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『冬の絵空』@世田谷パブリックシアター

巷であまり評判のよろしくないこの舞台。(笑)
私的にも苦手感バリバリの”スズカツ”演出という事もあり、、、
あまり気乗りのしないまま、観に行ってきました。

冬の絵空
冬の絵空

いやぁ~、なんの!なんの!
意外にも楽しめちゃったよぉ。(笑)
話にもグイグイ惹きこまれたし、(主役はさておき・・・)役者がいい♪
なんと言ってもじゅんさんが最高!
生瀬さんや、粟根さん、そして中越さんが素晴らしく良かった!

てな事で、私情たっぷりの感想をどうぞ。

時は元禄。人気役者・沢村宗十郎は豪商・天野屋利兵衛に、娘のおかるを嫁にしたいと嘆願するが、まったく相手にされない。
大石内蔵助は城主・浅野の切腹、お家取り潰しが決まった後も、討ち入りにはやる家臣たちを抑え、まだ討ち入りの機は熟していないこと、そして各々の身の振り方を考えるよう説く。天野屋は赤穂の家臣たちが討ち入りすることを期待していた。しかし、大石にその意志がなく赤穂浪士の評判も落ちていることを嘆いた天野屋は、一計を案じ、宗十郎に、あることを条件におかるを嫁にやると持ちかける。
それは、宗十郎扮する偽の大石内蔵助に悪者退治をさせ、赤穂浪士たちの評判を回復させるとともに、討ち入りへの機運を盛り上げることであった・・・。


この舞台の脚本は1987年に、劇団「そとばこまち」の公演で書き下ろされた作品とのこと。
まだ学生だった頃に座付き作家だった小松氏が書いたモノだというのに驚き。
ストーリーは”裏”忠臣蔵”という感じで、真実はこうだったんじゃないか?って思わせる程、良くできてましたね。

冒頭、裏寂れた山に姥捨ての如く連れてこられた盲目の老尼。
獲物を待っていたかのように群がる犬たち・・・。
黄泉への扉を開けて欲しいと尼が頼むが、「その目は本当に見えぬのか?真実ならば証をたてよ」と問答が。
それならばと琵琶を弾きながら過去の話をし始める、尼。
ここから話は始まっていきます・・・。

中越典子さん:おかる
役者というヤクザ家業の恋人と結婚したいと望んでいるが、父に反対されてしまう。
程なくして彼との結婚の許しを貰うが、今度は逆に別の男性(=大石内蔵助)に惚れてしまい・・・。
もぉすんごく良かったです。
冒頭の尼の時、しゃがれ声で語り始めるんだけど、一体誰なんだろう?って思った程。
声もよく通るし、セリフが聞き取り易くて好印象!
”おきゃん”な感じの娘という感じがすごく似合ってて、良かったなぁ。

藤木直人さん:沢村宗十郎
彼が舞台に立てばその芝居は大成功を収めるほどの人気役者。
おかると恋仲で彼女との結婚を父親から反対されているが、結婚を許す代わりにある条件を出され・・・。
初舞台って事で、少なからず私も期待してましたが、、、うん、こんなもんだよね。(笑)
ビジュアル的には美しかったけど、それだけ。
劇中「助六」の扮装で登場してくるんだけど、思わず失笑してしまったよ。
あんなにも白塗りが似合わないとは。(笑)
何度か見得を切るシーンがあるんだけど、演出的に意図したものなのか?
格好いいとも、色気があるとも全く感じられなかった見得に興ざめ。
さらにその見得を切る度に拍手喝采する彼のファンに興ざめ。
●ャニーズが出てる舞台を観たとき以来の衝撃だわ。(笑)

生瀬勝久さん:天野屋利兵衛
おかるの父親で、芝居の興行主(?)でもある金持ち。
赤穂浪士の討ち入りを実現させるべく策略を練り、周りの人間を翻弄していくが・・・。
さすが生瀬さん!
そとば時代から知ってる戯曲だからこそ、今回のカンパニーを引っ張ってる感ありっ!
特に初舞台で不慣れな藤木くんを必死に盛り立てようとしてるのが感じられました。
じゅんさんとの絡みも絶品で良かったです。
でね、私的に”天野屋利兵衛”の行動が理解できなかったんですけどぉ。
なんであそこまで必死になって討ち入りをさせたがったのか?
個人的に吉良への恨みでもあったのか?
う~む、分からない・・・。(笑)

片桐仁さん:シロ
隠れキリシタンの生き残りで、”生類憐れみの令”を逆手にとって人間としてではなく犬として生きている。
常におかると一緒にいて、彼女を守っているが・・・。
最初登場してきた時、(え?)って感じで不気味な存在でした。
セリフも「わん」とか「あうー」とか、犬語だけ。(笑)
でも劇中、ところどころでいい味出してましたねぇ。
このシロって天草四郎と掛けてる・・・のかな?

