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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『ザ・ダイバー』@池袋東京芸術劇場

昨年、ロンドンバージョンで上演されたこの作品。
今年は日本バージョンと称して、日本人キャストによる上演!
大竹しのぶさんが出演と聞いて、非常に楽しみにしてました。

ザ・ダイバー
ザ・ダイバー

あぁ~もうもうもう!!!
観に行けて本当に良かった。
素晴らしい芝居に、終演後しばらく腰があがらなかったわ。

今日は藤原竜也くんと池田成志さんに遭遇しました。
私、劇場での成志遭遇率、高いなぁ~。(笑)

てな訳で、私的感想に興味のあるかたはどうぞ。

拘置所の一室で待機してる精神科医の元に、
放火殺人の容疑者である女がやってくるところから物語が始まる。
精神科医は女に優しく語り掛けるが、女は精神的に不安定な状態で、錯乱している。
カウンセリングが始まると、女は、能や源氏物語の登場人物に成り代わり、
話しを始め、次第に放火事件の状況が明らかになっていく。


ロンドンバージョンの感想はコチラからどうぞ。

今回の舞台セットもシンプル。
中央に木製のベンチがあり、一人掛け用の椅子が数脚。
両サイドには鉄パイプを組んだ柱があるのみ。
上手側には鼓や太鼓の鳴り物さんが待機。(昨年のロンドンverとは逆サイドになったね)
主な小道具は扇と布、あとは大小の紙製のバックのみ。
この紙製のバックが客席からは目隠し状態となっていて、(面白い使い方だな)っと感心してました。

大竹しのぶさん
もう凄いとしか言いようがないです。
ユミの人格の時の怯えたような表情やら、
声にならない叫びを繰り返す恐怖の表情もお見事でしたが、
別人格になる瞬間の顔の切替にただただ驚くばかりです。
本当に別人のようにコロっと変わるのよ。
表情というよりは顔つきが変わるのが怖いくらい凄くて・・・。
自らの手で、お腹から子供を取り出す迫真の演技では観てる私も胸が締め付けられて涙が止まらなくなりました。

渡辺いっけいさん
汗だくで熱演してましたねぇ。(笑)
ヒステリックに怒鳴りまくり、ユミに対して暴力を振る警部補が本当にイヤな奴って感じで観てました。
逆に、バラエティ番組の司会者役の時は変な髪形にして、ハイテンションにハジけてて面白かった!
「~だがねぇ」と名古屋弁(?)で話し、「扇を掴む時、役者の顔をしていないっと投書を頂きました。」と笑わせてくれました。

北村有起哉さん
久し振りに有起哉くんらしいっというか本領発揮の役柄でしたね。
検察官役でのオールバックに四角い眼鏡姿がなんとも言えず胡散臭くてGood!(笑)
浮気相手と携帯電話で話す姿が、なんだか滑稽でね。
源氏の君はもぉ~雰囲気ピッタリ!
女を惹き付けてとりこにしてしまう源氏を見事に演じてました。

野田秀樹さん
怪物です。(笑)
前回のロンドンバージョンの時も感じた事だけど、野田さんの演じる”女”は本当に凄い。
終盤”葵上”になった瞬間、しのぶさん同様、急に女になったのが観てて分かるのよぉ。
外見は精神科医のままのスーツ姿なんだけど、源氏に手を引かれ階段を下りる時、足が内股になっててね・・・。
その豹変っぷりにはただただ感心。
夫の浮気相手であるユミに対して何度も何度もリダイアルをして追い詰めていくのが、正妻の強さと、意地を感じてしまい怖くなりました。
「あんたは、お腹から子供を掻き出すことしかできない女なのよ」の言葉は、何度聞いてもショックだなぁ。

昨年のロンドンバージョンと、今回の日本バージョンの両方を観て、、、
今回のほうが妙に生々しく、セリフの一つ一つが胸にドーンと迫ってきて参ったわ。
セリフが日本語というのもあるでしょうが、この作品の題材となった事件の詳細を既に知っていたというのが大きな理由かも。
ユミ演じたしのぶさんに感情移入しまくってしまい、なんだか観ている私自身がユミと同化していたというか、、、、。
浮気相手の男の子供を2人、放火で殺してしまったのはもちろん許されない犯罪なんだけど、自分の子供を2度も堕胎せざるを得なかった苦悩や悲しみが伝わってきてね。

