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『夜の来訪者』@新宿紀伊国屋ホール

ちらほら聞こえてくる評判がめちゃくちゃ良いこの芝居。
役者である段田さんが演出に初挑戦って事でも話題になったこの芝居。
やっと観に行ってきました!

夜の来訪者
夜の来訪者

いやぁ~、2時間もののサスペンスドラマを観ているかのようで、
めちゃくちゃ面白かったぁ~♪
芸達者な役者が揃い、見応えも充分!
じつはそんなに期待してなかったんだけど、、、 凄く良かった♪

詳細な感想なんぞ。(ネタバレあります)

物語の舞台は、一代で財を成した実業家の邸宅。
応接間では、この家の娘と地元の有力者の子息との婚約を祝い、家族は喜びの絶頂にいた。
その一家団欒の席に、ある事件の報せをもって、一人の警官が訪れる。
警官は、婚約者を含む家族一人ずつに対し、その事件との関連性を問い質していくが、
誰一人、自分に何の関わりがあるのかさえわからない。
しかし、男が投じた一石は、次第に家族それぞれの心を大きく揺さぶり、
やがて、その言動は思いもよらない方向へと転じ、そして・・・。(公式サイトより)


まずね、この劇場に来たのってめちゃくちゃひさしぶり!
私の記憶が確かなら、、、最後に紀伊国屋ホールで観劇したのは、2003年の「BIGGER BIZ」以来だわ。
ってな訳で6年ぶりに紀伊国屋ホールへ!

舞台上には昭和初期の、いかにもお金持ちな家の居間というセット。
ソファーやテーブルといった調度品が置いてあり、大きな振り子時計やら、ロッキングチェア、壁には海がめの剥製が飾ってあり、、、成金趣味って感じ。(笑)
婚約の夕食を終え、”おめでたムード”で妙にテンションの高い家族と、婚約者が居間で紅茶やお酒を飲みながらくつろいでいた所に、警官と名乗る男が現れて・・・。

私、冒頭での金持ちの何不自由ない幸せそうなシーンを観てて、イライラしてました。
なんか”鼻もちならない”って言うか、”うそ臭い”って言うか、”いかにも”って言うか・・・。
耳障りな”作り笑い”にムカついたのかも!?(笑)

段田安則さん:警官の橋詰
とある女が、消毒薬を多量に飲んで自殺を図り、つい先ほど病院で死んだという。
この事件(自殺なのに”事件”と言ってるあたり既に怪しい)に関して事情を聞きたいと秋吉家にやって来る。
いやぁ~、段田さんはこういう意味ありげな怪しい役がピッタリだわ。
あんな風に、常に冷静に、しかも高圧的に話されたら、誰でも警官だと信じちゃうよね。(笑)
しかも今回は演出も担当したとの事で、演技力のある役者は、演出に関しても才能あるのねぇ~っと感心しきり!
他の役者さんとの演技のバランスも良く、”魅せ方”を知り尽くしてるなぁって思いました。

高橋克実さん:秋吉兼路(家の主)
会社を経営し、一代で財を成した。
その会社工場で働いていた”ある女”は賃上げストライキの最前線に立っていたが、他の従業員への見せしめに、兼路は女を解雇する。
克実さん、着物姿が似合ってましたねぇ~。
着物の裾から見えた、ももひきもお似合いで・・・。(笑)
そして、相変わらず声が大きい!劇場に響き渡ってましたわ。
でも威厳ある、厳格な父親という雰囲気にぴったりで良かったです♪

坂井真紀さん:秋吉千沙子(今夜婚約した秋吉家の長女)
何不自由なく贅沢に育ったお嬢様。
工場を追われた”ある女”は高級デパートで売り子として働いていたが、美貌の持ち主だったことから千沙子は嫉妬する。
デパートのお得意様だった千沙子は、店の支配人にクレームをつけ理不尽な解雇をさせる。
虫も殺せないような世間知らずのお嬢様かと思いきや、意外に頭がよく計算高い女、、、って感じでしたね。(笑)
冒頭でのムカついた笑い声は彼女のことです。(笑)
でも逆に言えば、私がムカついちゃう程、役柄に入りきってたということだよね。
内巻きのおかっぱ頭が妙に印象的で、意外に素直な感性の持ち主という役を見事に演じてました。

岡本健一さん:森永良三(千沙子の婚約者)
やっと千沙子との婚約を決意した、森永家の御曹司。
仕事仲間に無理やり誘われて入ったお店でホステスとして働いていた”ある女”と出会う。
その美貌に魅了され、”ある女”の生活を援助するようになるが、転勤を機に別れる事に・・・。
オカケン、歳とったねぇ~。でも顔に刻まれたシワがいい感じ♪(笑)
彼もまた御曹司って事で上流家庭のお坊ちゃまって感じが、なんとも言えず胡散臭くてねぇ。
千沙子には仕事が忙しいからと言ってたのに、別の女を囲い浮気していた事がバレて狼狽する姿には笑わせてもらいました。

渡辺えりさん:秋吉和枝(兼路の妻)
お手伝いさんがいる程の裕福な家庭の大奥様。
慈善事業団体の副会長を務めていた和枝は、”ある女”がお金を借りに来た際に、けんもほろろに断る。
女は妊娠中でお金を必要としていたが、妊娠させた相手の男からのお金は一切受け取らなかった。
それは彼がどこからか盗んだお金だと知ったから・・・。
いやぁ~えりさん!”たぬき御殿の女将”って感じで凄かったですねぇ。(←誉めてます)
貫禄十分で、修羅場をいくつも越えてきたって雰囲気満載。
警官に言い詰められても表情ひとつ変えず応戦するとこなんて最高!
でも次第にボロが出始め、しまいには驚愕の事実が待ち構えてるんだけどね。(笑)

