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『グレイ・ガーデンズ』@シアター・クリエ

しのぶさんが新作ミュージカルに出演って事で非常に楽しみにしていた作品。
オフとオンのブロードウェイでも好評で、今回は日本版の上演。
やっとやっと観に行ってきましたよん♪

グレイ・ガーデンズ
グレイ・ガーデンズ

もぉ~、すごく良かった!
これはもうしのぶさんの魅力満載!!
若き頃の母親役と、晩年の娘役という難しい一人二役を見事に演じてたのは天晴れ。
草笛さんの存在感溢れる演技も圧巻で、二人の大女優の共演を観れて本当に良かった。

てな訳で、、、好き勝手な感想に興味のある方はどうぞ。

1973年、ケネディ一族の取材の為にドキュメンタリー映画のスタッフはジャクリーン・ケネディ・オナシスの叔母である、
ビッグ・イディ・ビールとその娘リトル・イディ・ビールが住むハンプトンのグレイ・ガーデンズ邸を訪れる。
1930~40年代は社交界の華と謳われた母娘だったが、今はゴミが散乱し荒れ果てたグレイ・ガーデンズ邸で多数の猫やアライグマに囲まれひっそりと暮らしていた。(wikiより)


このお話、、、実話なんですね。
前知識ゼロ状態だったので、観劇後、調べたら実話だと分かり、驚きました。
しかも母娘の外見が衣装も含め、実物とそっくりでかなり驚愕!
この芝居、以前に観た「クイーン・オブ・リナーン」となんとなく似てるのかと思ってましたが、全く別の話でしたねぇ。
舞台セットがまた素晴らしく、没落した後の荒れ果てた屋敷と、豪華で裕福な時代の屋敷との対比が見事でした。
そして映像もまた良かった!
屋敷の外や中を沢山の猫たちが歩き回ってる映像なんだけど、これが計算しつくされてて感心しちゃいました。

てな訳で、今回は1幕と2幕に分けて感想なんぞ。

<第1幕 -1941年- >
ニューヨーク州ロングアイランド。セレブの集う、華やかなグレイ・ガーデンズ邸
栄華をきわめるブーヴィエ家の美しきイーディスは、歌手に憧れている。
娘イディとJFKの兄ジョセフの婚約パーティでも、また歌うつもりらしい。

冒頭、古びて汚れた屋敷に現れる1人の老女は草笛光子さん
1幕での出番は、この冒頭部分と最後の部分のみ。
でも草笛さんの登場で没落した屋敷が一転し、華やかで豊かだった時代へさかのぼり、話が進んでいくという演出により、
この老女の回顧シーンだという事が容易に想像できました。
若き日のイーディスは大竹しのぶさん
白い部屋着に青いガウンを羽織り裕福な奥様といった感じ。
婚約パーティーで来客の前で自ら歌を唄おうと、住み込みの作曲家&ピアニストのジョージ(吉野圭吾さん)と歌の練習中。
でも娘のイディ(彩乃かなみさん)は母親が唄うのを断固として拒否しようとしていた。

最初は(なんでこんなに唄う事を拒否してるんだ?)と疑問に思っていたのですが、当時の上流階級の人達が、歌手を目指しているなんてもってのほか!と思われていたようですね。
しかも娘イディは過去にも母親が唄った事で縁談がダメになった過去があり、、、話が進むにつれてこのブーヴィエ家の”陰”の部分が露呈していきます。
イーディスの夫は単身赴任中で若い愛人と浮気してるし、清楚だと思っていたイディは実は過去にも男性と付き合った経験もあり、バージンではないらしい。
しかも学生の時にプールで水着が破れて裸体を露わにしたハプニングがあった時も、一切慌てることなく「ボディ・ビューティフル」というニックネームを付けられたとか。

そんな話を聞いて婚約を破棄してしまうのはジョセフ(川久保拓司さん)。
(ちいせぇー男だなぁ)っと思ったけど、将来は議員を目指すエリートだから、妻になる人のスキャンダルは禁物だったんでしょうね。
イーディスの父親、ブーヴィエ少佐(光枝明彦さん)も、娘が歌手を夢見て歌う事に猛反対し、私が死んでも財産をあてにするなという始末。
縁談がダメになったイディは家を飛び出していき、家の中で孤独感に苛まれるイーディスを残し1幕の終了。

