼福なのか。
(TPTのワークショップで御一緒だったそうですが)

大きなセリが下がっていく時の堤さんとライティングがすごく素敵でした!
内容的には、なかなか難しい感じもあったのだけど
お席も良くて、本当に至福の2時間でしたね!

みんみんさん

壁タッチの東京遠征だった日ですね。(笑)
しかし、、、せっかく取ったチケット。
交通事情で無駄にできないですよねぇ~。

>堤さんと大森さんの共演なんて、まあ何て眼福なのか。
私も何気に大森さん目当てでの観劇でした。
だって、堤さんは何度も舞台で拝見してるし♪
私的には初の”生”大森さんですもん。(笑)
今回の役柄的には格好いいと言うよりは、
ウザっ!っていう印象だったんですが・・・。
今後も定期的に舞台に出演して欲しいです。

舞台セットに関してはもう言うことなし!
本当に驚いて、感心&感動しちゃいました。
マンホールの穴からセリ上がってきた堤さんがめちゃくちゃ格好良かったわぁ♪
狭い空間で、イケてる役者を間近で見て、
良質な舞台を生で観れて良かったです。

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観劇「AT HOME AT THE ZOO」

たった1本の芝居のために、平日会社を休んでまで上京したのはコレが目的だったからです。「AT HOME AT THE ZOO」シアタートラム3列 19時開演、20:53終演作:エドワード・オルビー 演出:千葉哲也 出演:堤真一、小泉今日子、大森南朋【あらすじ】『第1幕:ホームライフ...
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