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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『太鼓たたいて笛ふいて』@新宿サザンシアター

えっと、、、本日2本目の観劇です。
この舞台は最初から観に行こうとチケットを取ってたので、、、
思いがけず芝居のハシゴになっちゃいました。(笑)

太鼓たたいて笛ふいて
太鼓たたいて笛ふいて

すでに再々演なんですね。
私的には初の観劇!
しかもこまつ座公演は2007年に観た「ロマンス」以来2度目。
ロマンスの時も絶賛したけど、、、今回の舞台も素晴らしかった!
1日に2作品とも素晴らしい舞台を観れて、大感激です♪

取り急ぎの一言感想は、、、
しのぶさんもいいけど梅沢さん最高!!

私的感想に興味のある方は、どーぞ。

若き日の放浪と貧しさを描いた放浪記で華やかに文壇に登場し昭和の大ベストセラー作家となった「林芙美子」

その人気に目をつけた政府が芙美子を従軍小説家として利用する。
「戦争は儲かるという物語」を信じ、従軍文士として戦場の様子を書き送るが、幾度かの従軍体験を経て芙美子
の戦争感は大きく変わっていった・・・
「こうなったらキレイに負けるしかないでしょう!」と発言し”非国民”と言われる林芙美子。
戦後、「戦争の悲惨さや庶民の苦しみ、悲しみ」をただひたすらに身を削るように書き続けた林芙美子。
激しく移り変わる時代の中を常に先陣をきって走り続けた林芙美子の半生を描く。


今回もまったくの前知識なしで観劇に挑んだ私。
会場に入ってピアノが置いてあり、(あ、今回も音楽劇なのね)と気づいた次第・・・。
林芙美子という人物についても「放浪記」という知識しかなく、しかも森光子さんの”でんぐり返し”が頭に浮かぶ始末。(笑)
そんなこんなで観劇したのですが、、、
いやぁ~、良かった!素晴らしかったです。
登場人物が全部で6人という少なさながら、芸達者な役者が揃い、素敵な舞台に仕上がってました。
劇中に唄われる曲も素晴らしく、芝居の流れを損なう事なく効果的に使われていましたね。

大竹しのぶさん:林芙美子
毎度のことながら、林芙美子という人物を見事に演じてました。(ご本人の事は存じ上げませんが・・・)
一幕目は、なんともお茶目な雰囲気を醸し出していて、プロデューサーの三木との関係性や、母親とのやりとりで、おおいに笑わせてもらいました。
処女作の「放浪記」の執筆後、試行錯誤しながら次の作品を生み出そうとしている姿が、なんだか痛々しくさえ見えてしまいました。
”戦争は儲かる”との言葉を信じ、実際の戦地へ赴くようになった彼女もまた、国に利用され、国に裏切られた一人なんだよねぇ。
それでも自国を愛してるという日本人という気持ちが痛いほど伝わってきました。

木場勝己さん:三木孝
口が上手く、世の中の流行に敏感に反応し、世渡り上手なレコード会社のプロデューサー。
あの手この手を使い、どうにか芙美子に歌詞を書いてもらおうとする様子が可笑しかったですねぇ。
木場さんは、真面目なシェイクスピアのような芝居もいいけど、こういう2枚目半の役もピッタリなんだよなぁ。
真面目な顔して、可笑しな行動をすると、観てる側としては更に笑えるんだよね。(笑)
歌もお上手で、あの渋い声がまたいいんだわぁ~。
色々な面を堪能させていただきました。

神野三鈴さん:島崎こま子
前回観た「人形の家」に引き続き・・・神野さんの声に癒されましたぁ~。
戦争孤児となった子供達を守るべく、芙美子に投資をお願いしに家を訪ねてきた女性活動家。
なんかねぇ~、ひたむきな姿に妙に共感させられちゃったのよねぇ。
しかも自分の意思をしっかりと持ち、意見を言う頭の良い女性という雰囲気を見事に演じてました。
癒しの声で唄う”ひとりじゃない”という曲が、やけに胸に響いてきちゃいました。

山崎一さん:加賀四郎
人一倍汗をかいて熱演してましたね。(笑)
行商人だった彼が、軍人となり、刑事となり、、、出世と共に笑顔も消えていくのが、なんだか見てても辛かったなぁ。
でも最後の最後まで、芙美子の母には頭が上がらなくて、義理人情に厚い男って雰囲気が滲み出てたのには救われました。(笑)

