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『五月大歌舞伎』@新橋演舞場

今回も母親を連れて観に行ってきましたー!

五月大歌舞伎 夜の部
五月大歌舞伎

2006年にコクーン歌舞伎での上演は観てたのですが、正統派(?)歌舞伎での「東海道四谷怪談」も観たかったので、念願かないました!
コクーン歌舞伎での感想に興味のある方は下記からどうぞ。
東海道四谷怪談 南番
東海道四谷怪談 北番

でね、今日の座席がな、な、なんと!最前列♪(笑)
もぉ~カブりつき状態で観てきましたよぉ。

しかし1つだけ残念な事が。
本日の夜公演は某カード会社の貸切公演だったんですが、”大向さん”が居なかったの。
普段なら役者さんが花道から登場する時や、見栄を切った所で、「よっ!○○屋~!」と絶妙のタイミングで声が掛かるのに、それが全く無かったんですぅ。
折角、役者さん達が見栄を切って決めててもシーンとしてて、観てる私もなんだか物足りなかったし、役者さん達も拍子抜けしてたんだろうなぁ。
大向さんの掛け声も、歌舞伎の舞台に必要な演出なんだと改めて感じた次第です。

詳しい感想に興味のある方はどうぞ。

あらすじに関しては私が説明するのもおこがましいので、各場面ごとに印象に残った事を書いてみようかな。
序 幕 第一場 浅草観音額堂の場
     第二場 按摩宅悦内の場
     第三場 浅草田圃地蔵前の場
     第四場 同 裏田圃の場


「浅草観音額堂の場」に吉右衛門さん@伊右衛門が登場した時、(この伊右衛門は、冷酷なヤツだな)って真っ先に思いましたよぉ。以前観たコクーン歌舞伎の時は橋之助さんが演じてたんだけど、冷酷な中にも男の色気もあり、ちょっと優しさが滲み出てたように感じたが、吉右衛門さんの場合は冷たさしか感じなかった。
あ、吉右衛門さんさんに色気が無かった訳ではないので、あしからず。(笑)

そして染五郎さん@与茂七が登場し、宅悦の女房から地獄宿の話を聞くシーン。
「いい女が居るよ」との言葉を受け「芝雀に似てるらしいな♪」っとアドリブ(?)を言ってて笑っちゃいました。(笑)

「按摩宅悦内の場」では段四郎さん@直助の滑稽さが可笑しくて。(笑)
芝雀さん@お袖と与茂七が2人でラブラブに去って行く時の「振られ男の涙雨か・・・」と捨て台詞に”キー!”っというような表情の直助が益々哀れで・・・。(笑)

「浅草田圃地蔵前の場」での殺しの場面は結構生々しかったなぁ~。
特に与茂七だと思い込んで、庄三郎を殺す直助は残酷!顔の皮を剥いで身元を隠すだなんて・・・。
しかも皮を剥いだ時、赤い面を着けてリアルに見せてたのには驚いた。
歌舞伎でもこういう残酷な表現をするのね。

二幕目 第一場 伊右衛門浪宅の場
      第二場 伊藤喜兵衛内の場
      第三場 元の浪宅の場


「伊右衛門浪宅の場」で二役目の福助さん@小仏小平で登場!
大事な薬を盗んだ罪でボッコボコにされて押入れへ。(笑)
上手側の襖の個室からお岩の姿で再登場!
産後の肥立ちが思わしくなく、目の下にはクマをつくっていかにも体調悪そうな表情。
伊藤家の使いでやってきた乳母から貰った”血の道”の薬を貰い、有難そうに飲むシーン。
何度も何度も「有難うございます・・・」っと伊藤家の方向に手を合わせ、頭を下げ、感謝するお岩。
薬を飲むしぐさがね、なんとも言えず色っぽいんだよなぁ~。
手のひらに薬を移して大事そうに飲み干し、薬紙に残った粉を湯飲みに移して、最後の最後まで飲み干す姿がなんとも言えず、女らしくて色っぽかったです。

