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ARAIA -クローゼットより愛をこめて-

『八月納涼大歌舞伎』@歌舞伎座

この夏話題の野田版歌舞伎、早速観に行ってきたよー!

八月納涼大歌舞伎 第三部
八月納涼大歌舞伎

第三部は、「紅葉狩」と「野田版 愛陀姫」の二演目。
お目当ては野田版歌舞伎だったのですが、私的には「紅葉狩」のほうが楽しめた訳で・・・。(笑)

てな訳で、私的感情たっぷりの感想なんぞ。

<紅葉狩(もみじがり)>
戸隠山へ紅葉狩りにやって来た平維茂(橋之助)、右源太(高麗蔵)、左源太(亀蔵)主従は、山中で更科姫(勘太郎)とこれに従う田毎(家橘)、岩橋(市蔵)、野菊(鶴松)たちの宴に招かれ、盃を交わします。
やがて更科姫が舞ううちに、維茂はまどろみ、更科姫たちは姿を消します。
ここへ山神(巳之助)が現れ、維茂に更科姫がこの山に住む鬼女であることを告げるので、維茂は名刀小烏丸の威徳によって鬼女を退治するのでした。(公式サイトより)


幕が上がり、まず目を惹いたのはたくさんの紅葉で染まった、オレンジ色の舞台!
それがまたなんともいえず綺麗でねぇ~♪
なんで真夏の暑い最中に紅葉?っとも思ったけど、季節先取りってことで自己完結。(笑)

っで、この演目に関しては勘太郎くんが大活躍で、演技も最高だったとしか言い様がないです。
コクーン歌舞伎での”お辰”で初めて女形姿を拝見しましたが、今回の”更科姫”もすごく綺麗だったなぁ~。
赤い着物が目にも鮮やかで、可愛らしいお姫様って感じの所作も良かったです。
橋之助さん演じる、平維茂をなんとか引き止め、美しい紅葉を一緒に鑑賞しましょうと、従者達に酒を振舞い、侍女達に踊らせ、自らも美しい舞を披露する。
まんまと引きとめ、酒に酔って居眠りを始めた平維茂を見ると、
さっきまで可愛らしい表情だった更科姫が、急に”カッ”と目を見開いて怖い形相に。
もぉ~ね、この表情の変化に驚きですわ。
思わず(うわっ!)って声が出てしまったんだもん。(我ながら素直な反応やなぁ~)

完全に眠りに落ちた平維茂を確認し、一旦引き上げた更科姫。
その様子を見ていた山の神が起こしにくるが、まったく起きず、早々に諦めて退散しちゃったよ。
(もうちょっと必死に起こしてやりぃ~な。)

で、再び舞台上に現れた更科姫は、、、本来の鬼の姿で登場!
この鬼になってからの勘太郎くんが、また格好いいこと。(笑)
姫の時とは一変して、男らしく力強い立ち振る舞いで、”連獅子”のような長い髪をブンブン振り回し、平維茂と対決!
勘太郎くんと橋之助さんの見得も格好良く決まって、大拍手でした。
私、こういう変化があって、派手な立ち回りのある芝居が大好きみたいです♪
うむっ!大満足な演目でした。

<野田版 愛陀姫(あいだひめ)>
美濃の領主である斎藤道三の息女濃姫(勘三郎)は、密かに思いを寄せる木村駄目助左衛門(橋之助)を、父の道三(彌十郎)に認めさせようと思っています。
そこで濃姫は、家臣の多々木斬蔵(亀蔵)が城下から連れてきた祈祷師の細毛(福助)と荏原(扇雀)を使い、駄目助左衛門に隣国織田家との合戦の先陣役に任じるお告げが出たように見せかけます。
そして駄目助左衛門は見事に功を立てますが、実は濃姫の下女の愛陀(七之助)に思いを寄せており、先陣の功として愛陀を賜ろうと思っているのでした。
やがて美濃に織田軍の捕虜が連れられてきますが、愛陀が父と呼んだ人こそ、織田信秀(三津五郎)。実は愛陀は織田家の息女であったのです。一方、濃姫は愛陀が恋敵と知り、また愛陀は祖国の尾張のために働こうとし・・・。(公式サイトより)


一言感想でも書きましたが、野田版歌舞伎を目当てに観に行った今回の舞台。
でも蓋を開けてみたら、「紅葉狩」のほうが私的には楽しめたんですよぉ。
ちょっと自分で分析してみると、、、
まず、この演目に関しては多少の前知識があったほうが、更に楽しめたと思うんです。(第一の敗因)
で、野田さんが脚本を書いた”歌舞伎”を観に行ったハズだったのに、かなり”演劇”寄りだったと感じ・・・。(第二の敗因)
そして勘三郎さんに思い切りハジけた演技で”笑い”を期待していたが、意外にもおとなしく、ハジけた姿を見れなかった事でちょっぴり戸惑いがあり。(第三の敗因)
でも、面白くなかった訳じゃなく、しっかり楽しんできたんですけどね♪(笑)

この演目で大活躍だったのは、、、怪しい祈祷師を演じた扇雀さん福助さんでしょう!(笑)
荏原(エバラ)と細毛(ホソケ)というどっかで聞いた事あるような役名にも笑えて、2人のハジけっぷりには本当に笑えたわぁ~。
合戦の総大将を占う時、苦し紛れに出た言葉が「ラダメス」。(笑)
役名の「きむらだめすけざえもん」と一致したという事で、橋之助さん演じる駄目助が選ばれる。
この名前のクダリは原作知ってたらもっと笑えたんだろうなっと思うと、、、悔しい!(笑)
合戦に勝利して、派手なパレードで城に帰ってくるんだけど、駄目助が大きなゾウに乗って来た時には、頭の中で「?」が一杯。(笑)
まあ原作の”アイーダ”を意識しての事だと思いますが、ゾウってねえ~。