橋本じゅんさん:大石内蔵助
君主切腹を受け、暴走気味の浪士達が吉良邸への討ち入りを企てているが、今は時ではないと必死に止めている。
そんな中、世直し大石というニセモノが世間の評判になり、討ち入りを後押しする風潮が高まり・・・。
シリアスじゅんさんがもう最高!素晴らしかったです。
いつもなら暴走気味(笑)のじゅんさんなのに、終始落ち着いた演技で格好いい♪
殺陣もバッチリ決まってて、惚れ惚れしました。

浅野内匠頭演じた中村まことさんもいい味出してましたねぇ。
切腹で死んでいたと思っていたが、実は生きていたからさあ大変!
ノン気に芋の煮ころがしを頬張りながら「庶民の生活」を堪能しているのが、また可笑しい。

粟根まことさん演じた吉良上野介は男色家。
清水一学(=伊達暁さん)としっぽりしてる最中に、仇討ちよりお家再興の策を練り、直接、吉良上野介に直談判しに来た、大石にも色目を使う。(笑)
このシーンでは、新感線で培ったじゅんさんとの息がピッタリで可笑しかったぁ~。

大石内蔵助と名乗り、世間を賑わせていたのは宗十郎だった。
その宗十郎が扮していた大石に惚れてしまったおかるは、本物の大石と結婚してしまう。
今にも討ち入りに出向こうとする浪士たちを止めようと、大石は生きていた浅野内匠頭を連れ「仇討ちする必要はない」と説得するが、暴走を始めた浪士たちは自らの手で浅野を斬り、討ち入りを決行する。
一方、宗十郎は大石として討ち入りを果たすべく浪士たちと共に吉良邸へ。
吉良の首を取った浪士たちは自害し、宗十郎もまた切腹し絶命する。

ラストシーン。
冒頭の裏寂れた山で、老尼となったおかるは「目は見えぬ」と言った途端、目をカっと見開き、うわべの姿しか見ていなかった己を恥じ、真実の姿を見ていなかった事を悔やんでいる。
そして黄泉の扉が開き、宗十郎がおかるを迎えに来る。
舞台上には見事に咲き乱れた桜の木が現れ、桜吹雪が舞い落ちる。
犬(=浪士)たちと共に、黄泉の世界に歩み出すが、大石だけはその場にとどまる。

ん~、ラストの美しさに思わず泣きそうになってました。
じゅんさんの寂しげな後姿が、すごく印象に残ってます。

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コメント

私は

かなり好きだったよ。
私が観た回は、粟根さんじゃなくキッチュさんだったけど、かなり面白かったし。
あんなにまじめなじゅんさん初めてみたよ。
本当に面白かったなー。

私も

今、観て来ました。
巷の評判、イマイチなんですか?
藤木さんファンなんですが、台詞回しや着物をきた動きが
かなり厳しいと苦笑する場面も…。

でも、作品や舞台としては引き込まれました!
麗ちゃんと同じく、橋本さん・生瀬さん・中越さんは特筆モノの
だし!!
舞台は総合力なんだなぁと再認識しました。
劇団系役者さんは、やっぱり舞台で動いて隙が無い。
殺陣が出来る人達にはチャンと見せ場もあったし。
日本物ならではな風情がもキッチリ出ていたのも、素敵に心に
滲みました…。

きたむーさん

きたむーさんもお気に召しましたか。(笑)
私も話しに惹きこまれましたねぇ。
ただ、、、一部の主役ファンの言動に興醒めしてしまったんですよ。
主役が登場すると拍手!
見得をきると拍手!
初舞台だったから応援したくなる気持ちも分かるんですがね・・・。

粟根さん&じゅんさんのシーンでは、さすが新感線!って感じで、
かなり面白かったです♪

それにじゅんさん、、、格好良かったぁ。

midoriさん

おっ!midoriさんは今日ご覧になったんですね!
>巷の評判、イマイチなんですか?
えっと、、、色々と検索してサイト詣をしてみましたが、
あまり評判はよろしくなかったです。
あまり期待していなかった分、私も楽しめましたが。(笑)

>藤木さんファンなんですが、
えっと、、、失礼しました!
midoriさん、藤木ファンだったんですね。
初舞台としては健闘してたと思いますが、
脇を固める役者達が全員、舞台慣れした役者だったもので、、、
どうしても浮いた存在になってしまってたと思うんですよ。
逆に周りが主役を盛り立てようとしているのが、
安易に見てとれてしまったので冷静に見てしまった私も居て。

