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『江戸宵闇妖鉤爪』@国立劇場

急遽譲って貰ったチケットを握り締め、、、(笑)
行ってきました、千秋楽公演!!

江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
江戸宵闇妖鉤爪

もぉ~、観に行けて良かったぁ~!!!
素晴らしい舞台でございました。
染様、、、めちゃくちゃ格好えぇ~
2列目という超至近距離で、思う存分堪能してきました。

今日は千秋楽という事もあり、幸四郎さんのご挨拶もあり。
は!っとしたハプニングもあり。

私的感想をつらつらと書いてみました。
ご興味のある方はどうぞ。(めちゃくちゃ長いよ)

江戸川乱歩の小説「人間豹」を原作に、時代を江戸時代に移して歌舞伎化!
江戸の闇夜に妖しく光る二つの眼、野獣の爪…
幕臣神谷芳之助の恋人を執念深く追い詰め、次々と殺人を繰り返す謎の怪人“人間豹”。
神谷は隠密廻り同心の明智小五郎に助けを求めるが、果たして彼らの対決の行く末はいかに…。


あまり読書の習慣の無い私。(笑)
当然の事ながら、江戸川乱歩作品も読んだ事なく、全くの無知識のままの観劇でございます。
が、すごく面白かった!
ちょっとストーリー展開や、内容的に”雑”(というか物足りない)と感じた所もあったけど、そんなん吹き飛ばす程の面白さでした。
上演時間の2時間が本当にあっという間でしたね。

<第一幕> 
第一場 不忍池、弁天島の茶屋の前
恋人との逢い引きで現れた神谷芳之助(染五郎さん)。
蓮の花が美しく咲く不忍池で恋人を待つ間、夜鷹蕎麦屋と世間話をしながら待っている・・・。
うん、染様はすでに格好いいね♪(笑)
本当にお蕎麦をツルツルと食べて(というか飲んで)ましたねぇ。
やっと現れた恋人、お甲(春猿さん)と久し振りの逢瀬を喜んでいる姿が微笑ましい。
途中、拗ねたお甲のご機嫌を取ろうと必死になり、逆に拗ねてしまう神谷の様子が、なんだか幼いカップルという印象で、これまた微笑ましい。(単なるバカップルか?)
春猿さん、初めて舞台で拝見しましたが、本当に可愛らしい
神谷のことを本当に好きなんだなぁ~って雰囲気が、ひしひしと伝わってきました。

お上から怒りの呼び出しを喰らい、お甲を一人残して名残惜しそうに籠に乗って去っていった神谷。
っと、蕎麦屋が急に豹の姿(=恩田=染五郎)になって現れたとき、私、素直に驚いてました。
(籠に乗ってたんじゃないの!)って、簡単に騙される、いい観客だよね~、私ってば。(笑)
長い鈎爪をつけ、黒い衣装に、隈取メイク。
ワイヤーに吊られ、ひょいっと身軽に茶屋の欄干に飛び移るのが、これまた格好いい!
隈取メイク、いつの間に???って思いながらジーっと見たら、隈取を描いたマスク(オペラ座の怪人風)を付けてました。
しかしこの早替わりはお見事!
お甲の首筋に食らいつき、障子には血飛沫が・・・。
あぁ~、おどろおどろしいお話の幕開けね♪

第二場 江戸橋広小路の支度小屋
第三場 ウズメ舞の場

時は流れて1年後。
侍を辞めて鼓打ちとなっていた神谷は新しい恋人、女役者お蘭(春猿)の舞台を手伝っていた。
春猿さん、2役目の登場です。
お甲の時は”世間知らずのお嬢さん”という感じだったのが、お蘭は一座を率いる人気の役者で、ちょっと”姐御肌”の色気溢れる大人の女性という雰囲気。
この演じ分けはお見事でしたねぇ~♪
一方の染様は侍から、鼓の師匠へと転身し、舞台でお得意の鼓も披露してくれました。
以前、新感線の「阿修羅城の瞳」でも、ちょっとだけ鼓を打ってましたが、今回は本格的に聞かせてくれましたね。
本当に鼓が得意なんだなぁ~って、改めて感じましたよ。
(鼓打ちの知り合いから、染五郎は鼓が上手いって話をよく聞いてました。)