1幕はまさに華やかな印象。
日本語での歌詞も違和感なく、すごく聞き取り易くてすんなりストーリーに入っていけました。
裕福で幸せそうな一族が抱えている様々な問題が浮き彫りになっていき、2幕へ繋がっていきます。

<第2幕 -1973年 ->
キャットフードの空き缶に埋もれ、荒廃したグレイ・ガーデンズ邸
年老いたイーディスと婚期を逃したイディは、無数の猫に囲まれて暮らしている。
唯一の娯楽であるラジオに耳をすませ、グレイ・ガーデンズの追憶にふけりながら・・・。


実は母親同様、自分もショービジネスの世界に憧れ、ニューヨークに行っていたイディだったが、母親に呼び戻され年老いた母と共にグレイ・ガーデンズで暮らしていた。
その年老いたイーディスは草笛光子さん、同じく年齢を重ねたイディは大竹しのぶさん。
2幕目で一番驚いたのは、イディの衣装!(笑)
なんて奇抜なファッションなんでしょう。
パンストとパンツを逆に履いていたり、スカートも逆(ウエスト部分を裾)にして履いてたり、スカーフを頭に巻いて、薄くなった髪の毛を隠していたりと、とにかく奇天烈な印象。
中年太りでぽっこり出たお腹がみるも無残な印象を受けるが、本人はあっけらかん。(笑)
あの美しかったイディが、年月の流れでこうも変貌するのか、、と思いながらも、本人のキャラが明るいから、ついつい笑っちゃうのよねぇ。

昔はお手伝いさんが居て、家事一切を任せていただろう上流家庭のなれの果てとでもいいましょうか。
料理はもちろん、掃除やベットメーキングもした事ないから家は荒れ放題。
50 匹を超す猫や野生のアライグマと排泄物とゴミであふれ、異臭たちこめる屋敷は、近所からの苦情で衛生局の立入検査が入る始末。
でもこの二人、明るいのよねぇ。
ラジオやレコードをかけて、大好きな歌を聞きながら毎日を過ごしている。
時折登場してくる、かつての屋敷の住人達が、二人を憐れんだような目で唄いかける様子が、なんともいえない程の悲しみを感じました。

ある日、もうガマンが出来ないと家を出ようと決意するイディ。
荷物をまとめ、門の前まで来たが、その門を開ける最後の決断が出来ないでいた。
一方のイーディアスは娘の部屋を覗き、荷物がない事に気付き、家を出ようとしたことを悟る。
「イディー!イディー!お腹が空いたわ!」と大きな声でイディを呼ぶ母の声を聞いたイディは、門に背を向けて、「今行くわ。」と。

もぉ~このシーンがね、なんとも言えないほど、切なくてねぇ。
互いに喧嘩をしながらも子離れできずに娘を頼る母親と、家を飛び出したいと思いつつも母親を見捨てられない娘。
そして若かりし頃、ショービジネス界を夢見て、家を飛び出していったイディとの対比が、見てて痛々しくてね。

部屋に戻り、母親に「カニクリームがいい?トマトクリームがいい?」と夕飯の缶詰を聞くイディ。
そのイディに向かって言ったイーディアスの言葉は、「あなたが決めなさい。」と。
そして優しく微笑むイディ。

長い間、娘を”かごの鳥”状態にしていた母親が、初めて娘に対して「自由」を与えた一言。
この言葉を聞いて、なんだか一筋の希望を見た気がしました。

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コメント

こっちも

書けた~

>”かごの鳥”状態にしていた母親が、初めて娘に対して「自由」を与えた
なるほど~そこまで考えなかった。。
ほら、なんつっても記憶薄れてるし。。(笑)

でも、東宝のくせにいいの作ったね~って感じでしたね。
二人の大女優のおかげですが。。

ぴらさん

素早いなぁ~。

>なるほど~そこまで考えなかった。。
ん~、イディに選択権を与えた=自由を与えたって、
思ったもんで。。。(笑)

>東宝のくせにいいの作った
うはは!
くせにって、、、
私はどちらかっていうと亜門のくせにって感じたよ。(笑)
確かに、二人の大女優の活躍のおかげですね♪

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