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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『人形の家』@渋谷シアターコクーン

デヴィッド・ルヴォーと堤さんが久しぶりにタッグを組むって事で非常に楽しみにしてた舞台!
t・p・tでの2人の最後の作品が「Naked~裸」だから、、、8年ぶり!?
早速観てきましたよー!

人形の家
人形の家

約1時間毎に途中休憩を2回挟んでたものの、緊張感が途切れることなし!
濃密な3時間を過ごしてきました。
今回の舞台の造りは普段とは違い、真ん中に舞台があって、周りを客席が囲んでました。
私の席は、普段舞台になってる側でのXA列。
役者さんを間近に見れて、大感激だったよぉ。
そして今回の一言感想は、、、りえちゃん凄い!(笑)

私的感想にご興味のある方は、どーぞ。(めっちゃ長いよぉ)

まもなく銀行の頭取に出世しようという弁護士ヘルメルとその妻ノラは、3人の子供と共に、仲むつまじく幸せな生活を送っていた。
だがノラには、愛する夫には決して言えない秘密があった。
かつて夫が重病に罹ったときに、その治療のため、内緒で夫の友人から借金をし、しかも、その借用証書に、臨終の床にあった父親の署名を捏造していたのだ。
それ以来、日々の生活では、借金返済の工面に追われながらも、なんとか平穏に過ごしてきた。
ある日、その借金相手・グロクスタが、夫ヘルメルによって職を追われかけ、秘密の暴露とひきかえにノラに、復職を夫に働きかけるよう迫ってきた。
秘密が露見することで、これまでの幸せな家庭が破滅することに恐れ悩むノラ。
だが、心の中では、もし夫がこの秘密を知ったとしても、夫は自分への愛のために、必ず自分を擁護してくれるものと強く信じていた。
やがて遂に、夫の手元に、グロクスタから暴露の手紙を届く。
そして、ノラは夫の真実の姿と、己がこれから取るべき道を知ることとなる・・・。(公式サイトより)


会場に入ると、薄い紗幕がカーテンのようになり中央に作られた舞台を覆っていた。
その紗幕の中では3人の子供達が、キャッキャと声をあげながら楽しそうに遊んでいる。
乳母が子供たちを迎えに来て、照明と共に紗のカーテンが落ち、、、開演です。
舞台上には大きな真紅のソファーや、ふかふかのクッション、小さな木製のテーブルセットなどが置かれ、おままごとの家のよう。
そしてオルゴールのように舞台全体がゆっくりと回転して・・・。

宮沢りえさん:ノラ・ヘルメル
両手に沢山の紙袋を抱え、黒のフレアロングコートを着たりえちゃん登場!
まず印象に残ったのは衣装だな。
コートを脱ぐと、ドレープのドレスの下にはワイヤーで形付けられたパニエ(って言うのかな?)にショートブーツ姿。
なんだかそのまんま”お人形さん”のようで、なんとも言えずに可愛らしい。
終始出ずっぱりで、そのセリフ量は膨大なものでしたが、各場面ごとに変化する心情を見事に演じきってましたね。
なんの苦労も知らないような無邪気な笑顔を見せて、夫に甘えまくる可愛らしい妻の姿を見せていたかと思えば、その夫に決して明かすことのできない秘密が浮き彫りになってきて、そして最後にはその夫から自立する決意をする芯の強い女性の姿。
でねそれぞれの人物に対する表情がコロっと変わるのがお見事だった!
夫には可愛らしい表情を見せ、幼馴染のクリスティーネには飾らない表情、そしてクロクスタには敵意を剥き出しにするような険しい表情・・・。

っで、、、私はこういう女性が大嫌いです。
決して堤さんとイチャイチャし過ぎてたからではありません。(笑)

堤真一さん:トルヴァル・ヘルメル
めちゃくちゃ格好いい でも出番少な~い!(笑)
一幕&二幕ではちょっと出てきてはすぐに引っ込んでしまい、(あれ?もう居なくなっちゃうの?)っと思うことしばしば。
妻のノラを「可愛いひばり」と呼び、「可愛い子リス」と言い、何かとキスをしまくって本当に妻が可愛くて仕方が無いというのがイヤという程、伝わってきました。
プライドが高く、正義感強く、自分自身が絶対的存在で自信満々なトルヴァル。
妻から「もう貴方の事は愛していない」と言い放たれて、プライドが音を立てて崩れていく様子は、あまりにも滑稽だったなぁ~。
なに不自由ない生活を与えていたハズなのに、その幸せな生活から飛び立とうとしている”ひばり”が理解できなかったんでしょうね。
凛々しい表情から一転し、急に情けない顔になった堤さんも、また格好良し♪
でも、ノラに続き、、、こういう男性、私は嫌いです。(笑)