男が言った言葉には怒りがフツフツと。(笑)
「僕が一体なにをした?」
女の罪も重いけど、この男の意識のなさが一番の大罪だと感じました。

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コメント

良かったね~

麗さん♪
ロンドンバージョンも良かったけど、私個人としては今回の方が
肌に合う感じがして好きでした~。
あのぐらいの大きさで観ると、本当に迫力があっていいですよね。
それにしても、野田さんって本当に天才!

みんみんさん

いや~本当に良かったよぉ。
ロンドンバージョンと日本バージョン、どちらも良かったけど、、、
やはり日本語でのセリフということからか、
生々しさは今回のほうが断然でしたね。

野田さんの女役。
怖さ倍増で迫力満点でした。(笑)
これも頑張って感想かかねばっ!

演劇の可能性

麗さま
見応えありましたね~。
自分のブログにも書いたのですが、私はロンドンバージョンを
観ていませんので、この作品は衝撃でした。
脚本や役者さんの演技は元よりすばらしい上に、演劇で表現
することの限りない可能性を感じました。
こんな作品に出会えるから、演劇ファンはやめられませんよね~。

再登場。

麗さん♪
また来ましたよ~♪
>この作品の題材となった事件の詳細
ああ、私は今回もコレを調べていくのを忘れてました(ToT)
でも源氏物語や海人のオマージュが、ロンドンバージョンよりも今回の方が
しっくり来たな~とは思いました。
やっぱりセリフは“読む”よりも“聞く”ほうが頭に入ってきますね。
しっかし、こんな作品が出来てしまって、しかも役者もできちゃう野田さんって・・・
オソロシイ人ですっ!

スキップさん

見応え十二分でしたよぉ~。
観終わった直後は、なかなか立ち上がる事ができませんでした。

ロンドンバージョンは、セリフも英語、キャストも野田さん以外は外国人って事で、
なんか日本バージョンよりも「芸術性」を強く感じました。

一方の日本バージョンはセリフも日本語、キャストも日本人って事で、
「現実的」に見えて、より生々しく見えたのかもしれないです。
「能」や「源氏物語」、そして実際の事件も日本ですからね。


>演劇で表現することの限りない可能性
そうですね!
ただの布が着物を想像させたり、扇が携帯電話になったり、ピザになったり。(笑)
観る側のイマジネーションを最大限に引き出す、
野田さんの演出はやっぱり好きだわぁ。
こういう作品に出会えると嬉しいですね!

みんみんさん

何度でもいらっしゃ~い♪(笑)

事件の詳細は、、、
私のロンドンバージョンの時の記事の下のほうにリンク貼ってあります。
もしご興味があるようならぜひ読んでみてください。
ただ、かなり生々しい表現があるので、ご注意あれ。
この記事を読むと、かなり忠実に舞台に取り入れた事が分かります。
セリフとか状況とか・・・。
しかもユミに同情しちゃうし、感情移入しますよ。


>ロンドンバージョンよりも今回の方がしっくり来たな~
うんうん。
スキップさんへのコメントでも書きましたが、
能や源氏物語は日本のものですしね。
ロンドンバージョンは「外国から見た日本」って感じで、
あまり現実味が感じられなかったと思います。

野田さんは、天才を通り越して怪物ですなっ!(笑)
女が見たくない「女」を演じられるのはすごいと思います。

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観劇「ザ・ダイバー」日本Ver.

新宿でのカリグラフィー教室の後、池袋へ移動。少しビックカメラで買い物をしてから、東京芸術劇場へ!そう言えば、何週間か前にも来てましたね、池袋(笑)。 野田秀樹 芸術監督就任記念プログラム「ザ・ダイバー」日本バージョン東京芸術劇場 小ホール 5列目14:00開演
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