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『五月花形歌舞伎』@新橋演舞場

旅行の疲れを癒す間もなく、、、
本日、昼夜通しで歌舞伎鑑賞です!

五月花形歌舞伎

五月花形歌舞伎

若手の役者を中心だった今回の公演。
七つ中、三つが先月歌舞伎座で上演された演目って事も話題になってましたね。
いやぁ~、ベテランの役者もいいけど、若手らしく元気一杯の演技に好感です。

そして今日は大阪から観に来ていた友人と昼夜一緒だったので、間の休憩も楽しく過ごす事ができました。
お昼には一緒にお弁当を食べ、夜は食堂でお食事♪

新橋演舞場_お食事     天重だよ

てな事で、私的感想なんぞ。(長いよぉ)

<昼の部>
一、寺子屋
武部源蔵と妻の戸浪は、主君の子息をかくまっていますが、敵方の藤原から菅秀才の首を差し出すように命じられます。
やがて首実検に松王丸が現れると、苦慮する源蔵が差し出したのは寺入りしたばかりの小太郎の身替り首。
すると意外にも、松王丸は菅秀才の首に間違いないと認め立ち去ります。そこへ小太郎の母千代が迎えに来て・・・。


この演目は先月、歌舞伎座で上演されたばかり。(私は第二部を観なかったのですが・・・)
今月は新橋演舞場に場所を移し、若手の役者による配役での上演とのことで楽しみにしてました。
武部源蔵演じた染五郎さん、苦悩する様子がまた堪らなく格好いいわ♪(笑)
菅秀才の首の変わりに寺子屋に入ったばかりの小太郎の首を差し出すって、一体どういう事!って感じですが、当時は主君の為なら何でもしたんでしょうか。
小太郎だけでなく、その母親も斬る覚悟だったしね。
事の顛末を聞かされ、源蔵と一緒に悩むのは妻の戸浪演じた七之助くん
この二人、お似合いの夫婦でしたねぇ~。
美男美女カップルで、互いに気遣い、苦悩を共に分かち合い、素敵な夫婦に見えました。
菅秀才の首かどうかを確かめる”首実検”のためにやってくるのは松王丸演じた海老蔵さん
病気療養のため、この首実検の後に暇を貰っているという。
時折、わざとらしく咳き込むのが”いかにも”って感じでしたが。(笑)
小太郎の首を見て、菅秀才の首だと断言して立ち去る松王丸。
と、そこへやってきたのは小太郎の母、千代を演じた勘太郎くん
息子を迎えにきたが、なんとも歯切れの悪い源蔵夫婦は、刀を抜き、千代に斬りかかろうと、大揉めしているところへ松王丸が再び登場。
なんでも松王丸と千代は夫婦で、管秀才の身代わりに小太郎の首を差し出すことは覚悟の上だったという。
いやぁ~、この展開には驚きました。まさか承知の上でのことだったとは。
でもこのお話、現代では納得いかないことばかりで、私はあまり好きじゃありませんでした。(笑)

二、吉野山
兄源頼朝との不和により都を離れた義経を追って静御前は、家来の佐藤忠信と吉野山へ分け入っていきます。
いつの間にか忠信の姿を見失いますが、初音の鼓を打ち鳴らすとどこからともなく忠信が姿を見せます。
そして旅の憂さを晴らすために忠信が壇ノ浦の合戦の様子を語っていると・・・。


静御前演じた福助さんのまあ妖艶なこと♪
勘太郎くん演じる忠信に恋焦がれる乙女心が可愛らしかったわ。

三、魚屋宗五郎
魚屋宗五郎は、磯部邸へ妾奉公に出した妹お蔦が不義のにより手討ちにあったと知り悲しみにくれています。
そこへお蔦の朋輩おなぎが弔問に来て、濡れ衣によりお蔦が手討ちにあったと死の真相を語ります。
この話を聞いた宗五郎は、禁酒していた酒を飲んで気を晴らそうとしますが・・・。


この演目は、宗五郎演じた松緑さんが最高!
手討ちにされた妹を弔うために禁酒していたのに、その手討ちは濡れ衣だったと知らされ、お酒を飲んでしまう。
家族に酒を止められるのにも関わらず、あの手この手で樽酒を手放そうとしないでついには飲み干してしまうが・・・。
この様子が面白くてねぇ~。ついつい笑ってしまいました。
どんどん酔っていく様子も、お見事でしたねぇ。
心なしか、酔いが進むにつれ、身体も赤くなっていったように見えたんだけど、これは気のせいかしら?