駄目助への愛と、祖国への愛の狭間で揺れ動くのは、愛陀姫演じた七之助くん
彼の女形姿は本当に可愛いなぁ~♪普通に女性として見えるから不思議だよねぇ。(笑)
駄目助を愛しているが、今は下女として囚われの身ゆえ、自分の気持ちを素直に出す事も許さない。
愛する人に生きて戦から帰ってきて欲しいが、生きて帰る=祖国の敗北となる事に苦悩する様子が切ないよぉ。
しかも、その愛する人に祖国を救うため進軍ルートを聞き出せと、スパイ紛いの事をするように父から頼まれ苦悩する姿も悲しいねぇ~。

愛陀姫の恋敵、濃姫演じた勘三郎さんはさすが!
でも押さえ気味の演技にちょっと物足りなさを感じてしまいました。
愛する人を総大将にする為、祈祷師に嘘の予言をするように依頼したり、愛陀姫に愛の宣戦布告をしてみたり、彼の気持ちを自分に向けさす為に色々と画策を練る姿は、イジらしかったなぁ。(笑)
結局は駄目助も愛陀姫を愛していた気持ちを曲げることなく、処刑されちゃうんだけどね。

もう一度、観に行く予定です!
今は最低限の前知識も入ったので、もう少し細かいところまで観て来たいと思います。

<余談>
途中休憩の時、イヤホンガイドで七之助くんのインタビューが聞けます。、
「愛陀姫」の裏話(?)も話してるので、せひせひ聞いてみてねん♪

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コメント

質問!

麗さん♪
何だか一抹の不安がよぎる・・(笑)。
そこで、先に観た麗さんに質問!
「アイーダ」を何かで予習していった方がいい?
予習好きの私ですが、ちょっと最近時間が無くて・・。

みんみんさん

あぁ~、演目的には良かったですよ!
良かったんだけど、、、
想像どおりだったって言うか、
あまり”派手さ”が無かったと言うか。
意外にも正統派の演劇だったなって印象で。
(歌舞伎じゃなかったところがミソかな・・・)

>「アイーダ」を何かで予習していった方がいい?
んと、多少知識があったほうが、更に楽しめると思います。
私、帰ってきてから”ウィキペディア”で調べたら、
(あ、こういう事だったんだ!)と、気付く事があったし、
意外と原作通りだわ!っと理解できました。

でも何の知識がなくても楽しめると思うよん♪

私も同じく

麗さん♪
紅葉狩りが凄く楽しめてしまいました(笑)。
愛陀姫も良かったんですけどねー
むしろ、ミュージカルで観てみたくなった私です。
でも七之助君の愛陀姫はとても良かったです♪
でも、やっぱりもう一度観たい・・。
歌舞伎チャンネル入っちゃおうかなあ・・

みんみんさん

みんみんさんも紅葉狩のほうが良かったですか。
>愛陀姫も良かったんですけどねー
語尾の「ねー」が全てを物語ってますね。(笑)
私もミュージカル、またはオリジナルのオペラを、
観てみたくなっちゃいました。
(どんだけハードル上げるねんっ!)

七之助くんの愛陀姫、可愛いよねぇ。
でも今回は勘太郎くんの更科姫に軍配です!(笑)
あ、でもね。
先日2度目を観ましたが、1度目よりはより理解も深まってなかなか良かったですよ。

>歌舞伎チャンネル入っちゃおうかなあ・・
わお!
みんみんさんも本格的に歌舞伎の世界に飛び込みますかっ!(笑)

敗因・・・

きっといまサザンモードの麗さん・・・。
私も麗さんの敗因とほぼ一致。
これが歌舞伎座じゃなければ、納涼歌舞伎じゃなければ
もっともっと楽しめたのかもと思います。
勘三郎さんはお姫様にしては地味で、見た目にも
七之助くんの恋敵という感じがしなかったです。

私もやっぱりオペラの『アイーダ』を一度見ておきたいと
思いました。チケット代のことを考えると、やっぱりレンタルで(笑)。
図書館ってオペラのDVDやCDがけっこうあるんですよ。
悲しいのは、なかなか自宅で見る時間がないだけ(苦笑)。

麗さんの二度目の観劇、なにやら期待できそう!
感想アップ、楽しみにしておこうっと。

ムンパリさん

はい・・・。
お陰様でサザンモードです。(笑)

>私も麗さんの敗因とほぼ一致。
そうなんですよねぇ。
なんか観る側が要らん期待をし過ぎるのが、
一番の敗因だと思うんですが・・・。(笑)

そうそう!
勘三郎さんのお姫様、、、全然姫に見えなかったんです。
老婆にしか見えなかった。(顔、灰色だし。笑)
だから余計に七之助くんの恋を邪魔する、
いじわるババアにしか見えなくて。(笑)

オペラの『アイーダ』を見てみたいですよね。
でも、、、チケットがぁ。
ムンパリさん、ぜひDVD見て感想聞かせて下さい!(他力本願)

>麗さんの二度目の観劇、なにやら期待できそう!
うん。一度目に比べると、素直に見れました。
でも勘三郎さんが姫に見えなかったのは、
一緒だけど・・・。(笑)

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観劇「八月納涼大歌舞伎」

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