「元の浪宅の場」は福助さん@お岩、最初の見せ場ですねぇ~。
私が観た日は、髪を梳くシーンの前にお岩の頭からごっそりと髪が落ちてしまったの。
思わずそれを見て(怖っ!)って思っちゃいました。(笑)
歌六さん@宅悦が上手く拾い上げて舞台奥に投げてたけどね。

薄暗くなった舞台上で次第に形相が変わっていく様子は怖いんだけど、、、お岩の身支度を手伝う宅悦を呼ぶ声がねぇ~、笑えるんですわ。(笑)
「たくえつどのぉ~」っと震える声で呼んでるのが妙に笑えてしまって。会場からもクスクス笑い声が聞こえてました。
あまりの恐怖に人間は笑ってしまうっていう心理は本当だね♪
顔がただれ、爪も剥げ、抜け落ちた髪からは滴る血。いやぁ~怖いよぉ~~~。

宅悦から血の道の薬は、実は毒薬だったと聞かされ、醜くなった形相のまま伊藤家へ向かおうとするお岩を必死に止めようとする宅悦。
揉み合う中、柱に刺さった刀で喉元を突いてしまい絶命するお岩。
っと大きなネズミが出てきて赤ん坊を連れていっちゃったよ。

戻ってきた伊右衛門は押入れで一部始終を見ていた小平を殺して口封じ。
おまけに不義の罪をでっちあげ、戸板に2人をくくり付け川へ流しちゃった。(なんてひどい男なんだよ)
っとそこへ嫁入り支度をした京妙さん@お梅がやってくる。女房が死んだばかりなのにすぐに若い娘を家に招きいれる伊右衛門の行動も信じられないけど、その家にすぐにやってくるお梅の心境も信じられないわぁ。
結局はお岩の亡霊にトチ狂った伊右衛門がお梅と父親を殺しちゃうんだけどね。(ざまーみろって感じです)

三幕目      砂村隠亡堀の場
大 詰 第一場 蛇山庵室の場
     第二場 仇討の場


「砂村隠亡堀の場」でも伊右衛門の”悪”は満開!(笑)
父と娘を殺された伊藤家のお弓をお堀の中へ蹴り落とすのよねぇ~。(どこまで悪いやつなんだ・・・)
そして最大の見せ場の戸板返し!
川上から戸板が流れてきて、その戸板を引き上げるとお岩の亡骸が!戸板を裏返すと早替わりで小平が!
ん~ちょっと期待ハズレだったかな。
だって早替わりしたのは福助さんの顔だけなんだもん。小平の身体は人形になってて顔の部分のチェンジだけなんだもんな~。
コクーン歌舞伎での勘三郎さんの早替わりが本当にお見事だったから、つい比べてしまいました。

「蛇山庵室の場」はこの演目の最大の大仕掛けですね!
お岩の霊に悩まされている伊右衛門が庵室にこもってお経をあげていると、提灯の炎がゆらゆらと大きく燃え上がり・・・。
提灯抜けだよー!私の席からは格子の戸が邪魔でよく見えなかったよぉ。(泣)
亡霊のお岩が抱いた赤ん坊を伊右衛門が受け取ると、赤ん坊から地蔵に替わり、仏壇から現れたお岩が長兵衛を引きずり込み・・・。
数々の大仕掛けにただ驚くばかりでしたぁ。

大団円の「仇討の場」では伊右衛門、与茂七、小平の女房お花の3人が見栄を切り「本日はこれまで」で終了。

いやぁ~、観てるほうも全身に力が入ってしまう舞台でした。(笑)