一方、お悔やみにと角樽を持ってきたのは妹の朋輩おなぎを演じた七之助くん
お酒を持ってきてしまって、申し訳なさそうにオロオロする様子もまた面白くてねぇ。

酔った勢いで気が大きくなったのか、妹の無念を晴らそうと磯部主計之助(海老蔵さん)の屋敷へ殴りこみ!(笑)
慌てて追いかけるのは、妻のおはま、芝雀さん
宗五郎は取り押さえられ、斬り付けられるかと思いきや、、、磯部家の家老、浦戸十左衛門演じた左團次さんの登場!
とりあえず酔いを醒ましなさいと言い、宗五郎の話も聞いてやり、結局は、磯部主計之助の計らいで宗五郎の罪は問われず、妹の仇を代わりに果たすと約束してくれて、幕。

この演目はもう、松緑さんありきで楽しい作品に仕上がってましたが、
左團次さんや芝雀さんら、渋いベテラン勢の演技がピリっと〆てて、素敵な人情話に大満足です♪(笑)


四、お祭り
年に一度の祭礼とあって賑やかな雰囲気のなか、ほろ酔い機嫌の鳶頭が踊り始めます。

染五郎さんによる舞踏です。
ほろ酔いの鳶頭の踊りはちょっとコミカルで楽しい雰囲気でした。


<夜の部>
一、熊谷陣屋
源平争乱の時代。平家軍に昔日の勢いはなく、一の谷の合戦では源氏の武将熊谷直実が平敦盛を討ち取りました。
熊谷は妻の相模と敦盛の母藤の方の前で敦盛討死の様子を語り首実検に備えます。
やがて義経がその場にあらわれ、熊谷は敦盛の首を差し出します。実は、その首は・・・。


この演目も先月歌舞伎座で観たばかりですが・・・。
先月見た時も語ってますが、この演目キライです。(笑)
昼の部で観た「寺子屋」もですが、またまた”首実検”。
なんなんでしょうね、「恩義」、「忠義」と言われても、なんだか納得できない内容に違和感です。
源氏側の武将、熊谷直実演じるは染五郎さん
息子である小次郎の初陣が心配で戦地まで来てしまった妻、相模演じたのは七之助くん
戦場に妻がいる事で不機嫌になっている直実ですが、戦での小次郎の活躍や、平敦盛を討ち取った事を告げると、奥から敦盛の母、藤の方(松也さん)が登場!
戦場に女が2人ですよ。(笑)
本来ならありえないんでしょうが、お互いに息子の事が心配で居ても立ってもいられず来てしまったというのが分かります。
熊谷夫妻は昔、藤の方に恩があり頭が上がらないが、その恩ある人の息子を斬ったとなっては藤の方の怒り爆発!(笑)
懐刀で斬り掛かろうとしますが、あえなくかわされ悲しみに暮れていると、義経(海老蔵さん)が到着して首実検の始まり。
この首は敦盛のものではなく、小次郎の首と分かり、藤の方に変わって悲しみに暮れるのは相模のほう。
いくら作り物とはいえ、斬り首を見るのはイヤなもんですなぁ。
しかもその首を抱いて、おいおい泣かれたら、観てるほうもウルウルしちゃいます。(笑)

首実検を済ませ、再び奥の間から現れた直実は頭を丸め、出家をしたいと義経に申し出る。
主君の命とはいえ、わが子を手に掛けた悲しみからだと思ってましたが、、、
この演目の解説をしているサイトで、”若い美しい桜を散らさなくちゃいけないのがつらくなって、出家した”と読んで目からうろこ!
庭先に咲いていた桜の木に立てかけられていたお札の文句と相まって、妙に納得してしまいました。
「一枝を切らば一指を切るべし」

うむ、この演目、、、まだまだ奥が深いようです。

二、うかれ坊主
吉原の大門近くに、手桶と銭錫杖を持って来た願人坊主。チョボクレの節に乗せて、軽妙に身の上を語ります。

松緑さんによるコミカルな舞踏でした。
半裸状態で、棒に小銭をつけた楽器(?)でチャリチャリと音を立てながら踊ってる姿が可笑しかったです。


三、助六由縁江戸桜(水入りまで)
賑わう吉原仲之町。花川戸助六は夜ごとに吉原にあらわれて喧嘩をふきかけています。
実は助六は曽我五郎で、相手に刀を抜かせて源氏の重宝友切丸をさがしています。
助六は、傾城に執心ののへ悪態をつき刀を抜かせようとしますが相手にされません。
一方、兄の新兵衛は助六の様子を案じて意見します。
しかし新兵衛は紛失した刀詮議のためとの真意を知ると助六と連れだって喧嘩をしかけます。そこへ兄弟の母満江がやって来て・・・。