支度小屋から本舞台への転換も、回り舞台を上手く利用してましたねぇ~。
両方の場面も客席からちゃんと見えるように工夫していた所も、感心です。
神谷の鼓に合わせ踊っていたお蘭は、舞台上に現れた巨大な黒揚羽蝶に包みこまれ、、、
次の瞬間、血まみれになったお蘭の姿が。
はい、春猿さん2度目の死亡です。(笑)

第四場 隅田河畔の茶屋
第五場 浅芽ケ原

二人の恋人を殺されてしまった神谷が泥酔して入った茶屋に、二つの事件を追っている明智小五郎(幸四郎さん)と居合わせる・・・。
やっと幸四郎さんの登場です。(笑)
ずっと後ろ向きに座っていた幸四郎さんが、正面を向いた瞬間、待ってましたとばかりに拍手が。
お甲とお蘭に共通点である”瓜二つ”の顔の女というキーワードを得て、何かを確信する明智の元に一人の老婆、百御前(鐵之助さん)が現れる。
百御前が立ち去った後に明智宛の手紙が落ちていて、差出人は”恩田乱学”と書かれていた・・・。
もぉ~ね、鐵之助さん不気味!(笑)
怪しげな雰囲気満載の百御前を見事に演じてらっしゃいました。
単なる乞食女かと思ったら、、、事件の重要なキーパーソンなんだもんなぁ。

雷鳴とどろく中、いよいよ明智と恩田の直接対決です。
雨というにはちょっと物足りない、ミストの雨(笑)が降りしきる舞台上では、再び身軽なアクションを染様が見せてくれました。
この雨がねぇ~、もっとドバーっと降ってくれたら、更に格好良かったと思うんだけどなぁ。(ってか逆に危険なのかな?)

<休憩中>
席でお弁当をパクつきながら、イヤホンガイドの解説を聞き入る。
原作でのストーリーを丁寧に説明してくれてて、そこでお勉強。(笑)
今回の舞台は原作の設定を上手く活かして、歌舞伎に書き換えてるんだと実感!
そして2幕目では「人間豹」以外に「孤島の鬼」のエピソードも織り込まれているとか。
これは益々楽しみだわ♪

<第二幕> 
第一場 団子坂、明智小五郎の家
二人の恋人を続けて亡くした神谷は、心を病んでしまい明智の家に身を寄せていた。
明智の妻、お文(春猿さん)を死んだお蘭だと思い込み、すっかり甘えている。
春猿さん3役目での登場です。
情に深く、明智の良い女房といった雰囲気でこれまた、素晴らしい演じ分け。
そして染様は踊りを披露。
恍惚とした表情で踊る姿がなんとも言えず、色っぽいったらありゃしない!(笑)
明智の家には2体の菊人形が置いてあり、これ自体に何か仕掛けがあるのかと思って見てたんだけど、、、特に何も無かったですね。(笑)
ここで登場していた林太郎くんとお鈴ちゃん演じた子役の子は可愛かったですねぇ。
どなたかのお子さんなのかしら?
さらわれたお鈴ちゃんを助けるべく、恩田をおびき寄せる囮として、お文を籠に乗せる。