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コメント

TB&コメント有難うございますm(_ _)m

コクーン歌舞伎の記事の時も書かせていただいた串田和美さんの本『歌舞伎を演出する串田戯場』に「四谷怪談」についての分析も詳しく載っていて面白かったです。特に興味をひかれたのは伊右衛門がなぜお岩やその父につらくあたったかというあたりです。元々は深い仲になってしまったお岩を正式に嫁にもらうための結納金を用立てられずに主家の公金を横領にやってしまったらしく、それを舅に知られたということがあります。そしてお岩の父の四谷左門は主家への忠義一筋という考え方で、忠義をあまり重要だと思っていない伊右衛門と合わなかったらしい。伊右衛門は自分が幸せになることが第一の人なので、忠義第一という古い価値観への憎悪がお岩父娘へのひどい仕打ちになっていくという解釈だと読めました。そうなるとエゴイスト伊右衛門の物語として読めるのでますます面白くなるわけです。
こんな風にしていると歌舞伎って本当に面白いですねぇとなってきます。ハマってしまうのです(^^ゞ

思えば思えば、エェ怨めしやぁあ

麗様、まいど!
なんと、かぶりつきだったとは!!

>皮を剥いだ時、赤い面を着けてリアルに
「ご存知鈴ヶ森」も、切られて顔がパックリなんて仕掛けがありまよ♪

この物語「忠臣蔵」の裏話なだよね。奥が深いなぁ。
「四谷怪談」って映画とかテレビでも沢山ありますが、最近は全然テレビでOAしてくれません…。

ほろ酔いで帰宅した伊右衛門とお岩様とのツーショット。
背中合わせなその吉右衛門の肩のラインが色っぽくってノックアウトされちゃったよ。
”悪の美学”光線がビュンビュン飛んできましたぁ♪

お岩様を、真女形で観るのが夢だったのよぉ。
しかも中村福助だったのに、色んな意味で思えば思えば、エェ怨めしやぁあ(笑)

ぴかちゅうさん

四谷怪談の分析、教えて下さって有難うございます!
そうなんですよぉ。
伊右衛門が何故舅に対してあんなにもひどい仕打ちをしたのか、
理解できなかったんですよぉ。
単にお岩と引き離されただけで、あそこまでするか~?って。
しかも舅のほうもあんなに毛嫌いするのか~?って。

「エゴイスト伊右衛門」
この言葉で全て合点がいきました。

舅に対しても、お岩に対しても、
あそこまで酷く冷酷な事ができたのは、
まさしく「自分第一主義」のエゴイストですね。

いやぁ~、こうしてまた色々な事を教えて貰うと、
益々歌舞伎に対して興味が広がります。
有難うございます!!

かしまし娘さん

そうなんですよぉ!
最前列のかぶりつきだったんですぅ。
でも上手寄りだったので、提灯抜けがよく見えなかったよぉ。

「御存 鈴ヶ森」でもリアルな仕掛けがあるんですか!
一度観てみたいわぁ~(悪趣味?)

>この物語「忠臣蔵」の裏話なだよね。
あ、そうなんですか。
なんか、そういう前知識があると、
色々と楽しめますねぇ♪
もっと私にも色々教えて♪(教えてちゃん参上!(笑))

吉右衛門さんは本当に悪いヤツでしたね。
悪いヤツなんだけど、イヤなヤツなんだけど、、、
視線が釘付けになってました。
悪の色っぽさがありましたねぇ。
かしまし娘さんはノックアウトされちゃいましたか。(笑)

お岩になり代わり、私からも「怨めしやぁあ」(笑)

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5月 新橋演舞場 東海道四谷怪談 その2

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08/05/24 五月大歌舞伎夜の部?吉右衛門の「四谷怪談」

{/face_z/} 5月の公演の感想が滞ってしまっているが、書けるだけは書いていきたい。 新橋演舞場五月大歌舞伎を、まずは夜の部の「四谷怪談」から。 四谷怪談は勘九郎時代のお岩で歌舞伎座、猿之助の七月歌舞伎「東海道四谷怪談忠臣蔵」、一昨年のコクーン歌舞伎の南番と
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