この演目も先月歌舞伎座で上演されたもの。
先月はなかった「水入りの場」まであると言うし、若手の役者が演じることでどう変化していくのか楽しみにしていました。

まずは左團次さんの口上。
いやぁ~なんて贅沢なんでしょう!
先月は意休役で出演されていた左團次さんが、今回は口上のみのご出演。
いやはや、冒頭から会場の雰囲気をピリっと締めてくれますねぇ~。

吉原の三浦屋前には、華やかに花魁が勢揃い。
揚巻演じるは福助さん、白玉演じるのは七之助くん
ん~、やっぱりこの場面は華やか&艶やかで目に美しい!
先月は白玉を演じていた福助さんが揚巻を演じていたのも、なんだか面白く感じていました。
七之助くんの花魁姿も本当に美しく、、、最近益々いい女形になったねぇ~っと見惚れてました。(笑)

血気盛んでやんちゃな助六は海老蔵さん
先月は父親である團十郎さんが演じていましたが、若々しくて、喧嘩っぱやくて、太夫にモテモテの、格好良い助六役は適役じゃないでしょうか。(笑)
一方、助六の恋敵、意休演じるのは歌六さん
太夫達から受け取った煙管を、助六が足で意休に差し出して喧嘩を売るくだりは、なんとも子供じみてて可笑しく観てました。
想いを寄せる揚巻からも冷たくあしらわれ、気の毒な意休です。(笑)

白酒売りの新兵衛演じるのは染五郎さんで、実は助六の実の兄。
身分を隠しているが、助六の実の名は曽我五郎、そして兄の曽我十郎。
実の父親の敵討ちをしようとしている最中、しかも養父の失くした家宝の刀、友切丸を探しもしないで、遊郭で遊んでるとは何事だ!と言わんばかりに説教です。(笑)
いやいや、ちゃんと刀を探すべく、手当たり次第に喧嘩を仕掛けては相手に刀を抜かせて探していると説明し、ならば一緒に探しましょうと。
なんじゃこりゃ!って感じですが、当時はこういう感じだったんでしょうかね。(笑)

で、標的になるのは通行人達。
その通行人里暁演じたのは猿弥さんで、先月は勘三郎さんが演じた役です。
いやぁ~、猿弥さんも見事に観客の笑いを取ってましたよ。
海老蔵さんには結婚ネタ、染五郎さんには金太郎くんネタで、ご本人達は必死に笑いをこらえてましたが、、、苦笑してましたねぇ。
その様子がまた可笑しくて、笑っちゃいました。

侍の格好をして揚巻に会いに来たのは助六の母、曽我満江(秀太郎さん)は、喧嘩ばかりしている助六の身を案じて紙子を着せる。
激しく動くと破れてしまう紙子を着て、喧嘩は控えなさいと諭すのでした。
そして再び意休が登場し、なかなか敵討ちをしない助六に説教です。
先ほどまでとは形勢逆転して、紙子を着て動けない助六はやられっぱなしですが、意休が抜いた刀を見て友切丸と確認した助六。
助六は揚巻と相談して、意休の帰りを待つことにして・・・。
っと、先月はここまでで幕でしたが、その続きが20年ぶりに上演されるという「水入りの場」です。

白装束の助六が、意休の帰りを襲い斬りつけ、友切丸を手に入れる。
すぐに追っ手がやってきて、身を隠すために大きな桶に入り込む。
この桶には本水が入っていて、ザブーンと水が溢れ出して圧巻でした!しかもずぶ濡れですよぉ~。(当たり前)
水を汲むための手桶の底を抜いて、それを頭から被って、顔を隠してます。
追っ手が通り過ぎ、桶から出てきた助六を揚巻が介抱していると、再び追っ手が登場。
自分の着物で助六を隠し、追っ手たちを追い払う様子が天晴れでしたね。
揚巻の助六に対する愛情と、その愛する男を命がけで守ろうとする勝ち気な様子が汲み取れました。
なんとかその場を切り抜けた2人は、また後で落ち合おうと約束して、幕。

いやぁ~、かなり見応え充分な演目が揃っていた、今月の演舞場。
ベテランに負けじと頑張る、若手の活躍がなんとも頼もしく感じました。

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コメント

よかったですよね!

はじめまして。
わたしも花形歌舞伎いってきました。最後の「水入り」が面白かったです。まさに「水も滴るいい男」でした(笑)。
昼の部も観たかったです。とくに「寺子屋」。
昼夜通しなんてうらやましいです!

JSさん

初めまして!
ようこそいらっしゃいました♪

JSさんも観に行かれたんですね♪
「水入り」良かったですよねぇ。
22年ぶりに上演されたとの事で、
貴重な場面を観れて良かったです。

昼の部も面白かったですよ!
4月の歌舞伎座では第二部を観てなかったので、
「寺子屋」も観れて大満足でした。

昼夜通しは、さすがに疲れましたけど。(笑)

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