八嶋智人さん:秋吉兼郎(秋吉家の長男)
秋吉家のバカ息子。(笑)
ふらっと入ったお店で働いていた”ある女”と出会う。
ある日泥酔した勢いで、女の家に上がりこみ体の関係を持つ。
そんな関係を続けていたが、その後女は妊娠をしてしまい、兼郎は会社の金を使い込み、女に渡していた。
その事実を知った女はお金を受け取らなくなり・・・。
今回の八嶋さん、おとなしめの演技でしたねぇ。(笑)
本気で涙を流し、後悔する姿がすごく印象的でした。
でね、、、一言いってもいい?
なんで坂井さんの「弟役」なのー!(笑)
逆だろ、逆!
坂井さんに向かって「姉さん」って言った瞬間、(え?ウソでしょ?)って思っちゃいました。

自分の気まぐれな一言でデパートを辞めさせてしまった娘。
妊娠させてしまった上、お金も受け取らず、追い詰めてしまった息子。
激しく後悔する二人とは逆に、世間体を気にし不安な気持ちをおし隠すように、何事もなかったように振舞おうとする両親と婚約者。
それぞれに”ある女”との関わりがある事が分かり、うわべだけの幸せ家族に亀裂が入る。
しかし警官が帰った後、ちょっとずつ冷静を取り戻した両親と婚約者。
「橋爪」という警官の存在を確かめ、「消毒薬を飲んで自殺した患者」の有無を確かめ、いないことを知る。
さきほどまでの不安や恐怖感は消え去り喜ぶ両親たち。

そこに電話が鳴り、「つい先ほど自殺した女性が息を引き取りました。今から警官がうかがいます」と・・・。
ここで幕。

いやぁ~、このラストは想像してなかっただけに衝撃的でした!
この芝居、ストーリーが面白いね。
こういうシュチュエーションって誰にでも起こりうる事だよね。
自分は全く悪気無く、つい言ってしまった一言や、つい取ってしまった行動が、相手には自殺を考えるほどの大ダメージを与えているかもしれないって思うと、本当に怖い。

ん~、私も気をつけようっと。(笑)

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コメント

うん♪うん♪

めっちゃよかったよね~~~!
UP楽しみ~~♪待ってます~~~♪

かずりんさん

めちゃくちゃ面白かったよぉ~!
私的には渡辺えりさんがツボでした。(笑)

頑張って感想書くね!
書けたらTBしに行きま~す♪

書けたよ~

>”うそ臭い”

あ、やっぱり?(笑)
演出として上手くいってるよね。

でさー。。。
あの橋詰ってのは結局何者なんでしょ?

ぴらさん

うそ臭い、上流家庭。
確かにまんまと演出家の思うツボですな。(笑)

>あの橋詰ってのは結局何者なんでしょ?
いえてる!
目的も分からないし、正体もわからないし、、、
一緒に行った友人は「幽霊」って言ってた。(笑)
私は、森永財閥からの「刺客」だったのかと・・・。
秋吉家を引っかき回して、会社を買収しようとしていたのかと思ってました。
だから婚約者の良三もグルだっとのかと勘ぐってました。
真実はいかに?(笑)

たぬき御殿!

いやはや、渡辺さん、凄い貫禄でしたねぇ~っっ。
そして、高橋さんのももひきっ!
私の席ったら、とても良い角度だったもんですから、
足開いて座ってくらさっちゃうと、
もぉ~ゼェ~んぶ見えちゃうんですもんっ、ホホホッ♪
でもホント、橋詰はイッタイ何者だったんでしょね?
演出した段田さんは何だと思ったんだろ、知りたいですねぇ。

とぐろさん

えりさん、たぬき御殿の女主人だったよねー!
私、ジブリ作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い浮かべてました。(笑)
貫禄のある着物姿といい、髪型といい、たぬきでした。(まだ言うかっ!)
とぐろさんの席から、克実さんのももひき、丸見えだったんですね!
羨まし、、、、くないなぁ~。(笑)

しかし、芝居を観終わった直後から気になってましたが、
日を追うごとに橋詰の正体が気になって仕方ないっ!
あれは秋吉家の全員が見た「幻」だったんでしょうか?
ん~、段田さんに聞いてみたいね!(笑)

橋詰が一体ナニモノか・・・・。・・・という麗さんの
疑問に、何も考えず見て帰ってきた私は考え込んでしまった・・。
ホント・・・何者なんでしょうね?!
作者が橋詰の姿を借りて登場してきた・・と考えちゃダメかね(笑)
しかし、まあそれはおいといてもいいお芝居でしたよね!!
紀伊国屋ホールも、いい小屋だった!(笑)こじんまりしてて・・。
今度は、もう間違えずに行けます!!(笑)

かずりんさん

橋詰の正体、気になるでしょ?(笑)
目的もわからないしね。
他の方の感想で、橋詰がずっと「時間が無いのです」って
言ってたのを思い出し、、、
これって、本物の警察から電話が掛かってくるのを分かってたって事だと思ったら、
ますます正体が気になっちゃいました。(笑)

紀伊国屋ホール、私も数える程しか行ってませんが、
縦長の構造は意外にも見やすいよね。
椅子の背もたれの角度が深くて、座った瞬間ビビるし。(笑)
(後ろに倒れるんじゃないかって・・・。)

>今度は、もう間違えずに行けます!!(笑)
良かったねぇ~♪
紀伊国屋ホールとサザンシアターは同じ新宿でも微妙に離れてるので、
間違えたらビビります。(笑)

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