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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『ガス人間第1号』@シアタークリエ

大王が原作ありきの作品に挑戦!
しかも同名の東宝映画の舞台化と聞いて、非常に楽しみにしてましたー!(笑)

ガス人間第1号
ガス人間第1号

いやぁ~感動しちゃったよぉ~。
実を言うとこの作品、あまり期待してなかったんですよぉ。
だって、「ガス人間」よ!「ガス人間」。(笑)
人造人間が登場すると聞いて、戦隊モノを想像してたんだもん。
そしたら、まあ、感動しちゃったわよぉ♪
こんな良い話だとは思わなかった。
ラストでの中村中さんの歌声にウルウルしちゃったし♪
思わず原作の東宝映画も観たくなりました。

てな訳で、感想なんぞ。(めちゃくちゃ長いです)

連続放火事件を追う警部補・岡本は放火現場付近でのガス自殺事件を知らされる。
死亡したのは有名バンドのギタリスト。
過去に起きた同様の 3 件の自殺事件を調べる岡本だが、彼の恋人である週刊誌記者・京子も同じく事件を追っていた。
どの現場にも「JOWKI 」という解散したバンドのレコードが残されており、そのボーカルの女性「CHIYO 」(藤田千代)が容疑者として逮捕された。
しかしその事件は不可解な事だらけであった。
無愛想で謎めいた中古楽器店員・橋本。異質なガス。完璧な「 CHIYO 」のアリバイ。牢獄でうごめく煙。
そこには哀しい愛と結末が隠されているのだった。(公式サイトより)


アメリカから最高のパイナップルの苗を日本に持ち込んだ男がいました。
、、、それはさて置き。

(をぉ~いっ!続きは!!)って心の中でツッコミつつ、大王特有の前説で始まったこの舞台。
セットは沢山の柱と、いくつかの階段があるだけの無機質な雰囲気。
盆が回り、マイクスタンドが置かれるとレコーディングスタジオになったり、
スチールの机と椅子が置かれて警察署の一室になったり、雑誌編集室になったりと、
少ないセットで場面を変化させる手法に感心してました。

主なキャストを中心に感想を。

伊原剛志さん:岡本(刑事)
三枚目でボケキャラ、頼りない感じの刑事なんだけど、実は人情味溢れキレ者という役柄でした。
キャラのイメージは「五右衛門ロック」での左門字って感じかなぁ。
伊原さん、大王作品では三枚目役が板についてきましたねぇ。(笑)
千代の仕草や、田村の仕草を真似した時は大爆笑しちゃいました。
その他、細かいところで色々と笑わせてもらいました。
トボけたいい加減な奴かと思いきや、京子が危ない目にあった事を聞いてから一転!
取材と称して捜査にクビを突っ込まないように説教するシーンは格好いい!って素直に思っちゃいました。(笑)

中山エミリさん:京子(週刊誌記者)
好奇心旺盛でどんどん取材の手を広げ、危険な目にあってしまう人の話を聞かない記者。
いやぁ~顔が小さい!(笑)
伊原さんと恋人同士という設定だったけど、見事な”デコボコ”カップルでしたねぇ。
一幕最後、ガス人間に襲われてしまうんだけど、観ててハラハラしちゃいました。

山里亮太さん(南海キャンディーズ) :田宮(ガス研究者)
今回の一番の笑いポイントでしたわ!
ガスヲタクの研究者で、胡散臭い雰囲気がピッタリでした。
ズボンを掴んでちょっと斜めに立つ姿や、しゃべり方がなんだか怖くてね。(笑)
「ケトン!ケトン!」と繰り返し言うのが笑えて、笑えて・・・。
終盤では大活躍でした。

水野久美さん:久子(橋本の母親)
京子が面会に訪れる、橋本の母親。
なんか気品溢れるご婦人といった感じで、今回の舞台では”異色”な存在でしたね。
ボケる京子に間髪いれずツッこむ様子は痛快で面白かったなぁ。
息子が死んでしまい、「悲劇の母」かと思いきや、、、実はガス人間を創造した博士だったとは!
ラスト、それまで車椅子に座っていたのがスクっと立ち上がり告白したシーンは迫力ありました。

三谷昇さん:音楽エンジニア
千代の歌に惚れ込み、”どんな音でも作ってやる!”と尽力をつくすパートナー。
いやぁ~、可愛らしいおじいちゃんって感じで、すごく微笑ましかったです。
リズムに合わせて踊ったりと身軽なところも見せてくれて、癒されたなぁ。
歌声を聞き、その時の千代の感情が理解できてしまうんだけど、最初は「小心者」だったのが、ロックの激しいリズムで「傷心者」に変化し、最後には「焼心者」となり・・・。
「私を抱きしめて」という千代の言葉に躊躇している橋本に向かって、「君がやらなければ僕がやる」と言った時は、ジーンとしてしまい泣けてきました。

