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『変身』@ル・テアトル銀座

森山未來くんが”虫”に!!
って事で話題になったこの作品、観に行ってきました。

カフカの「変身」
カフカの「変身」

いやぁ~、どんな風に”虫”を表現するのか非常に興味深々だったのですが、、、
すごい!素晴らしい!!
未來くんの身体能力の高さを存分に活かしてて、
「感心」を通り越して「感動」しちゃいました。(笑)

てな事で、私的感想なんぞ。

外交販売員のグレゴール・ザムザは、ある朝不安な夢から目覚めると自分が大きな虫に変身していることに気付く。
彼は人間の言葉を話せなくなり、家族との接触はわずかな隙間を通して行われることに。
その後、家族3人はそれぞれ新しい仕事を始め、次第にグレゴールの世話がうっとうしくなってくるのだった。
やがて、傷を負い、眠ることもできず、何も食べずに衰弱してしまったグレゴールは静かに死んでいく・・・。


舞台セットはいたってシンプル。
蜘蛛のような形になったパイプを繋ぎ合わせた檻が中央にあるのみ。
劇中の効果音は演技に合わせて、キーボードやパーカッションの生演奏。

今回の舞台で面白いなぁって思ったのは、家族達のパントマイムのような動き。
パーカッションのリズムに合わせて、カクカクした仕草で食事のシーンを表現したり、
新聞を読んだり、裁縫したりという動きが無機質なイメージを受け面白く感じました。

あとはキャスト達のメイク。
みんな”白塗り”状態で顔が浮き立ってたなぁ~。
パントマイムのような動きとあわせて、まるでピエロのようでした。
ん~、「道化」って事で、人間の滑稽さを表していたのかと思うと納得です。

森山未來さん:グレゴール
とにかく凄い!としか言えないです。
あの身体能力の高さは何なんでしょう。
時にはパイプにぶら下がり、時には床を這いずり回り、足を広げ、腕を交差し、全身を使って”虫”を表現してましたね。
心の声を表現する以外はセリフが少ないゆえ、身体の動きで感情を表現してましたが、それが観てるほうにも充分すぎる位伝わってきました。
家族を愛し尽くしてきたのに、「変身」してしまった事で家族に見放された悲しさや寂しさが感じられて、切なくなりました。
しかし、、、この”虫”は一体なんでしょうね?
私のイメージではカブトムシとかゴキブリとか、、、褐色の固い羽を持った昆虫だと思ってたんですが。

穂のかさん:グレタ
初舞台とはいえ、度胸据わってて好印象でした。
声も通るし、表情もクルクル変わるし、舞台向きなんじゃないかな。
ミッキーマウスのような髪型もよく似合ってて可愛かった♪
尊敬し、慕っていた兄が急に”虫”になってしまい、嫌悪感をあらわにする様子を見事に演じてました。
兄の世話係を両親から押し付けられて可哀想に思うけど、、、
食事を投げつけてみたり、兄の姿を見て奇声を発する豹変っぷりには逆に嫌悪感だったなぁ。

永島敏行さん:ザムザ(父)
舞台で拝見するのは初めてでした。
サリーちゃんのパパのような”くるりん”おヒゲが印象的でした。
かなりセリフに苦労していたようですねぇ。途中何度かつかえてました。
父親の態度が一番腹立たしかったですね。
病弱だったゆえ、息子に養ってもらう立場だったのに、”虫”に変身してしまい働けなくなった瞬間から、棒で部屋に押し込んだり、リンゴを投げつけてみたり・・・。
まさに虫ケラ同然の扱いをしてて、ムカつきました。

久世星佳さん:ザムザ夫人(母)
さすがの演技です!
自慢の息子に対する深い愛情がある反面、醜い姿になってしまった事で戸惑う様子がお見事でした。
母親だからどんな姿になっても息子は可愛い、、、でも”虫”になった息子をどうしても受け付けられないという葛藤が、共感できるような、出来ないような。(笑)
心配はしてるけど、息子の変わり果てた姿を見るのが怖くて、娘に世話を任せるあたり、ずるいなっと思ってみたり。
娘のグレタ同様、ミッキーマウスの耳のような髪型がすごく印象的でした。

まるでロボットのように、毎日同じ時間に起き、朝食を食べ、会社に行き、同じ時間に帰宅して、寝る。
そんな生活を繰り返すうちにグレゴール自身は「自分の存在価値」に疑問をもっていたんでしょうか。
そして逆に家族達は懸命に働いて養ってくれたグレゴールを単なる「働き蜂」という存在でしか見てなかったんでしょうか。

虫=無視
互いに思いやる気持ちが無くなったら、終わりですな。

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コメント

楽しみ!!

おおうっ!!そうなんですかっ!
ちょっと不安だったんですが、楽しみになりました!
またまた関西上陸までは
まだ先なんですが、当日が楽しみです!
UP・・・も楽しみにしてるよっ!!

かずりんさん

そうなのよぉ~。
未來くんは完璧な”虫”でした。(笑)
大阪公演は、まだ先ですねぇ。
きっと、かずりんさんも気にいると思うので、
楽しみにしててねー!

感想も、、、頑張ります。(笑)

予想外に

面白かった~
カフカだから絶対ダメな世界だと思ってたし。。

このさい他の本も読んでみようかなと。
でもまた「なんじゃそりゃ」って思いそうな気もするんだけどね。。

父親はともかく、母親と妹はグレゴールを愛してたと思うんだけど。。
むしろグレゴールの体と心が離反したような気がしました。

ぴらさん

たしかに面白かったね!
もっと難しいのかと思ってたけど、意外と内容も分かりやすくて、
芸術作品として楽しめました。

たしかに、母親と妹はグレゴールの事を最後まで愛してたね。
でも「虫」という外見になってしまい拒否反応をしてたのも分かる。
(女の人は虫嫌いだからねえ。)

逆に私は、虫を捕まえて遊んでたような子供だったから、
母親達の態度が理解できなくてムカついたのかも。(笑)

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