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『THE DIVER』@シアタートラム

ロンドン公演を成功に収め、日本での凱旋公演です!

THE DIVER
THE DIVER

はぁ~、またもや予習をしておけば良かったと思った芝居。
「源氏物語」くらいは、ちゃんと覚えておけよ・・・と、自己ツッコミしつつ。(笑)

出演者達の身体能力の素晴らしさを見せ付けられました。
特にキャサリン・ハンターさんは秀逸!(野田さんは言うまでも無い。)
観ている者の想像力を掻き立てる、数々の小道具にも感心しきり。

今日は客席に、いのうえひでのり氏を発見したよん♪
てな訳で、、、私的感想をどうぞ。

拘置所の一室で待機してる精神科医の元に、
放火殺人の容疑者である女がやってくるところから物語が始まる。
精神科医は女に優しく語り掛けるが、女は精神的に不安定な状態で、錯乱している。
カウンセリングが始まると、女は、能や源氏物語の登場人物に成り代わり、
話しを始め、次第に放火事件の状況が明らかになっていく。


舞台上のセットでまず目に入るのは障子の扉。
左右と舞台奥に”コの字”型に配置され、中央にはこじんまりとしたベンチソファーが置いてある。
下手側にはお琴やドラが置いてあり、何か生演奏するのかと安易に想像できる。

開幕後、野田さんが本を片手に登場し、ベンチソファーに腰掛ける。
その本を見開くと表紙一杯に能面の顔があり、穏やかに微笑んでいるようでもあり、
冷ややかな怒りを携えているようでもあり・・・。

この作品は能の「海人」、そして「源氏物語」、現代で実際に起こった事件をベースに描かれていて、
キャサリン・ハンターさん演じる登場人物の人格がコロコロ変わる。
時に帝の”女”だと言い、時に源氏の愛人”六条御息所”、そして精神科医の”母”と言い、本来の人格である、現代の女性”ユミ”。

キャサリン・ハンターさん
前回の「THE BEE」でも抜群の演技力を魅せてくれましたが、今回も素晴らしかったです。
時に肉体的表現がすごい!
海女となり海に潜るパントマイムでは本当に海の中に居るかのよう。
そして手や足を上げてのバランス感覚は、すごいねぇ~。(笑)
何かに怯え、身体を小刻みに震わす表現が、観ていても痛々しくて、、、本当に素晴らしかったです。

野田秀樹さん
物腰柔らかな精神科医の役も良かったのですが、、、
”葵上”を演じていた時の野田さんが、もぉ~、すんっ晴らしい!
女の醜さ、したたかさをこれでもか!という位に見せつけてくれました。
正妻という強い立場からか、不倫相手である女に対して執拗に責めたてる様子なんか、観ててもなんだか息苦しくてねぇ。
何度も何度もリダイアルして攻撃する様は、女の執念深さを見事に表現してました。
今回の舞台は終始、英語でのセリフだったんだけど、1箇所だけ日本語で言った台詞。
「あんたは、お腹から子供を掻き出すことしかできない女なのよ」(だったかな?)
これには思わず、ぞーっとしました。

日本の古典である、能や源氏物語を題材にしていたという事で、
和楽器での生演奏を始め、セットでの障子、小道具の能面の本や扇、着物に見立てた布などをふんだんに使用していて、綺麗だなぁ~と思う反面、、、
ロンドン公演に向けて、”日本の様式美”をあざとく使ったなっと偏った見方をしてしまいました。
っていうか、、、外国人キャストに着物(もどき)を着せてたのに違和感を感じてしまったのかも。
うーん、偏屈ですみません・・・。(笑)

今回の題材にもなった実際に起きた放火事件の詳細が紹介されているサイトを、某メーリングリストで教えて貰ったのでここでも紹介します。
事件の時系列がよく分かりますが、一部生々しい記述もあるので気分を害す可能性あり。(笑)
ご興味のある方は、自己責任で、どうぞ。

コチラ

私は、この事件の詳細を読んで改めて色々と考えさせられたよぉ。
源氏物語での”光源氏”にしても、放火事件での相手の男性にしろ、
昔も今も「男」ってやつは優柔不断でズルいなぁ~っと思ったりして。(笑)
妻も大事だけど、愛人も好き。
愛人を引き止める為に、嘘を重ね、堕胎までさせておきながら、妻との生活を守り、子供までもうけて幸せな家庭を築いている・・・。
放火した女性の行動を正当化する訳じゃないけど、ある意味同情しちゃうよねぇ。