第二場 笠森稲荷
第三場 団子坂近くの道

籠に乗ったお文を、魔物の姿をした恩田が襲いかかる。
この幕での恩田もまた格好いい!(いつでも格好いい♪)
獲物を仕留めるが如く、舌なめずりをするんだけど、その舌が真っ赤に染まっててねぇ~、見ててゾクゾクしちゃいました。
籠の垂れを開けると、中に乗っていたのは菊人形!怒り狂った恩田は人形を八つ裂きにし、花を無残にも引きちぎる。
っで、恩田を追ってきた明智にハプニングが!
菊の花で滑ってしまい、見事な尻餅をついてしまったの。
幸四郎さん、すぐさま立ち上がり見得をきって決めてたけど、大丈夫だったのかなぁ。
あの尻餅は、脳天まで響いたと思うんだけど・・・。

恩田と明智は激しい太刀回りを繰り広げるが、大勢の乞食に襲われまたしても捕り逃がす。
ここでもまたワイヤーアクション満載で、ヒョイヒョイと身軽に逃げる姿に惚れ惚れです。(もうエエって?)

第四場 洞穴、恩田の隠れ家
百御前に連れ去られたお文は、洞穴に住むお玉(高麗蔵さん)から恐ろしい事実を聞かされる。
この場のエピソードが「孤島の鬼」から取ったものだったそうで、、、なんかねぇ~恩田に同情してみたりして。
百御前に拾われてヘビ女にされたお玉然り、豹人間にされた恩田然り、、、
獣と合わせて改造人間にされた彼らもまた被害者なんですよねぇ。
我が子を捨てる人間も居れば、見世物を興味本位で見る人間も居る訳で・・・。
高麗蔵さん演じたお玉がねぇ~またイイんですわ!
「乱四郎さまだけは私に優しくしてくれた・・・」という台詞がやけに胸に刺さります。

第五場 浅草奥山の見世物小屋
エピローグ 同 見世物小屋裏手

見世物小屋の場は、、、なんか陳腐で笑いそうになっちゃいました。
首が落ちる人間はまだいいけど、ろくろ首はNG。(笑)
黒豹と女豹の闘いは、あのヌイグルミがあまりにも貧相でねぇ・・・。(ま、いいんですけど。)

檻の中で襲っていた黒豹は恩田、そして女豹はお文だった。
そこへ明智が助けに現れ、恩田に向かい銃を撃つ。っと百御前が息子である恩田を庇い銃弾を受け死んでしまう。
ここでまた、母親としての愛情があったんだと百御前に激しく同情。(笑)

隙を見て逃げる恩田。
そしてラストでは大凧に乗り逃亡!
花道に運ばれてきた大凧に染様が隠れていたんだけど、私の席からは全く見えず、天井に吊るされた凧から出てくる瞬間、見逃しましたぁ~。(残念)
凧から飛び降り、大傘を広げ宙に舞う姿は美しかったぁ~♪
2階席へ向かって飛んでいったんだけど、紙ふぶきが舞い、染様も舞い。(笑)
その美しい光景に、なんだか泣きそうになりました。

今日は千秋楽って事で、カーテンコールで幸四郎さんのご挨拶がありました。
無事に千秋楽を迎えられた事を感謝する言葉と、今回の新作歌舞伎に足を運んでくれたお客さんに感謝の言葉。
それからこの舞台を一緒に創り上げてくれた脚本、スタッフ、大道具さん、お囃子さん達にも感謝の言葉が。
幸四郎さん自らの口から、この江戸川乱歩シリーズが好評につき早くも来年の10月に第二弾上演決定しましたとご報告もありました。
あとはねぇ、、、神谷と恩田という難しい2役を見事に演じきった染様に労いの言葉も。
「この2役は染五郎にしかできないっ!」っと断言されてましたよ♪
染様も何か話したそうでしたが、、、今日はパパに全てお任せでしたね。(笑)

とにもかくにも、素晴らしい舞台を観る事ができて本当に良かった!
素晴らしい感想を書いてくれた友人達に感謝!チケットを譲ってくれた人にも感謝!(笑)

最後に気になる記事を見つけたので貼っておきます。
コレ

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コメント

やっぱり~!?