阿南健治さん:土沢時男
東北訛りが抜けず、どもりの激しい純朴な雰囲気が、なんだかピッタリ!
四郎と一緒に行商をしていたが、農業に目覚め、稲作で成功する。真面目な人柄を買われ、お嫁さんを貰うが兵隊として徴集されてしまう・・・。
この後の展開がねぇ~、もう泣けてしまったよぉ。
戦地で死んだと聞かされた妻は両親の勧めから再婚をしていたが、実は戦死してなく生きて帰ってきた時男。
妻に会いに戻るが既に新しい家庭を作っていた妻の父親に泣いて謝られ、結局会わずに戻ってくる。
当時の日本でいくらでもあった出来事なんだろうなぁ~っと簡単に想像できて、胸が痛くなりました。
お国の為に戦いに行った兵士達。
無事に生き延びて帰国したものの、自分の帰りを喜んでくれるはずの人は既に居なく、浦島太郎状態になって途方に暮れた人がどれだけ居たんだろう。。。
この出来事を、明るく話そうとする時男の涙に貰い泣きしちゃいました。

梅沢昌代さん:林キク
今回の舞台で、大絶賛したい梅沢さん!
芙美子の母、キクという人物は梅沢さん自身じゃないか?っていう位、めちゃくちゃハマってましたねぇ。
四郎と時男と3人で唄う”行商人の唄” が、もぉ~楽しくてね♪(あ、ども!ども!って・・・。)
ついつい笑みがこぼれてきちゃいましたよ。(笑)
三木との軽口の攻防戦やら、芙美子との母娘のバトル、こま子への深い情や、四郎と時男に対する息子のような接し方などなど。
どれもこれも本当に可愛らしくてねぇ~、素晴らしかったです。
こま子に習字をならい、少しずつ字を覚えたキクが時男の戦死を知らせる手紙を読み、「なんでこんな手紙を読まないかんの・・・」っと文字を覚えた事を嘆くシーンにジーンとしてしまいました。
ラストで芙美子の遺骨を胸に抱き、自分よりも先に逝ってしまった悲しみを、その佇まいだけで表現されていたのはお見事!
今回の舞台の真の主役は、キクだったと思うのは私だけでしょうか?

1幕目ではテンポよく、コミカルなシーンが続き大いに笑っていたけれど、2幕目に入ってからは戦争の悲惨さ、残虐さに胸が押しつぶされそうになりました。

滅びるにはこの日本、あまりにすばらしすぎる
四季という季節を感じ、季節ごとの風物や食べ物を感じられる日本。
今まさに四季のバランスが崩れ始めてる日本を、改めて大事にしないといけないなっと感じました。

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コメント

めっちゃめっちゃよかったよね!
感動でした!
麗さんも観たんだね~!
嬉しい!
感想待つ!

かずりんさん

この芝居良かったよぉ~♪
終わったあとは、ほんわかした気持ちになりました。
林芙美子さんの作品にも興味が出てきました。
でも放浪記は、、、いいかな。(笑)

感想、、、しばしお待ちを♪

絶賛!

麗ちゃま~~~~~っ!
凄いしっ!素晴らしいUPです!お芝居より感動できます。
私もいろいろ思いつつ帰ってきたのに、何にも書けなかったんだもん!
阿南さんの浦島状態の場面・・・
泣けました。
それに『ひとりじゃない』の歌。
めっちゃ良かったです。
再演あったら又観たいお芝居です。

かずりんさん

早速読んでもらえて光栄です♪

>お芝居より感動できます。
をいをい、、、(笑)
それはなんでも誉めすぎよん。
でも喜んでもらえて嬉しいわ♪

なんかね、感想書き始めたら、
あれも書きたい、これも書きたいで、
長文になりそうだったのを必死に押さえて、
無理やりまとめました。(笑)

阿南さんの時男、良かったよねぇ~。
神野さんのこま子も良かったし、、、
私も再演があれば、また観に行きたいっす!

書けたよ~

へろへろになりつつ書けた~

>今回の舞台の真の主役は、キクだったと思うのは私だけでしょうか?

うんにゃ!私もそう思うですっ!
これはキクさんの物語でしたっ!

ぴらさん

書けましたかっ♪
お疲れぇー!(笑)

やっぱりキクが主役だよね!
梅沢さんの演技にはほんと大拍手を送りたいです。
ラストでの、娘の遺骨を抱いてるシーンでは、
背中を丸め身体が小さくなっていく様子はお見事でした!

キクのその後が観てみたいような気がします。(笑)

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