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コメント

麗さん、旅行たのしそう~。
NODA MAPも演劇的に楽しそう(?)
麗さんはこの舞台、何回見るんですか?
今回私は見ないのでネタバレ関係なく読めますから
感想アップされた頃にもう一度来ますね(笑)。
それにしても遭遇率高すぎっ! 笑ってしまいますがな~。

ムンパリさん

旅行は、楽しかったですよ♪
でも、、、疲れました。(笑)

で、NODA-MAPは相変わらず濃ゆいです。(笑)
現実と源氏物語が交錯していき、
観てて混乱する事もあったけどね。
今回は1回のみの観劇だったので、
ちょっと自分の中で咀嚼しつつ感想を書きますね。
(しばしお待ちくださいませ)

っで有名人との遭遇率・・・。
高いですかねぇ~?(笑)
そんなにキョロキョロ見てる訳じゃないんですが、
有名人オーラをキャッチするのが得意みたいです。(笑)

行って来ました

麗さん♪
私は有名人オーラをキャッチするのが苦手でして・・
私は逆にキョロキョロしてるんですが(笑)。
一緒に行く友人に「あそこに居るよっ!」と教わる方が多いです。
小道具の使い方や、障子の使い方はさすが!ですね。
しっかし、野田さんってどんだけ引き出しがあるんでしょうね。
予習しなければ、手も足もでないところでした。
(日本文学が非常に弱いので・・)

みんみんさん

おっ!観に行かれましたか。
小道具の使い方は毎度の事ながら、
感心しちゃいますよねー。
でもちょっと”うがった”見方をしてしまった所もあり・・・。
それはまた詳細感想に書きますが。(笑)

>日本文学が非常に弱いので
私もそうなんですが、全く予習をしなかった事が悔やまれます。
みんみんさんは予習の成果があったようで、、、。

有名人オーラに関しては、私は敏感ですよぉ。(笑)
なんかそこだけ空気が違うのが分かっちゃうんですよぉ。
私も友人とかに教えると、
「あんた鋭いわね」っと誉められます。(違)

ドロッと、、、

障子やソファーや台などを効果的に使ってましたよねぇ。
私は、ソファーが転げてその向う側から他のキャストさんが
現れたりするのが気に入りましたぁ。
能面、和楽器、着物、、、日本に興味を持っている
外国人さん達だったら、それだけで喜びそぉっ。
確かに着物着せるのはちょっと、、、と私も思った気がします。
いやしかし、今も昔もズルい男ってのは同じにいるってこってすね。
そしてその犠牲になってる女も、、、男女の愛ってのは
美しいのか醜いのか判りませんってば。

とぐろさん

毎回思うんですが、、、
野田さんの芝居ってセットや小道具の使い方が、
本当に上手いなぁ~って。
ソファーの使い方も面白かったですね♪
椅子をお腹にあてて、妊婦さんの大きなお腹を表現したのには、
(ほほぉ~)って感心しちゃいました。

>外国人さん達だったら、それだけで喜びそぉっ。
そうなんですよぉ。
日本に興味のある外国人には、ウケるだろうなって。
これがね、(あざといなぁ~)って思っちゃったんですよ。(笑)

ズルイ男と、犠牲になった女。
でもそれだけじゃなく、女の醜さ&したたかさを、
男である野田さんに見せ付けられて、
なんだか複雑な気分でした。(笑)

やっと。

麗さん♪
やっとお邪魔しました!
ほんっとに野田さんのあの手の動きがね、忘れられない~。
そう、リダイヤルする時の手の動きです。
あれだけで正妻としてのプライド、優越感が伝わってきて。
キレイな女形さんには「女以上に女らしい美しさ」に感心しますが
野田さんの女は「女以上に女の執念を感じる」んですよね。

みんみんさん

いらっしゃい!
野田さんの演じる女性って、、、
どうしてあんなにリアルなんでしょうね?
特に女性のイヤな部分の表現が秀逸!(笑)

声は裏声で可愛くても、目が怖い。
しぐさは可憐でも、目が怖い。(笑)
決め手は「目」なんでしょうかね・・・。

また近いうちに野田さんの演じる女性に会いたいです。

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