山崎一さん:ニルス・クロクスタ
山崎さんに関しては、もぉ言うことなし!
最近はちょっとコミカルな役(「ひばり」とか「どん底」とか・・・)が多かったけど、ネチネチとノラを追い詰めていくようなイヤな役を久しぶりに観れて大満足でした。
自分の過去の不正を棚に上げ、ノラの偽証した借用書を盾にして復職を迫るクロクスタもまた必死だったんでしょうね。
過去にリンデ夫人から一方的に婚約破棄を言われた経緯を互いに直接話し合うことで、改心したクロクスタ。
きっと彼も、ひとり孤独に戦って生きてきたんだと思うと、今までのノラに対する行動が許せてしまうなぁ~。
その後、暴露の手紙を送ってしまったと狼狽する姿で、本当はいい人だったんだと思わせるあたり、さすがです。

神野三鈴さん:クリスティーネ・リンデ夫人
なんとも言えず、癒される声ですねぇ~。
神野さんの声を聞くと、すっごく温かい気持ちになってしまいました。
っが、、、彼女がいい人なのか、何か企んでる人なのか、私は最後まで疑いながら観てました。
だってぇ、トルヴァルが銀行の頭取に出世したと聞いて、何年も連絡を取っていなかったノラに会いに来たんだよねぇ。
仕事欲しさに”いい人”を演じてたと、勘ぐる私は人間不信でしょうか?(笑)
クロクスタからの暴露の手紙を取り戻すチャンスはあったものの、「ちゃんと話し合いなさい」っと言い、ノラとトルヴァルを正面から向き合わせようとしたリンデ。
まあ確かにそのとおりなんだけど、他人の夫婦間の問題に口を挟むのはどうかなぁっと思ってみたり・・・。
私にとって、リンデもまた嫌いな部類の女性でした。

千葉哲也さんさん:ドクター・ランク
千葉さんもイイ味だしてましたねぇ~。
ヘルメル夫妻とは昔から親交のある友人医師で、夫婦からも信頼されている人物。
ノラのことを心から想い、慕っていて、ノラも自分の事を少なからず想いがあると勘違いしていた・・・。
たしかにね、ノラはドクターに対して勘違いさせるような無防備な姿をさらけ出していたもんなぁ。
余命短いと分かりながらも、タバコを吸い、酒を飲み、不摂生しているのはノラの気を惹くためだったのか?(笑)
ノラを見つめる目が、なんとも言えず優しい表情だったのが印象的。あとは愛の想いを込めて手にキスをする姿が逆に悲しく見えました。

暴露の手紙を読んだトルヴァルは激しくノラを責めたてる。
妻を守るでもなく、かばうでもなく、自分の仕事や出世のことだけを心配している姿を見て、ノラは驚愕とする。
「奇跡は起きなかった・・・」
今までの可愛らしかったドレスを脱ぎ捨て、黒のタイトスカートとシャツに着替えたノラは、ようやくトルヴァルと向き合い、自分の胸のうちを全てさらけ出す。
この対立するシーンは、かなり迫力ありましたねぇ~。
私、この3幕目でのノラが一番好きです。(笑)

この作品は100年以上前に書かれたとの事で、当時の人にとってこの結末は、かなりセンセーショナルだったんでしょうね。
現在は女性の「自立」に対して理解も深まり、だいぶ確立されてきているとは思うけど、男性優位の風習は今もなお続いていると思います。
でも当時は、夫(あるいは父親)は絶対的存在で、逆らうなんてもってのほかだったんでしょう。
しかも思想を持つ事を許されず、男性に従い、可愛い女を演じてさえいれば、生きていけた時代に、夫を捨て、子供を捨て、家を捨てて飛び出したノラは、自分に正直に生きたかっただけなのかもしれませんね。
無謀な選択だったかもしれないけど、ノラのこの決断を私は支持する派です。(笑)

もう一度、観に行く予定なので、その時はさらに登場人物達の心の動きを細かく見たいと思います。

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コメント

りえちゃんっ!