麗さま
きっと気に入っていただけると信じていました♪
ステキだったでしょう?
麗さんの感想を読ませていただくのがとても楽しみ!
“は!っとしたハプニング”って?
きゃ~、早く聞かせて~(笑)。

スキップさん

もぉ~、素敵な感想を書いてくれたスキップさんに感謝ですよ!
あの感想を読んでなかったら、、、
この舞台を観に行きたい!って思ってなかったですもん。

染様、めちゃくちゃ格好良かったぁ♪
あんなに動きまわるとは。(笑)
紙ふぶきに向かって飛んでいく姿が目に焼き付いてます。

ハプニングはね、、、幸四郎さんが、、、
しばしお待ちを。(勿体ぶってる?笑)

千秋楽からお帰りなさい♪

こんばんは!
お、興奮の千秋楽からお帰りなさい♪
私もきっと気に入ると思ってました。
楽報告、楽しみに待っています。

花梨さん

もぉ、大興奮でしたよぉー!
本当に素晴らしい舞台を観れて幸せです♪

気に入るどころの騒ぎじゃありませんでしたよー。
もしこの舞台を公演直後に観ていたら、
どんな手を使ってでも通っていたと思います。(笑)
花梨さんのレポを読んで、原作も読みたくなりました♪

記憶が薄れる前に詳細レポ書きますね!
(って、記憶が薄れるなんて当分ありえませんが・・・)

長大作ですね

麗さま
力作レポ、とても楽しく読ませていただきました。
これを読んで、やっぱり「もう1回観たかったよぉ」
という気持ちがモリモリ。
来年10月は絶対2日続けて観る、って今から固く
心に決めています(笑)。

>この幕での恩田もまた格好いい!(いつでも格好いい♪)
ほんとにカッコよかったですよね。
芳之助の色男ぶりもよかったですが、
何と言っても悪の魅力!

幸四郎さんのハプニングもそういうことだった
のですね。ほんとに大丈夫だったのでしょうか。
先週、今週と「ボクらの時代」でちょっとすました
幸四郎パパを見たばかりなので余計笑っちゃいました。
猿之助さんの記事も花梨さんのところで拝見して
泣きそうになりました。
いつか猿之助さんと幸四郎さんと染ちゃんが
一緒の舞台に立つ日が来るといいな♪

スキップさん

ダラダラと長く、まとまりの無い感想を、
読んでいただき恐縮です。
なんかねぇ~、書きたい事がありすぎて、
自分の記憶を残す為に色々書いちゃった♪(笑)

>何と言っても悪の魅力!
うんうん!
皆さんが「ライ」に通じるものがある、
って言ってたのに超納得です。(笑)
ライは地位を得る為の”成り上がりの悪”だったけど、
恩田の場合は愛に飢えた”悲しみの悪”とでも言いましょうか。
なんか同情しちゃうんですよねぇ。

あ!スキップさんも「ボクらの時代」ご覧になりましたか!
終始敬語で話す3人がなんだか面白かったですね。
互いを”役者”と認め合っての事なのでしょうか。
幸四郎さんが「たか子」と自然に呼んだのが、
(あ、親子なんだなぁ)と感じた瞬間でした。

>いつか猿之助さんと幸四郎さんと染ちゃんが 一緒の舞台に・・・
ほんと、そうですねぇ。
3人で宙乗りしてくれたら、、、卒倒しちゃいそうです♪(笑)

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偏在する乱歩・A‐C→歌舞伎「江戸宵闇妖鉤爪―明智小五郎と人間豹―」

「江戸宵闇妖鉤爪―明智小五郎と人間豹―」 ■日時:2008年11月22日(土)AM11:30~ ■劇場:国立劇場 ■作 :江戸川乱歩「人間豹」より ■脚色:岩豪友樹子 ■演出:九代琴松 ■出演:松本幸四郎、市川染五郎、市川春猿、市川高麗蔵、他 江戸川乱歩の...
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