>でも、作品や舞台としては引き込まれました!
いえてます!
”裏”忠臣蔵って感じで面白かったです。
ラストでの桜吹雪も美しかったですね!
思わす泣きそうになってしまいました。(笑)

むふふ、、、♪

シリアスじゅんさん、カッコよかったですねぇ~。
大満足です、はい!
藤木君は、、、かなり厳しかったっす、、、。
舞台でのお仕事の難しさを、観てるこちらが
勉強させていたらいた感じですた。
中越さんは、また舞台で観たい役者さんに加わりました、
ホント良かったです。
そぉそぉ、ラストの桜吹雪、とても美しかったぁ~、
あの美術さんには拍手喝采です!
って、麗さんの感想をそのままコピーしたみたいなコメントに
なっちゃいましたぁーっ。

とぐろさん

シリアスな演技のじゅんさん、いいっすねぇ~♪
ラストでの佇まいにヤられました。(笑)
粟根さんとのやりとりでは笑わせてもらったけど。

藤木くんはねぇ、、、厳しかったね。(笑)
声も細いし、なんと言っても色気がなくて。
「お~いしくらのぉすけ、、、ですっ!」っていう、
戦隊ヒーローのような振り付けで見得を切られてもねぇ。(笑)

中越さん&生瀬さんは素晴らしかった!
やっぱり舞台に立つ人だなぁ~って改めて感じましたよ。

ラストの桜吹雪も綺麗で、それだけで堪能しちゃいました。
私、群舞にも弱いですが、桜吹雪とか紙ふぶき系に弱いみたいです。(笑)

確かに

麗さん♪
この作品は名古屋の方が先でしたね~、そう言えば。
確かにかなり劇評は厳しいものがありますね(笑)。
藤木君に関しては、「別に無理して舞台出なくていいから」
とそっと教えてあげたい気持ちにはなりました。
ただ私はそとばこまちの初演を知らないので、比べる事もなく
結構楽しめましたよ。
>”天野屋利兵衛”の行動が理解できなかったんですけどぉ。
確かに不可解ですよねー。
私の考えですが、当時は“士農工商”で商人は地位は一番下。
どんなに貧乏でどんなに情けなくても侍は一番上。
そんな地位が一番下の人間が、世の中を引っ掻き回して
みたかったんじゃないかなぁ、と思ったりするんですよね。

私はね~

ダメだった。。

笑ってたとこも確かにあったんだけど
それって間が良くてつい・・・とかそんな感じで。。
ほとんど失笑になってしまいました。。

で、カテコでぶち壊し。。。
>さらにその見得を切る度に拍手喝采する彼のファンに興ざめ。
拍手喝采はなかったけど
「かっこいいねー」とささやき合う声がぁ~~~
暴れようかと思いました(笑)

みんみんさん

あれー?
この作品、みんみんさんの観劇リストに入ってましたっけ?(笑)
(あとで感想拝見しに行きますね!)

っで、藤木くん。(笑)
ま、頑張ってたとは思いますが、周りを固める役者が居てこそですね。
ビジュアル的には美しかったので、その点に関しては文句ないんですが、
着物姿はイケてませんでした。(笑)
時代物じゃなくて、現代劇だったら良かったのかな?

私もこの作品を観たのは今回が初めてだったのですが、
再演(1989年だたかな?)の時、宗十郎を演じたのが新太くんだったらしいです!
その時の公演が観たい!!
すんげー、色気のある宗十郎だったんだろうなぁ。
当時は痩せてたと思うし・・・(笑)

天野屋利兵衛の行動は本当に不可解でした。
でも、みんみんさんの考察、なるほどぉ~って感じです。
世の中を引っ掻き回したかった、金持ちの道楽?(笑)
いずれにせよ、大掛かりなカラクリでしたね。

ぴらさん

ぴらさんはダメでしたかぁ。
私は意外にも楽しめちゃったんですよねぇ。(笑)
スズカツ演出って事で、期待ゼロ(むしろマイナス)の気持ちで挑んだので、
逆に楽しめたのかも?
脇の役者さん達も好きな人ばかりだったしね。

>暴れようかと思いました(笑)
うはは!むしろ暴れるぴらさんを見てみたかった!
ぴらさんが観た時は拍手喝采はなかったですか?
ささやき合う位なら、まだ良いほうだたと思いますよ。
私の失笑は、彼と、彼の一部のファンに捧げました。(笑)

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