高橋一生さん:橋本(ガス人間)
楽器店に勤めていて温和な好青年。
でも実は、彼こそが、千代を守る為に邪魔な人間を排除していくガス人間だった。
いやぁ~、いい演技されてましたねぇ。
ガス人間ってどうなのよ?って思いましたが、こんなに純粋で、心美しく、愛に溢れた人だったなんて・・・。
自分の怒りがMAXになると、ガスを放出してしまうんだけど、その時の演技がすごかった。
身体を小刻みに震わせ首元と両手からガスが出る様子は観てて(すげぇ~)って思ったもん。(笑)
千代が警察に捕まってしまい、自分が犯人だと自首しに行き、岡本達にガス攻撃をした時も驚いた!
ガスが岡本めがけて銃のごとく飛ぶのよ。
千代が舞台で唄う姿を、見つめる顔が素晴らしかった!
何とも言えないほどの悲しい目をしてて印象に残ってます。
結末は、、、悲しいんだけど、橋本にとっては幸せだったのかな。

中村中さん:藤田千代(歌手)
元「JOWKI 」のボーカリスト。
バンド解散後は表舞台から姿を消しているが、復帰して唄う事を目指している。
怪しげな雰囲気、ハスキーな声、そして圧倒的な歌唱力を、思い切り堪能してきました。
彼女(でいいよね)の舞台は「ヘドウィグ」以来ですが、その時はコーラスが主で、あまり歌声を聴けなかったけど、今回はもぉ~本当に素晴らしかった!
今回の楽曲は中村さんが手がけたそうで、劇中も様々なアレンジで聴かせてくれました。
「小心者」も「傷心者」もその歌声に聞き惚れてたんだけど、コンサートシーンで唄った「焼心者」では思わずウルウルしちゃったよぉ~。
しかも千代が唄う横で、エンジニア演じた三谷さんが一緒に口ずさみ、顔を真っ赤にして泣いていたのを見てしまい、、、涙腺破壊!(笑)
唄で感動させるって、すごいわ、マジで。

ガス人間を抹殺しようとする警察たちの罠で開催されたコンサート。
1人も観客が入ってない会場で唄う千代と、その歌声を聞きステージに近寄る橋本。
警察の作戦は岡本の手によって中止になり、ステージ上に優しく招きいれて抱き合う千代と橋本。
しかし千代の手にはライターが握られていて、火をつける・・・。
やっと互いの気持ちを確かめ合うことができたのに、あまりにも悲しい結末にただ呆然としてしまいました。

思わず、良い作品に出会えて、本当に良かったぁ~。
カーテンコールにBGMで流れていた曲の歌詞が「GAS-MAN No.1~♪(ガスマンナンバーワン)」って唄ってて、大爆笑!(笑)
最後の最後まで観客を楽しませてくれる大王。
やっぱりあなたは天才です!

「焼心者」の着うたが配信されるというニュースがあったので貼っておきます。
コチラから。

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コメント

やっぱり♪

麗さん♪
麗さんも嫌いなタイプの芝居じゃないと思ってましたよ~。
中村さんの歌、本当に良かったですよね。鳥肌立ちそうでしたもん。
彼女のミステリアスさで成立した舞台だったんじゃないかと。
私自身も観る前はあまりテンションが高くなかったんだけど
「観ておいて良かった~」と思った1本でした!!

観てきたよ~

前説ネタ、なんだっけ。。忘れちゃった。。

これね、映画もおすすめですよん。
ラストがね、舞台とはちと違っててね、あっちも視覚的に衝撃的でね・・・
これ以上はやめておこう(笑)

みんみんさん

凄く良かったよぉ~♪
中村さんの歌には本当に感動して、泣かされました。(笑)
アレンジ変えただけであんなに印象変わるんだもんなぁ。
ロック調の「傷心者」も好きなんだけどね。

>私自身も観る前はあまりテンションが高くなかった
同じくです。(笑)
でも、みんみんさんの評価が高かったから、
めちゃくちゃ楽しみになってました。
ほんと、観て良かったよね!
さすが大王です。(笑)

ぴらさん

おっ!観て来たんだね!
前説ネタ、、、忘れちゃったの?(笑)
毎日変えてたみたいだから、聞きたかったなぁ。

>これね、映画もおすすめですよん。
マジっすか!
芝居観たら、原作の映画にも興味が・・・。
ラストは舞台とは違うんだね。
視覚的に衝撃的???

うぅー、気になるじゃないかー!(笑)

ケトン

麗様
映画もおすすめです(ぴらさんと同じだぁ)
DVDを観た翌日、劇場に行ったもんだから
いたる所がリンクするよ~な、しないよ~な(笑)
しか~し、大王はやはりただものではない。
あの物語をこんな物語に!!
ラストはウルウルきちゃったしぃ。
東宝特撮で舞台化ってイイかも(笑)

なにより「ケトン!」だよね。も~忘れられましぇん。
ガハハ

かしまし娘さん

かしまし娘さんにも映画、薦められたー!(笑)
ぴらさんにも薦められたし、、、こりゃ見なくちゃですね♪
原作映画を、大王がどんなふうに舞台用にアレンジしたのか、
興味津々ですもん。

>ラストはウルウルきちゃったしぃ。
うんうん!
あのコンサートシーンは、まじで泣けました。
いい声なんだもんなぁ。

「ケトン!」には、まじで笑いました。(笑)
キモいんだもんなぁ!(誉めてます。)

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