こんばんは!早々にコメントです(笑)
XA列での観劇とは羨ましいです。
「りえちゃん凄い」は本当に同意です。
とても綺麗で、心に迫る、芝居でした。

花梨さん

ロクな感想もまだ書けてないのに、、、
コメント&TB有難うございます!

そうそう!
チケットに書いてあったXA列を見て、
(最前列だわ♪)っと喜んでましたが、、、
さらに特設席というカブリ付きの座席があり・・・。
ちょっぴり残念でした。(笑)

りえちゃんは、本当に良い舞台女優になりましたね。
ずーっと出ずっぱりで、膨大なセリフ量でしたが、
素晴らしい演技を見せてくれました!

私の感想が書けたら、花梨さんの感想に、
改めてコメントさせて頂きます♪

もう旅行に旅立たれたのでしょうか?
たくさん楽しんで来てくださいね!

楽しみです。

>麗さま
これは必見と、東京遠征のメニューに入れました。お席はフロアのようですがどこからか空間が頭の中に書けてません。
三幕3時間が脅威ですが、気合入ってきました。

とみさん

あ!観劇上京されるんですね!!
この舞台、私的にはすごく良かったですよぉ。
楽しみにしてて下さいね♪

とみさん、座席がフロアなんですか!
って事は、特設席!!!
舞台が近いので、役者さんの細かい表情を堪能してきて下さい♪

タイムテーブルは、、、
50分
(15分休憩)
45分
(10分休憩)
40分
って感じだったと思います。
濃密なお話ですが、いい具合に休憩があったので、肩凝らずにすみました。(笑)

舞台が真ん中

>オルゴールのように舞台全体がゆっくりと回転して
そそっ、これが良かったっ!
その周りを色々な表情のノラが歩いたり踊ったり、、、。
ノラってりえちゃんの為の役のよぉに思っちゃうくらい
ピッタリでしたよね♪

堤さんの出番、やっぱし途中までは少ないよぉーって
思いますよねぇ。
そして最後までいぃとこなし、なんですけどカッコいぃんだわ。
自信満々な男がよく似合うっ、トルヴァルには
一生ノラの気持ちは解んねぇだろな、って(笑)。

も一度観るんですか!いぃなぁ~~。

とぐろさん

開演してすぐに舞台が回りだした時は、
ちょっと驚いてしまいました。
回る舞台の上で演技するって、、、
役者にとってはどうなんでしょうね?
目、回らないのかなぁ?(笑)

堤さんの格好良さに目がハートになってました。
後ろ姿もまた格好いいっ♪(笑)
自信満々だった男が、妻から全否定され、
情けない顔になっても格好いい!(もうええって?)

来週、もう一度観に行きます♪
また感想書きますね。

やっぱり思いました?

麗さん♪
>めちゃくちゃ格好いい
うん、うん。こういう堤さんの芝居って私は初めてかも♪
あ、あと
>いい人”を演じてたと、勘ぐる私は人間不信でしょうか?(笑)
リンデ夫人についての感想は私も同感なんです!
私はひねくれてるせいか、どうも偽善者に見えてしまって。
「ちゃんと話さなきゃダメよ」って確かに正論なんだけど
それによって、この家族が壊れる事が想像出来るわけですよね。
それを"薦める"んじゃなくて、“お膳立て”までするって・・
ノラを妬んでるんでは?と邪推しちゃうんです、私・・・。
いいなあ、私ももう一度観たいです・・

みんみんさん

堤さんは本当に、、、イイねぇ~♪
男の色気、ムンムンです。(笑)

>リンデ夫人についての感想は私も同感なんです!
あ、やっぱり!(笑)
私も終始、疑って観てました。
確かにリンデの言う事は正論なんだけど、、、ねぇ~。

>ノラを妬んでるんでは?
私も、そう思ってましたよ。
夫はエリート、可愛い子供もいて、
美しい容姿のノラに対し、自分には何もない。
そんなノラが自分に悩み(弱み?)を相談してきた事で、
ちょっとだけ優位にたったような感覚になるのも理解できるなぁ~っと。
事実、ドクターへの接し方を忠告してましたしね。

ま、彼女が本当にいい人なら、
私の”心”が真っ黒だったって事で。(笑)

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