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『血は立ったまま眠っている』@渋谷シアターコクーン

久し振りの観劇だいっ!
寺山修司の処女戯曲を蜷川幸雄が演出って事で不安半分、期待半分で行ってきました。

血は立ったまま眠っている
血は立ったまま眠っている

あぁ~不安のほうが勝った。(笑)
やっぱり、私にとっては寺山ワールドは難攻不落でした。
でも、、、猥雑な雰囲気は嫌いじゃない。

今日は客席も豪華だったなぁ♪
まず喫煙所で長塚圭史氏と遭遇。
客席には田中要次さんを発見!
あとはJ絡みで、東山紀之さんと今井翼くんが観に来てました。
(ヒガシと遭遇したのは2度目だわ。)

てな訳で、私的感想なんぞ。

競馬場の裏に位置する港町。
転がるドラム缶、どこかから、猫の鳴き声―。
公衆便所の前では、いつも張の悲鳴のようなブルースが響いている。

倉庫には自衛隊から盗みをはたらき革命を目論む若いテロリストがふたり住み着いている。
良は尊敬する灰男に何とか認められようと、落書きや窃盗など“破壊活動”に精を出す。
殺伐としながらどこか牧歌的なふたりの時間が流れていた。

寂れた床屋の主人は、仲間の一人、そばかすがもってきた闇取引の話に加われず、いらだちを隠せない。
集まるチンピラや娼婦たち。ペギーは張の弟、ドラマーの陳を誘い、葉っぱはインチキな占いを繰り返し、釘や南小路とぐずぐずとした日常をすごしている。

詩人の夏美が現れる。彼女こそは、良が愛してやまない姉だった。
灰男と夏美が恋に落ち、それまで平穏だった良と灰男の関係が歪み始める。
そこにひとりの男が訪れる。ダイナマイトを見せ、英雄になりたくないか、とテロ活動をふたりに迫る。そしておこる悲劇―。


開演前、舞台上にはセットなど何も無く、舞台奥の搬入口も全開状態。
開幕と同時に、公衆便所や床屋のセット、トラック、ネオンなどが次々に現れました。
っと、舞台袖から2頭の馬が登場、、、しかもサラブレッドだって。
全然、競走馬に見えないんですけどぉ~!(笑)
蜷川舞台で、数々の馬を見てきたけど、今回の馬は最悪だわ。
あんな駄馬いらん!(笑)

窪塚洋介さん:灰男(若きテロリスト)
窪塚さんは初舞台なんですね。いやぁ~意外に良かったです。
なんせスタイルいいから、舞台栄えするわ♪(笑)
今回の「灰男」という、何を考えてるのか不明で、掴み所がなくて、尖った感じの役柄がピッタリでした。
ただちょっと滑舌が悪くて、何を言ってるのか聞き取れなかったところがあったのが残念だったな。

森田剛さん:良(灰男を尊敬している若者)
森田くんの舞台は新感線の「IZO」以来ですなぁ。
今回の役柄が、これまたイメージにピッタリで、すごく良かった!
兄貴のように慕う灰男に誉められたくて、小さな破壊活動を繰り返す単細胞な良というキャラを見事に演じてました。
ん~、いのうえさんに教わり、蜷川さんにしごかれ、成長してるんでしょうねぇ。
かなり見直しました。

寺島しのぶさん:夏美(良の姉、灰男の恋人)
今回の寺島さんの使い方、、、もったいない!の一言。
重要な役柄とは思うけど、寺島さんを起用する必要はなかったんじゃないかと。
もう少し若い女優でも良かったのかとも思うものの、
灰男にレイプされるシーンなんかもあり、他の女優じゃ無理かぁっとも思ったり。(笑)
しかしレイプ後に言った「私がそうさせたのよ(みたいなセリフ)」はゾク~っと来ましたねぇ。
灰男にレイプされた後に、恋に落ちるっていうシチュエーションは私には理解不能でしたが。

六平直政さん:床屋の主人
六平さんの魅力満載♪まずあの付け毛に笑った!
後半できっと切られるんだろうなぁって予想してたら、見事的中!(笑)
ボコボコにリンチされた後のメイクはグロくて迫力がありました。
しかしリンゴの闇取引って、実際にあったことなのでしょうか?
息子に密告されてリンチに遭う父親って、、、この親子の関係性もいまいち理解不能でした。
緊張の舞台の中で、クスっと笑わせてくれる唯一の存在でしたね。

大石継太さん:謎の男
胡散臭い役柄でしたねぇ。
英雄になりたくないかとダイナマイトを調達し、灰男を焚き付け、
無理だと思ったら今度は良に声を掛け、しかもピストルを差し出し裏切り者を消せと言う。
ってか、この男の目的は一体なんだったんでしょう?
自分の手は汚したくないが、革命を起こし裏の英雄になりたかったのかな???

この戯曲は、六十年安保闘争との関係が非常に深いと、寺山自身が言ってるように、
その時代を知らない私にとって、理解がなかなか出来ないのは当然のことなのでしょうか。
(観劇後、色々調べてなんとなく分かったような気はしますが・・・。)
時代背景をよく知らないが故、様々な細かい疑問がありますが、それはそれでOKかと。

遠藤ミチロウさんの歌が秀逸!
ギターを掻き鳴らし、しゃがれ声で歌うブルースが心に沁みてきました。
で、舞台上の役者たちが全員で歌うシーンで、、、
東京キッドブラザースの芝居と重ねて観てしまい、思わず目頭が熱くなってしまいました。
寺山修司が旗揚げした「天井桟敷」から離れた、東由多加が旗揚げした「東京キッドブラザース」。
キッドは、寺山の熱い思いを継承した劇団だったと改めて思い、思わず感動してしまいました。
その歌声は決して上手ではなく、泥臭く、暑苦しい程なんだけど、逆に必死に生きている人間らしさを感じました。

アングラ感満載のこの芝居。
内容はほとんど理解できてないと思うけど、、、
心の奥底に何かが沁み付いたと思います。

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コメント

馬ね~

ばんえい競馬よりもっさりしてたよねぇ。。

夏美ってさ、良から灰男の事をいろいろ聞いてて
会わないうちから恋してて会いに来たのかな~なんて思ったり。。

東京キッドブラザーズって結局観れなかったんだよねぇ。。
知識だけは豊富なんだけどねぇ(笑)

ぴらさん

馬、、、本当にもっさりしてて「道産子」だったよねぇ。
サラブレッドじゃないわ、ありゃ。(笑)

>会わないうちから恋してて・・・
なるほどね!!
それなら理解できるわぁ。
いきなりレイプされて好きになったっていう展開だと、
かなり疑問が残るが、、、
前から惹かれてたとなると納得できるわ。(笑)

あら~。
経験豊富なぴらさんなのに、東京キッドは観れなかったのかぁ。
これも伝説と化していくのかしら。
今度、機会があれば一緒に横浜キッドを観にいこうか?(笑)

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『血は立ったまま眠っている』2010.2.22

2010年(平成22年)2月22日(月)19:00~ シアターBRAVA! 本日のお席は2階席後方センターでしたv 寺島しのぶさん&hellip;この日、ベルリンの銀獅子賞(最優秀女優)を取られてた様で&hellip;おめでとうございます♪ そしてロ

§ 血は立ったまま眠っている

血は立ったまま眠っている ヘビーな作品だ。。 寺山修司の処女作。 処女作にしてこれだけヘビーですか。。 このあとの作品がヘビーで...
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